第8話 見てはいけない

「その子供たちを離せぇぇ!!」

なんと"ガードマン"は1人で突入し戦闘を開始していた。

「まだ速いよ爺さん!!」

俺も急いで向かい刀を使い斬りだした。

「ほらどけどけー!!」

敵をどんどんなぎ倒して簡単に戦闘は終わった。

「あのさもう少し慎重に動けない?」

「そんなことしてたら子供が危ないだろ」

「だとしてもだよ」

今回はうまくいったがそれが毎回続くとは思わない。それに被害も増えるだけだ。

「ほら子供たちを帰すぞ」

「それはガードマンがやってくれ俺は少しこの車の行き先について調べてみるよ」

「それほ止めたほうがいいと思うぞ」

「なんで?」

「危ないからさ……」

「そんなこと言ったらまた同じような事件が起きるだろ。元凶を突き止めないと意味が……」

俺はその時後ろから攻撃されて気絶してしまった。それをやったのは"ガードマン"だった。

「どうして……」

「まだ分からなくていいんだよ……。これは大人たちの問題なんだから……」

俺はその後あるポッドの中で目が覚めた周りには俺と同じような目に遭ってるやつで部屋はいっぱいだった。

「……おいおい目覚めたらこれかよ」

周りを見ていると目の前に科学者っぽい人が立ち止まった。カルテを持ちジロジロと見てなにか書いていた。流石にここで長居は出来ないため俺は空間を歪ませて姿を消した。科学者は慌ただしポッドを開けてくれたのでそいつをぶちのめしポッドに入れて逃げ出した。

「まじでここは何処なんだよ」

俺は姿を消しながら装備品を探すために歩き始めた。部屋から出るにはカードキーが必要だが空間を歪ませれば関係はない。ショートカットで扉をすり抜けてどんどん進んだ。

「もしかしてここか?」

よく分からない"徴収品"と書かれた看板があったのでその中に入ってみると大量の物品があった。

「この中から探すのかよ……」

裸のままで外に出るのは嫌だったため1つずつ箱を開けて探すこと3時間ぐらいで見つかった。

「やっと見つけた……」

俺は服を着て武器を手に取りこの施設から脱出することにした。ただ何処に行けば出れるのか知らないためまずはこの施設についての情報を知ることを最優先にした。

「広いな……」

歩いているとこの施設について書いてあるマップがありここは地下三階の実験室だった。そして俺は知りたくもないことを知ってしまった。

「嘘だろ……」

地上の建物が政府の建物と全く同じだったのだ。

「となるとこれは政府が作ったのか……でもなんのために……」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る