第12話 レノア先輩

 3日後、普通に勉強して、大学でレノア先輩に錬金術の素材が集まったと伝え、錬金してもらった。


 「錬成って簡単にできる物なんですか?」


 「難しいわよ。」


 「簡単にやってますねー!」


 「私は三年生だから!本気出せばこんなものよ!」


 とレノア先輩は答えて、うちの執事とメイドの分を受け取った。そして、レノア先輩は


 「ヒカル君の強さが異常過ぎて、私なんか霞んじゃったわ!」


 「そんな事ないですよ。」


 「上級魔力を持つ先生を二人相手に剣術と魔術で勝つって言う事はすなわち、今、学園始まって以来の史上最強の生徒よ!」


 「いや、でもギリギリでしたよ!」


 「分かってないなら、教えるわ!ここの学校で上級の先生になる事はイコール王国直属の騎士団長と宮廷魔法師と同レベルなのよ!

 それくらいレベルの高い場所よ!うちの学校は、、、」


 「そんなだいそれた事はないですよ。とにかく、レノア先輩、本当にありがとう御座いました!」


 と言って、リリーのところに急いで帰った。


 「リリー、これを傷跡に塗って試してくれない?」


 「えっ!?分かりました。」


 リリーは自分の部屋に行って、数時間経って、、、


 「ええー!?」


 と言う声が出た。様子を見に行きたいが、さすがにメイドとは言え、女性の体を見に行くというのはやめといた。


 リリーが走って、俺のとこに来て、


 「傷跡が、、、傷跡が、、、消えました!」


 と大声で俺に言って、他の執事、メイドがやって来た。


 「薬はちゃんとみんなの分がある、傷跡がある人は言ってくれれば、配るよ!」


 と言って、傷跡がある人みんなに配った。


 リリーはまだ信じられないと言う感じで、放心状態だ!


 「リリー、リリー、大丈夫?」


 ハッとしたリリーは俺に、抱きつき、


 「ありがとうございます!ヒカル様!」


 「ああ、良かった!」


 またも号泣して、そのまま気持ちが収まるまで、抱きしめてあげた。


 「ヒカル様、、、このメイドのリリーを一生仕えさせてもらいたいです。」


 「ああ、頼むよ!」


 そして、泣きやみ、抱きしめ終わり、父さんに報告した。


 そして、父さんが、、、


 「レノアってあのレノア・レーンか?」


 「はい。」


 「錬金術のスペシャリストの貴族の家系だ。その中でも次女のレノアは錬金術に関して、不思議な力があると聞く。」


 「それは何でしょうか?」


 「スキルの錬成超強化を持つと聞いておる。普通に錬成したポーションでさえもランクが上のハイポーションの効き目が出ると聞いた。

 それがまさか、ヒカルと出会っているとは、、、

 良き出会いを持ったな!ヒカルの人徳だよ!」


 「そうですか!?本当に良かったです。」


 「レーン家には私から贈り物をしておく!レノアさんに宜しくな!」


 「はい!」


 と言って、後日、レーン家にはとんでもないお礼のお金が支払われたのだとか、、、 


 ヒカルは


 「レノア先輩か、、、あんな謙遜したり、普通に錬成したり、変わった人だ!リリーのお礼をしなきゃな!!」


 と言って、父さんと食事して、その日は休んだ。

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