誰が彼女を殺したか―――雪解け迎えた春に生まれる、凍解を待つ大きな謎。
- ★★★ Excellent!!!
新入部員勧誘イベントの夜に起きた殺人事件の謎を追う、散文部副部長であり名探偵――凍倉晃斗を主人公とした学園ミステリーです。
容疑者はイベント参加者の5名。
一体誰が彼女を殺したのか? というシンプルな謎を巡るミステリーなので、ミステリー苦手な人にもオススメできる一作。
ミステリーでありながら文章に堅苦しさはなく、ノベルゲームをプレイする感覚で頭に映像を浮かべながら読むことができました。
主人公の推理スタンスが情報を一つ一つ整理するタイプなので、謎について深く考えることなく一緒に答えに辿り着けます。とてもわかりやすかったです。
ですが……最たる謎は未だ凍てついたまま。
この謎が「凍解」を迎える瞬間が、今から楽しみでなりません。