───

毎晩恒例の深夜のLINEをしていた時。


『えっと、実は彼氏がいるの……』


「えっ!?」

LINE上の会話だったのに思わずびっくりして声が出てしまった。


「なんだ、そうだったんだ……もう、早く言ってよ」


だからあんなに彼氏っぽい動作が上手だったんだ。


『どんな人か見てみたいな一笑』


そう言えば、彼女は写真を送ってきてくれた。 写真で見る彼はすごくかっこよくて、梅乃にお似合いだった。


『えっ、めっちゃイケメンじゃん!!梅乃やるねぇ』


私、今、上手く笑えてるかな。

ズキズキと胸が痛む。

あんなに、大好きだよって言ってくれたのに、私の事は……。

友達の彼氏に嫉妬とか、らしくないでしょ。

普通の友達同士でこんなこと思う私、どうした??



『まあ、今は全然話さないんだけどね笑

中々時間が合わなくてさ』

『ふーん』


送られてきたメッセージに少し安心した自分がいた。

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