第7章

第7章 ドジっ子セレス


 僕セレス!えへへ10歳だよ

 ラヴェナの民にお世話になってます

 でね!

 ラヴェナの民から

 お友達兼相棒ができたよ

 ローニー君

 彼も同じ日にうまれて

 おなじヤギの乳をのんでそだったのさ!

 今日はおまつりだよー!

そーれ!

 そーれじゃねーだろ!

 天然ガキンチョ

なんだよー

ローニーだってラヴェナ1のドジっ子じゃないかー!

 今日はね

 感謝祭だよ!

 葡萄酒やヤギにそして畑の収穫に感謝する日

 あのな?

 収穫祭ってつたえたほうが 読者様わかりやすいんじゃないか?

「僕の仕事とるな!」

 2人はぶちぶち言い合いながら階段を

 降りると葡萄のいい匂い

 僕はかけよる

 そしていっぱいと 器ですくってごっくん

 あ……うぁ

 頭がくらりんときて

樽にぶら下がってたもんだから

 ドッボーン

「コラ!コダヌキ!」

 ゲンコツが ふってきた

 わんぱく坊主だわい

 親父は 片腕だけで 僕をすくいあげ

 そこに立たせた

「あんりゃ……親父よ葡萄の精だわい!多めにみてやり!ほれ」

 じいちゃんが金貨を 親父に投げる

「じいちゃんいらんてよ!」

 ガキンチョ

 すっころばないでいきな

 セレスふらついてるぞ

「はい」僕は今度は山羊の チーズに大挑戦!

 早食い大会!

 よっし!山羊の乳でそだったんだ!

 これなら!

「参加参加!」

ぴょんぴょこ!

「おいチビスケ」

大の男たちの戦場のようだった

 やれんのかぁ

 ぼくやる!

 やめとけって

 ローニーがため息

 親父たちにかなうわけないだろー!

 いくもん

 僕は果敢に進みでて

 チーズを ぱくぱく

 美味しい!最初は美味しいさ

でも段々顔が真っ赤になって

 チビスケ?

 その名で呼ぶなセレスだ!

 気を緩めた瞬間

 ぶーーー

 鼻血が?

頭冷やしてやれ ローニーは

 そういわれて

 僕を抱えた

「お前って馬鹿だろ?」

「ちがうもん!」

「あほだよ」

 ローニーは 笑いながら

 そこがいいんだけどな!

 カッチンコッチン男だったらトンズラしてるさ!

 しっかしおまえね!

 はしりまわりすぎ!

 こら!

おとうさんが 僕の襟首をつかみあげた

「ローニーにめいわくかけるんじゃない!」

「ゴメンネ!ローニー」

 お母さんが包みをローニーに 持たせた

 ローニー耳まで真っ赤だ

「アニーさん!」

「ん?」

「お……俺のお嫁さんに……なってくれませんか?」

 は?

 何言ってんだいアニーには イオがいるでしよーが!

 このハナタレが

「げ……おふくろ」

 しりひっぱたいてやろうか?

 どぴゅん……ローニーは 僕をかかえて誓いの丘へ

 よおきたね 二人ともお前たちならば 義兄弟になれる星はながれた 旅立ちの時は近い!契りを かわすか?

 長老がそこにはいて

 契り?

 僕は聞いた

 満月の夜にかわず契りさ 義兄弟のね お前たちは 旅立たねばならん

長老が 飾り彫りの ナイフを よこした

 手のひらに互いに傷をつけ 握手しなさい良いね

  えっ

 僕はみじろいだ

 痛いんでしょ?

「あーもーグダグダ言うなセレスほれ!」

 ちょこっと手のひらを引っかかれると血がにじんだ

 ローニーは サッと切ると

 結び合う

 月が満ちたる この日ここに義兄弟の誓いを立てます

 どうか神々よお見守りください!

 傷は痛い

 しかも

 ローニーと僕の血が!

 ドクン!

ローニー は ニヤリとわらった

 お互いシンクロしたりするけどな

 お前とならわるくない!

 な?セレス

 パコン頭を軽くはたかれる

「うん」僕はわらったのだった

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