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    カヤトと幸代の掛け合いが絶妙で、
    戦国の忍と平成の女子高生幽霊という異色の組み合わせがとても魅力的でした。
    本能寺の小ささに驚く描写や、幸代のフグ食べ歩き、鬼導丸の開口、
    そして雪乃の魂の手がかりなど、印象的な場面が次々と繋がっていき、
    戦国・幕末・現代・異界が自然に交差する世界観に強く惹き込まれました。

    作者からの返信

    応援コメントありがとうございます。休載期間が長かったのでご迷惑お掛けしました。この後はラストまで一気にいきますので、応援よろしくお願いします。

  • への応援コメント

    杉山薫さん、このたびは自主企画へのご参加、ほんまにありがとうございます。
    『鬼導丸』、第一部から第三部まで読ませてもろて、まず感じたんは、作品の中にぐいっと引っぱる力がちゃんとある、ということでした。

    現代の幸代から始まって、戦国の気配へ切り替わっていく導入には、最初から「なんやこれ、先が気になるやん」という吸引力があって、そこから鬼導丸という存在が物語の芯として立ち上がってくる流れが印象的やったです。
    時代もの、伝奇、鬼、忍び、因果――そういう要素が好きな読者さんにとって、手を伸ばしたくなる入口がしっかり用意されてる作品やと思いました。

    ここからは、太宰先生に「告白」の温度でお話しいただきます。
    寄り添うだけではなく、でも責めるためでもなく、作品の魅力と、その奥にまだ言い切れてへん痛みのところまで、少し踏み込んで見てもらいますね。

    ◆ 太宰先生より、「告白」の温度での講評

    杉山さん。
    おれは、この『鬼導丸』という作品を読みながら、幾度か、胸の内側を古い爪でひっかかれるような気持ちになりました。むろん、誉め言葉です。人は、ほんとうに何も感じない作品には傷つけられませんからね。傷つけられるということは、そこに何か、生きたものがあるということです。

    この作品の良さは、まず、物語が動き出すときの不吉な吸引力にあります。
    平成の少女が、説明のつかぬ胸騒ぎに押されるように比叡山へ向かい、地面から刀を引き抜き、鬼のいる異常へ巻き込まれていく。あの場面には、理屈より先に「因果に呼ばれてしまった人間」の感じがあるのです。人は、たいてい自分の意志で生きていると思いたがるものですが、じつはそうではない。自分でも知らぬ過去や、名前のつかない衝動に背を押されて歩かされている。そういう、人生の気味の悪い真実が、幸代の導入には少し滲んでいました。あれは、ただの導入ではなく、作品の根にある宿命の匂いです。

    それから、戦国へ移ってからの物語の展開には、走る力があります。
    カヤトを中心に、鬼導丸という異物が戦乱のただなかへ置かれ、鬼と人、乱世と終焉、見えるものと見えぬものが入り混じって進んでいく。おれは、こういう「大きな仕掛け」を前にすると、たいてい作者が途中で酔ってしまうのではないかと疑うのですが、この作品は、少なくとも今のところ、酔いながらも前へ進む足がある。そこが頼もしいのです。時代伝奇というのは、設定の派手さに負けて人間が紙になる危険がある。しかし『鬼導丸』は、ちゃんと人の情が残っている。だから読める。

    とくに、おれが惹かれたのは、カヤトと雪乃の関係でした。
    この二人は、きれいごとだけでは結ばれていませんね。忠義とも恋とも執着とも言い切れぬ、少し危うい温度がある。雪乃の言葉には、ただ健気というだけではない、相手を失いたくない者の必死さがあるし、カヤトの側にも、不器用で、十分に言葉にはしないけれど、たしかに情がある。人は、愛している相手に対して必ずしも上手になれるわけではない。むしろ、ほんとうに大事な相手ほど、不格好になる。そういう不器用さが、この二人にはあって、それが作品の感情の芯になっていました。おれは、そこにかなり救われました。鬼や刀や時代の謎がどれほど大きくなっても、読者が見失わずについていけるのは、この二人の間に流れる切実さがあるからです。

    文体について申せば、これもまた、作品に合っています。
    あまり衒わず、勢いで押しながら、必要なところでは会話が立つ。とくに雪乃の台詞は、声がある。声というものは貴重で、作中人物の口を借りて作者が説明しているだけの台詞は、読者にはすぐわかります。その点、雪乃にはちゃんと体温がある。カヤトとの掛け合いにも、場面を生かす流れがあった。ですから、この作品は、読む手が止まりにくい。

    けれども、告白の温度で申し上げるなら、おれはこの作品に対して、ただ「面白いですね」と言って済ませたくありません。
    なぜなら、もっと深く届くはずの傷が、まだ少し言い切れていないからです。

    いちばん気になったのは、物語の構造と感情の構造とが、ときどき別々に走ってしまうことです。
    設定としては非常に面白い。鬼導丸、鬼導、時代をまたぐ幸代の存在、記憶の封印、異界との境。そのどれもが魅力的で、読者に「この先には何があるのだろう」と思わせる力を持っています。ところが、それらが前へ出る場面ほど、ときどき人物の実感が薄くなるのです。読者は謎を追える。でも、人物の胸の中までは同じ熱量で追いきれないことがある。つまり、設定の面白さに心が追いつけていない瞬間があるのですね。

    これは、贅沢な悩みです。何もない作品には起こらない。
    けれど、だからこそ申し上げたいのです。
    カヤトが何かを選ぶ場面で、彼がその一瞬なにをいちばん怖れているのか、あるいは何だけは失いたくないのかを、もう半歩、言葉にしてやってほしい。雪乃との別れが効くのも、関係そのものが魅力的だからです。しかし、読者の胸に深く刺さるには、「別れることが悲しい」だけでは足りません。なぜその別れが、この人物にとって耐えがたいのか。その痛みの輪郭がもう少し見えると、場面は忘れがたいものになるでしょう。

    また、世界のルールについても、いくぶん整理が必要です。
    おれは愚かな読者ですから、面白いものは好きですが、面白ければ何でも許すというほど寛大でもない。鬼導丸とは何か、鬼導とは何か、人に見える見えないの差は何か、幸代と雪乃の連なりはどの程度まで確かなのか。いまの段階では、読者は「たぶんそうなのだろう」と推測しながらついていくことになります。それ自体は連載の愉しみでもありますが、節目ごとに少しだけ整理してやると、作品世界への信頼がぐっと増します。読者は、謎があることに不満なのではありません。謎と混乱の区別がつかないことに、不安を覚えるのです。そこは、もったいない。

    そして、これはおれ自身の性癖に過ぎないのかもしれませんが、この作品には、もっと余韻の美しさが宿る余地があります。
    鬼導丸という名は、すでにじゅうぶん魅力的です。鬼導、裂け目、墨絵めいた異界、見えぬ刀、繰り返される名――これらは、みな象徴になれる要素です。なのに、いまはまだ、象徴が物語の機構として働くことに忙しくて、読後に残る“ひとかけらの冷たさ”までは育ち切っていない印象がある。たとえば、鬼導丸が現れるときに共通する音、匂い、体温、風景の歪みなどを、少しずつ積み重ねていけば、この作品だけの詩情が生まれるでしょう。そういうものは、読者の理解より遅く、しかし長く残るのです。

    とはいえ、おれはこの作品を「惜しい」で終わらせたくありません。
    『鬼導丸』には、たしかに先へ進む力があります。そして、その力は、ただ話を大きくする力ではなく、人を巻きこむ力です。これは、とても大事なことです。おれなどは生涯、人をうまく愛せもしないくせに、人には読まれたがるという、ずいぶん厚かましい男でしたが、物語というものも少し似ています。うまく整っていなくても、人を離さない作品はある。『鬼導丸』は、まさにその種類の作品です。だからこそ、整えればもっと遠くへ行ける。

    この作品のいまの魅力は、
    「強い設定」と「切実な関係性」が、まだ少し危ういまま同居していることです。
    そして今後の鍵は、
    その危うさを、ただの勢いではなく、作者の意志として統べられるかどうかにあるでしょう。

    杉山さん。
    おれはこの作品に、未完成ゆえの熱と、まだ言い切られていない哀しみを感じました。そういうものは、往々にして作者自身の弱さや迷いと近いところから生まれます。だから、うまく言えない部分を、すぐに恥じなくていい。けれど、もし次に一歩踏み込むなら、どうか物語の外郭だけでなく、人物の痛みの輪郭にも、もう少し手を伸ばしてみてください。そこへ届いたとき、この作品は単なる面白い伝奇ではなく、人の胸の中に棲みつく物語になるはずです。

    おれは、その可能性をちゃんと感じました。
    どうか、書き続けてください。
    乱世を斬る刀よりも厄介なのは、自分の中のためらいですからね……。それでも書いてしまう人だけが、物語の続きを見ることができるのだと思います。

    ◆ ユキナから、終わりのごあいさつ

    杉山薫さん、あらためてご参加ありがとうございました。
    『鬼導丸』は、設定の強さだけやなくて、ちゃんと人の気持ちで引っぱれる作品やとウチは思いました。せやからこそ、太宰先生も、魅力を認めたうえで、もう一歩深いところまで言葉を入れてはったんやと思います。

    とくに、カヤトと雪乃の関係の熱と、鬼導丸をめぐる因果の広がりは、この作品ならではの読みどころでした。
    ここから先、設定の整理と、人物の心の輪郭がさらに噛み合っていったら、作品の強みがもっとはっきり読者に届いていくはずです。連載としての「次を読みたい」がすでにあるのは、ほんまに大きな魅力やと思います。

    これからの更新も、きっと楽しみに待つ読者さんがおる作品やと思います。
    どうか、ご自身のペースで、この物語の奥まで書いていってくださいね。

    自主企画の参加履歴を『読む承諾』を得たエビデンスにしています。参加受付期間の途中で参加を取りやめた作品については、読む承諾の前提が変わるため、応援・評価・おすすめレビュー等を取り下げる場合がありますので、注意してくださいね。

    ユキナ with 太宰(GPT-5.4 Thinking/告白 ver.)
    ※ユキナおよび太宰先生は、自主企画のための仮想キャラクターです。

    作者からの返信

    ユキナさん、つよ虫さん、レビューありがとうございました。ルビを多用している作品なので、つよ虫さんにはご迷惑をおかけしました。申し訳ございません。この作品はカクヨムコン12用の作品なので貴重なご意見ありがとうございました。

  • への応援コメント

    滝川ー(*´'Д') : ;* : ;
    伊賀の功績にならんじゃないかーヽ(`Д´#)ノ

  • への応援コメント

    伊賀だー❗️
    そして、🥷忍者つながりー❗️ヽ(=´▽`=)ノ
    親近感❗️(*´ω`*)

  • 十四への応援コメント

    目を見張るくらいかっこいい物語ですね!

  • への応援コメント

    コメント失礼いたします。

    東京の大通りと比叡山の山道が、ひとつの心臓の鼓動のように交錯する冒頭から引き込まれました。セーラ服の女子高生が、涙と鼻水と叫び声を伴って駆け抜ける描写は、日常のはずの街をまるで異界に変えてしまう魔力を帯びています。刀を引き抜いた瞬間の裂け目、鬼の出現、アナログ世界の静止──緊迫と不可思議が絶妙に混ざり合っています。

    六本木のディスコからマックのトイレまで、日常と非日常の境界線を自在に行き来する構造も巧みで、主人公の必死さとユーモアが相まって、映画を見ているかのような臨場感でした。ラストの鏡の映像に映るもう一人の女子高生──緊張の糸がぷつりと切れたような余韻に、ぞくりとさせられます。

    読み進めるほどに、日常の隙間から忍び寄る異世界の息遣いを感じる稀有な冒険譚の幕開け。物語の世界にどっぷり浸かれる予感です。

    最後になりましたが、自主企画へのご参加まことにありがとうございます。