11話 色々お買い物 と試運転
11話
「てことで狙撃銃が欲しいんだけど」
あの後攻略サイトを眺めてたら不遇武器ランキングで最下位銃系統と書いてあった。まず動き回る敵に弾が当たらない、そしてスキルが無い。それが主な理由で人気もなく弱い武器となっている。
「銃……ねぇ何故そんなものを?あれはまぁ扱いにくい。弓とかならまだ取り回しも良いが」
「いや、狙撃銃がいい。あるだろ?ガントレット」
狙撃銃はプレイヤーが設計図を持ち込んでガントレットが作成した物だ。新しくできた武器種だからスキルが無いのだとか考察しているプレイヤーもいたなぁ。実際はどうなんだろうか。ま、そうやって作れたのはいいのだがこのゲームとの相性は良くなかったらしく。不遇武器と言われてしまっているが、私はただ使えてないだけと思う。銃は悪くない!
「わかった。後篭手出来ているからそれも渡すぞ。忘れてただろアリス」
忘れてた。
〔 流弾の篭手〕
ATK 200
耐久値600
【耐久値減少軽減 中】
〔 魔鉄の狙撃銃〕
ATK225~270
耐久値1000
【ヘッドショット】
【出力増加 】
篭手は全体的に丸い構造で、リクエスト通り薄く軽い。のにしっかりとした物になっている。
狙撃銃は……特にこれといって特徴的なのはないな。ただスコープが光学標準器じゃあなくてただの望遠鏡になっていて、アイアンサイトの少し前に取り付けられていて。まぁギリ見えるかどうかみたいな感じだ。
「篭手はできる限り丈夫に作ったが今ある素材じゃあこれ以上は無理だ。銃なんだが、試作したやつでな金は居られねぇやるよ」
この狙撃銃スキルが付いている。攻略サイトにはスキルは無いと書いてあったけど……
ヘッドショットは頭に攻撃を当てると即死させるという頭おかしいスキル。え?これあるのに不遇なの?あ、当てるのは難しいか……それと出力増加は魔力で弾速をあげる感じかな? そんな感じのこと書いてる。
「狙撃銃に付いているスキルは?狙撃銃にスキルは無いと聞いているけど」
「あぁーそれな弓系統のアクティブスキルを付与してみたら何故か成功してな、それ以降製作すると何故か勝手に付いてくるんだよ、多分女神の祝福なんだろうな、たまにあるんだよ。」
システム的に調整したって言う感じなんだろうね。
「そんなことが……狙ってやることは?」
武具強化は定番だから、そっち方面のイベントなのだろうね大成功の上とか。
「残念ながら狙っては出来なくてな、俺も苦労したよ。」
出来ないなら仕方ない諦めよう。
「ありがとう。貰えるなら貰っておくよ。じゃあまた何かあれば頼むよ」
「おう、毎度あり」
さて、ガントレットの店を出て、次買うのは初心者シリーズの武器たちだ。私のSTRが0なので保証ダメージがついた武器じゃないとまともにダメージが取れない。
一通りの武器は使えるので今の手持ちで買えるだけ様々な種類を買っておきたい。ナイフ系は投げにも使えるから複数いるな……さていくらくらいかかるか。
と歩き出そうとした時ふと思った。ここで買えばいいのでは?
という事だ再度ガントレットの所に戻って言う。
「初心者シリーズの武器を買いたいそれと弾も貰えない?このままじゃあ撃てない」
「何故わざわざ出ていった?」
買う所は別だと思っていたの!
と諸々買って第2層の森に来ている。狙撃銃の試し打ちだ。木に登り、スコープを除く。だいぶ見ずらいが仕方ない。
スコープ越しに見渡していたらイノシシを見つけた。距離はだいぶあるがたーぶん届くと思う。
ひとまず頭にエイムを合わせる。呼吸を止めて精確に。私は目視はあまり得意じゃあないんよなぁ。ここからならだいたい150mかな? イノシシが動きを止めた。その瞬間に引き金を引く。出力増加は使わない。
弾丸はまっすぐイノシシの頭に命中。弾が貫通してイノシシは即死した。 ガシャンとコッキング。カンッと心地よい音を出して排莢。ボルトアクションの醍醐味だ~
直ぐに木から降りて移動する。 さっきいた場所からそこそこ離れた位置に陣取って待機。木の上では無くて少し背の高い草の中に隠れた。
しばらくじっとしていたけど特に何も現れなかった。銃声に何かしらよってくると思ったけど。
仕方ないしばらく動き回って獲物を探そう。
しばらく探し回ってやっとこさ狼の群れを見つけた。
今回は隠れずその場でしゃがみスコープを除く。まだ気づかれてはいない。
戦闘を歩いている個体に射撃。すぐさまコッキングをして。距離を詰める。一撃で死んでいる狼を確認して、そばに居た狼に銃口を向けて射撃。頭に命中。即死。
コッキングをしてる途中に狼が飛びかかってきたが 余裕もって避けて射撃。狙撃銃をしまって新しく買った大剣に持ち変える。回転斬りで急所斬りを発動させる。
周りの狼たちを突き飛ばす。3体は首を切り落としている。
ギャンを狼が吠え、横薙ぎに空間が少し歪んで見えた。風属性の魔法だ。それを狼の死体をなげつけて相殺。魔法を使った個体に大剣を突き刺した。試しに急所突きを発動させてみたら発動できた。突くという行為ならいいのかな?
一撃で死んだ狼を投げ捨て周りを見ると狼達は逃げ去っていた。
「十分やれそうだね。大剣もあまり重さは感じない。これなら振り回せる。」
大剣とかはでかい分重さを感じるかなと思っていたがそこまで感じなかった。ただ今回の戦闘をしてみて、大剣としての重さはちゃんとあるのだろう。じゃなきゃ一撃で敵を倒せない。
「よしこれならボス戦も何とかなるかな?ただヘッドショットのスキルの効果がが少し不安なんだよな」
書かれているのは頭に当たれば即死なんだが流石にぶっ壊れだと思う。書かれている文そのままの効果なのか?て。
「いや、まぁいいかやる事は変わらない。一様ログアウトして日を空けるか万全で行こう。流石にボス3体はしんどい」
諸々ボス戦になればわかるのでログアウトしてしっかり休もう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます