風俗嬢、稼ぎよりネタで生きてます。
えぬ
1出勤目 自己紹介
お風呂屋さんで風俗嬢をしています。
私の名前は源氏名からとって「えぬ」と名乗ろうと思います。
風俗嬢がいるのも珍しくない世の中になってきましたが、せっかくアンダーグラウンドな世界にいるので、日常起きたことを日記のように書いていけたらいいなと思っています。
仕事の話も書きますし、趣味のことも書いていこうと思います。
面白いな、とまではいかなくても、誰かの印象に残るような小噺くらいになれば嬉しいです。
最近びっくりしたのは、お客さんが飲尿をしたい、というのでまあそれくらいならいいか、と応えたところ
「普通、おしっこって人肌よりも温かいんだけど…えぬちゃんのおしっこはすごく冷えてる。内臓が弱っているのかもしれないから、多めに休みをとってゆっくりした方がいいと思う」
と言われたこと。
店のルールにないことを常連だから、と特別にしてやったのにおしっこが冷たいだなんて何なんだ、とむかついたのだけど、その後本当に体調が悪くなったので少し長めに休みをとった。
このお客さんは割とモラルがないのか、裏表がないのか、趣味で参加している撮影会の写真を私に見せてくる。
私もよくは知らないのだけど、全裸の女の子を自前の一眼レフで撮影できるお店のようなものがあるらしい。
そのお店に行くと、スタジオのようにセットされた部屋がいくつかあって、その中の一室で時間内であれば女の子を好きなように撮影できるんだとか。
触れ合うようなサービスはないらしいので、風俗店ではないと思うが、世の中色んなお店があるもんなんだなあ。
「お股を開いている写真と閉じている写真を、iPadでスライドするとパラパラ漫画みたいになってね、それをずっと見てるんだ。
家は大きなモニターがあるから、そこに映したりして大画面で見るのも好き。」
などと言いながら、見知らぬ風俗嬢に見られているなんて夢にも思っていないであろう笑顔の女の子が
本来だったらモザイクがかかっているべきの、一糸纏わぬお股をパカパカさせているように見える静止画を鑑賞させてきたりするような人なのだけど
内心、まず第三者にこれを見せていいわけないだろ、ばかじゃないの、とは思いつつ
「青春時代に女の人と関わることがなかったから、こういう人間になっちゃったんだ…」
と呟いていたのを思い出すと、そういう心の隙間を埋めてあげるのも仕事のうちなのかな、と思い直しパラパラ漫画のパカパカお股を一緒に見てあげて、今日も時間が過ぎていく。
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