12話 2層階層ボス戦

12話 第2層階層ボス

おはよう世界私は帰ってきた

 という事で朝一ダッシュで2層ボス部屋の前に来た。

 近くの木の影で丸まっていた狼が私に気づいてキャンキャン鳴きながら私に擦り寄ってくる。


 おーよしよしお前達ずっと待っててくれたのかー?可愛のぉ。

そんな3匹に私は看板と白旗を渡した。


「これを街の門番さんに見せて私の帰りを待っててね」


 きゃんと寂しそうに鳴いたが今からボスに挑むのをわかってるのだろうね。そして足でまといになると言うことも。

そして背を向けていこうとしている所を止めた。

 私は自分の両耳を切り落として。一回り大きいリーダーに食べさせる。

「お食べなさい」


 ふるふると顔を振って多分悲しそうに鳴いているのだろう。だが食べさせる。

「お た べ な さ い」

 圧でゴリ押して食べさせた。


  えらいぞ~よーしよしよし。


 今から君が3匹のリーダーだぞーとわしわし撫でてから行かせた。 殺されるかな?一様ペットなので攻撃しないでと書いたが。まぁその時はその時仕方ない。


「よし!行くか~」

 狙撃銃と自在槍を装備して私は霧の中へと走った。


 前と同じで3体の階層ボスがお出迎え。前回同様狼が吠えた。だが私の足は止まらない。驚いた表情をした狼。もうその時には私は跳躍し目の前の高さまで来ている。

 狙撃銃を構え発砲。眉間を貫きはしなかったが命中。


 さてどうなる?ヘッドショットの効果は。

 私が着地。そして狼が後ろへと倒れた。即死。確認ヨシ。

 すぐさまコッキング。効果がある!最強!


 猪と熊は即死した狼に驚いてワンテンポ行動が遅れる。私はイノシシに向かって接近。自在槍から。直剣へ装備交換。

「【急所斬り】!そして【急所突き】!」

 急所斬りで首を切りつけ、その後に急所突きを発動させる。剣でも突き攻撃をすると発動するのは確認している。だが流石に首を落とす事は出来なかった。


 狙撃銃でワンパンしてもいいけど。正直面白くない。

 それと耳を切り落としたことで私にダメージが入った。そのせいでパッシブの剣舞というスキルの効果が切れたんだよね。効果は攻撃をかわす度にAGIとSTRを1%ずつ上昇していく。ダメージを受けると効果が無くなる。

 という効果でこれ自傷でも切れる。結構扱いが難しいけど、かわすという判定が結構緩くてギリギリじゃなくても効果が乗るので。そこそこ優秀。ただSTR0だから火力は伸びないんだけどね。


「見てなくてもわかる!ここだろうっ!?」


 後ろから熊の風魔法が飛んでくると思って少し高めにバク転。熊の驚いた表情を確認して装備を交換。自在槍からナイフへそしてそのままナイフを投擲。

 弾かれた音を確認。熊は無視して猪に距離を詰める。

 あちらもそこそこの勢いで私に向かって体当をしてくる。ただ牙をギラつかせながら。先が下手な槍よりも尖ってるのが怖いがそんなもの当たらない。

 お互いの射程圏内。猪が頭を下へ、突き上げる動作をする。トラック2台分ぐらいある巨体を弾けるかと言われたら無理だろう。防げるのか?無理だろう。流せるか?無理だろう。受けるという事がまず無理なのはわかっているので、突き上げに合わせて牙を蹴る!

 無事合わせることに成功したが流石に熊の追撃がある。すぐ側に来ていた熊が腕を横薙ぎに振る。鋭い爪が私を3等分にしようとしてくるが無理やり体をひねり持ち替えた大剣を合わせる。パリィ判定でてくれよォォォォォ

 パリィにはならなかったがクリティカルは出たのか熊の腕を弾き、私も吹き飛ばされる。ダメージは無い。


 自在槍に持ち替えて投擲木に巻きつけて体を引っ張る。こういうのボタン操作で出来るのほんとに便利だと思います。

 枝の上に着地。狙撃銃に持ち替えてスコープを覗く。


 物凄い速さで私の所へ走ってくる猪の右の前足にエイムを合わせる。頭は簡単に狙えるけどワンパンは面白くない。

 足が地面から離れたタイミングで発砲。少しのラグがあるから。ちゃんと地面に足をつけたタイミングで当たるはず。

 コッキングをしながら命中確認!ヨシ。

 ただ、貫通したのであまりダメージは無さそうだ。確か銃弾が中に留まってた方が効果ありとかなんとかみた気がする……? まぁいいや貫通するならすぐ隣狙って足切断とか出来るかな?

 と、しばらく引き撃ちしてたら18発で右足を切断。思ったより弾を使ってしまった。少し節約しよう。

 弾がもったい無いので猪の頭を撃ち抜いて即死。

 お高いのよね銃弾。加工と火薬がなんやらとガントレットが言っていた。


 最後に残った熊が吠える。空気が震えた。初手狼がやった事と同じことをしたのだろう。

 ただ耳を切り落としたので大丈夫だった。音なんて聞こえないもんね!

 驚き後ずさりした熊に言う。

「私ね対モンスターは苦手なんだ。けど人型、モンスターでも二足歩行相手だとね何故か上手く動けるんだ。負けは無い……とは無いけどほぼ負けないんだ」

 

 スッ…と四足歩行に切り替えた熊が吠えながら向かってくる。 周りが丸くぼやけて見えるから何かしら風属性の魔法を使ったのだろう。それをひょいひょいと躱しながら私からも歩いて近づいていく。

 距離大体15mぐらい熊ののしかかり。その巨体で潰されたら私のHPは一瞬で吹き飛ぶだろう。


 私はかかとで地面を少しえぐり剣を刃の部分を上に向けて地面に立て直ぐに離脱。AGI200m舐めんなぁ?

 私が持って斬りつけても10しか与えれないが、あの巨体だからか初心者の剣でも体を貫通していた。流石にこれは大ダメージ期待できる。


 血を吐きながら立ち上がった熊。ふらつきながら私に向かってくる。背を低くして私も接近。右足を斬りつけて巨大ハンマーに持ち替え打ち上げる!

 槍に持ち替えて、打ち上げた熊にひたすら突き上げる。一様さっき貫通してた所を重点に攻撃したけど。10以上のダメージ出てるかな?


 私のパッシブスキルに【コンボスター】ていうのがあって。攻撃を途切れさせなければダメージ10%ずつ

 上がる。で、5秒途切れたら効果が無くなるという効果。これで少しは伸びてると思うんだけど。


 地面に打ちつけられた熊に巨大ハンマーを叩きつけ少し離れる。攻撃は17回当てることができた。


 倒れて起き上がらない熊を眺めて数分。ポリゴンになって消滅した。勝った!

 早速中央の宝箱へ!ぱんぱかぱーん


 出てきたのは獣王シリーズという防具。前回とは違い部位ごとに装備があった。 


 獣王の戦帽

VIT+100

AGI+100


獣王覇瞳のゴーグル

VIT+50

【獣王の眼】



獣王覇毛のボレロ


VIT+70

AGI+150


獣王覇裂レギンス


AGI+200


獣王豪脚のロングブーツ


AGI+250


獣王猛爪のハーフグローブ


AGI+100

VIT+100


 見た目的には飛行帽にモコモコした胸下までしかない上着。レギンスとあるけど覚悟決まったホットパンツ……え?これ履くの?ロングブーツは太もも近くまであってもこもこしてるてか全体的にもこもこしてる。グローブぐらいだぞモコモコしてないの。

 そして武器が


  獣王の爪

ATK670

譲渡破壊不可


獣王の咆哮

ATK850~1080

【ヘッドショット】

【獣砲撃】

消費MP650


 爪が片手剣で、まんま爪を削ったかのような見た目

 咆哮が狙撃銃。狼の顔をした狙撃銃ちゃんとスコープもついてて耳みたいなのが垂れてて覗いている時の顔側面を守ってくれるような感じになっている。いるかなこれ?あと銃口が口を開いたような見た目になってる。

 ごつくなくスラッとしていて使いにくいということは無さそう。

 獣砲撃はスタン属性の魔力弾を撃つスキルみたい。後で使ってみよう。


 他には60万ゴールドに各種素材。まぁ素材類はガントレットの所に持っていけばいいか。


 と戦利品を眺めていると通知が届いた。開いてみると

 3階層ボス戦招待とタイトルにあった。中身は

 3の倍数前にソロでボス戦をクリアすると次の階層ボスに挑むのとができると言うもの。受ける受けないの返答は24時間受付の挑戦は勿論ソロ。

 クリアできると一気に2層3層が解放。負けても2層解放と書いている。


「うーん……今回はそこまで時間かかってないけど次がどうなるか分からないし一旦ログアウトかな」


 時間はあるから保留。受付は24時間しているから一旦休憩して準備を整えよう。リアルの調整もしないとだしね。まぁやることと言ってもご飯食べてお薬入れてトイレを済ませるぐらいだけど。


 戦利品のチェックを済ませてログアウトした。

 

 Lv:20

STP:8

2502G

HP:1000()

MP:1000()

STR:0()

VIT:0()

AGI:200()

INT:0()

DEX:0()

LUK:0()


アクティブスキル

【急所斬り】

【急所突き】

【ファイアーボール】

パッシブスキル

【コンボスター】

【破壊王】

【剣舞】

【無謀】

【大物食い】

【テイム】

エクストラスキル

【神ノ目】


ユニークスキル

【第六感】

 

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