第4話 小学2年生

どんなクラス分けがあったのか、どんな気持ちだったか、覚えてはいない。カラフルな水道場、重たいランドセルで3階はきつかったこと、それぐらいしか記憶にない。でも、楽しかったのは覚えている。


4クラスに分かれるクラス替えで、仲の良い友達は1人もいなかった。

そのせいか、先生がいつも話し相手だった。

その先生は優しく、宿題を出さない人で、親からのクレームは凄かったらしい。

でも、生徒思いで良い先生だった。


その先生は初めて担任をもつ新米の先生で、20代前半位で、大学生と変わらない見た目だった。

運動神経がとてつもなく良くて、体育のお手本はお手本にならないぐらい凄かった。

だから体育の時間はワクワクだった。


黒板係、電気係、予定係、などの係が定番の中、スライム係など、よくわからない係を作ってくれた。

スライムを作る係で、材料は完全に先生の自腹だった。学級の本も読みたいものがあれば先生に行って、買ってもらって皆で読む、学校とは思えないぐらい自由だった。


まだ葉が緑の時、

遠足で行った公園に蟻地獄があり、クラス全員で頑張って登ったのがとても楽しかった。


遊びすぎた1年だったから、成績が一度落ちたが、すぐに戻ったし、良い1年だった。

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