第15章

第15章 おかわり夫婦爆誕


 僕は ちょっとからかいたくなって

 2人のニックネーム決めたよ

 と 囁いた

「なんだよ」

 ローニーうろたえる

「変なのじゃないでしょうね?」

 へへっ

 ここで 声を大きくして

「おかわり夫婦!」

「ばぁか」

 ローニー 真っ赤っか

「…………………………」

 アズミは 沈黙 でも 表情を 見ると

ぷるぷると 震える唇

「お前ねーセレス!なぁに考えて!」

「いや……なの?」

「あ?」

 アズミの 顔を見て固まるローニー

 なんだか 真っ赤っかで 目が懇願している

「へ?」

「いや……なの?」

「あ……いや?」

 ならいいじゃない

 と

 再びおかわり……

 なんだったんだ?

 思いっきり鈍感な ローニーである

「ローニー!おちついてきいて!相思相愛だってさ」

「へーそう!」

「?」

目がふよふよ泳いでる

 その後

「相思相愛だぁ!」

 大声爆発!

「ちょ……」

 ローニーが がたりとたち上がる

「ばかなんじゃないの!」

 戻ってきたアズミさん

 お皿に 大盛ローストビーフ

 はい!

 ローニーと 僕にわける

「アホなんだから!」

 怒ってるのに 怒りきれないアズミは 真っ赤っか

「もう……」

「お前な……」

 ローニーが アズミの 手を止めた

 自分で食え ほっそいんだから

「う……うるさい……わね」

 なんだか!正しくおかわり夫婦なのだった!

 僕なりに よくつけたと おもったのだ

「はい……」

 あげる!

 アズミが ローニーに 何かを放った

 なんかあったら

 これ使って……キズくらい癒せるわ

「なんだよ!いきなり」

 やっぱり鈍感は 鈍感なのでした

 僕は はぁとため息を ついたのです


 さぁ……行こうか!


 たいらげ終えると3人で部屋へ戻る

 セレス

 アズミが 僕を 呼び止めた

「ん?」

 あいつ……好きかな?

「ん?」

「私の事!好き……かな」

「うん!」

 力いっぱいうなづいて 僕は アズミの手を取った

 だぁい好きだよ

「おいコラ!なんでそんなに長く握ってんだよ」

 へーんなツッコミはいったけど

 アズミは 熟れたりんごみたいに真っ赤っか

「おまえな!」

 僕を ぐいと引っ張って自室へと引き上げた

「なんだよ!だぁい好きって!告白か?」

はは……

 本当に鈍感な ローニーなのです

「ローニーがアズミを……ってさ」

「……………………」

 ローニー湯気ふきそうなほど真っ赤

「アホ」

 それだけ言って ベッドに入り

 布団をかぶった

「ローニーってかわいいねー」

 ほっとけよ!

 ちょこっとうれしそうな ローニーである

 ここにおかわり夫婦!爆誕!

 

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