第1章
第1章 アーチー
私は アーチボルトから抜けることも出来ず
しかたなくアーチボルトの 部屋にまで来てしまう
なんで こんな金ピカな部屋に住んで正気を保っていられるの?
所々華美な 装飾
暖炉には 天使の 彫刻
嗚呼落ち着かない
私には 小さな部屋で充分よ
突如アーチボルトが 脱ぎ始める
なんてこと!
見たくなーい
彼の上半身には 光る紋様が 浮き上がっていた
それは周りの 皮膚を 侵食して赤く腫れ上がっている
「痛いんじゃないの」
「ああ痛いさ……サニー」
なんだか嫌味だ
君の 得意な回復術でも 治らないだろうな
これは 2人の秘密だ!いいね
強力な 魔法を 使った結果なんだよ
「痛そう」
私は触ってみて ピクと アーチボルトが はねるので 手を引っこめた
「君は魂だけでは 魔法は使えない しかし君の体と会わせる訳にもいかない」
何よ!なんかしってるの?
君は僕の 奴隷だよ!いいね
なんのことよーーーー!!
守ってくれるチックなこと言って 直後にこれ?こたえるんですけど!
「何がいいたいの?いいなさい!」
「君の血だ」
「はい?」
なぁに?
全く記憶ないのに血だのなんだのいわないでよ!
「記憶消されたか?」
「なんなのー?」
君?母上のことは?
だからわかんないの
時空反転の 副作用か?
僕の名と顔は覚えていたのだね?
嫌味ったらしくいわないでよ!
記憶ないのに
変になる
「覚えてたわよ!悪かったわね」
アーチボルトは 再び服を着ようとする
アーチボルト待って
冷やしてみたら?
ほら
脇に洗顔用の洗面器と 絹のタオルがある
「ふ……心配性だね君も」
でも そうするよ
アーチボルトは タオルを 絞ってあてがう……
ずぐん……疼いた
「くそ!あの結界をねじったのが効いたな」
「結界?」
いいんだ!今は思い出すな!
言いたくないしな!
「アーチボルト!」
ようやく呼び捨てにしてくれてるが アーチーと 呼べ
総称は 耳障りだ!
そんな事いっても!
呼べ!いいな!命令だ
べぇ……私は舌を出した
アーチボルト殿下
その唇に アーチボルトの 唇が 重なった
「……!」
や……
押しのけられない
他の物は透過するのに!アーチボルトだけは 透過しない!
やめて……
「黙ってろ!」
キツく言われて私は黙った
肩痛くないのか?
問われ……首をふる
「なんの感覚もないの」
かなりの負荷が かかっている!君にも紋様が 出ているのに?
見ればドレスの 右肩を 露出させられていた
や……
バチっ
ひっぱたいてやった
「ふ……」
野性的じゃないか?じゃじゃ馬子猫?
更に首筋を 吸われた
はなしなさいよ!!このどすけべ!
私はグーで反撃する
彼の紋様にあたって
彼は身じろいだ
「ご……ごめん……当てる気は……」
「アーチーとよべ!」
この後に及んで?
アーチーだ!
「アーチー!わかったけど!こんなこと もう二度としないで!」
「は……わかったよ!」
彼が諸手を上げる
もう……バカね!
でもドキドキするなんで?
「君は痛くないんだね?よかったよ……」
アーチー?
急に優しそうにいわないで……
なんだろう ひどく安心して きゅっとした
「さて……お遊びも これぐらいで」
遊びかよ!
サニー君に預けたあのネックレス持ってるかい?
「あの……」
記憶がない?
「うん……」
やっぱり逆流か……?
なんのことやら?
時空魔法聞いた事?
ああわからないか?
君は かなり能力が高いんだ
王族の 一員だからな
だから!
「ちゅ……」
わからないんだろ?
口付けて
キーキーわめくな 紋様に響くと 断じた
「いちいちキスしないで!女ったらし!」
「は……?ただテストしてただけだ」
なんのことやら?
私はそっぽをむいた
アーチーの 半裸は眩し過ぎる
鍛え抜かれた 鋼のようだ
「とっとと着て」
冷たく言って少し悪かったかなと見れば
アーチーは ニコニコ笑っている
「そういう女性が好きでね?」
「変態なの?」
「かもな……」
と……笑った
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