第6話 どうやら再会ということらしい 2
「桔梗怜華です。皆さん、よろしくお願いします。」
隣の席で自己紹介してるのはれいちゃんだ。いや、同じクラスなんかーい!すぐ会えると思ってたけど、まさかこんな早く会うことになるとは思わなかったな。そういえば朝は1人いなかったような、、
そのまま最後の子が自己紹介を終えると、どうやられいちゃんの周りに人が集まっているようだ。そりゃそうか、あの桔梗怜華らしいから。いや、私は全然知らないんですけども、、れいちゃんはれいちゃんだからね?
うん、私の周りにも人がいるような、、いや、れいちゃんの隣の席だもんね。でもこれを機会に友達を作るぞ!
「佐倉さん、桔梗さんとは1体どういう関係なのですか?」「そうですよ!」「どうやら廊下で熱い抱擁をしていたと!」
見られてたのかー、、まあ、廊下だもんねー。
「いや、あれは再会の喜びを噛み締めてたというかー、、ね、ねえれいちゃん。」
隣の席のれいちゃんに声をかける。助けを求めよう。
「ああ、そうだとも。結衣と会えたのが嬉しくてつい興奮してしまった。あぁ、結衣の小さな体、、もう一度味わいたい、、」
あの、れいさん?なんか不穏な言葉が聞こえたんですけど?気のせいですか?
「ただならぬ関係、、」「怜華様に抱きつくなんて羨ま、、許せませんわ!」
ですわ口調、、本当にいるんだ。ってそんなことよりなんか誤解されてない?抱きついたんじゃなくて抱きつかれたんですけど?え、あんまり関係ない?そうですか。てかそこじゃないよ誤解なのは。
「いやいや、私とれいちゃんは別にただの友達だよ?」
と皆に説明する。
『『れいちゃん、ですって!?』』
ミスったかも、、
「いや、ホントにれいちゃ、桔梗さんとはただの友達なんだって。小学校で知り合ったんだよ。ねぇ、桔梗さん。」
(桔梗さん、、だと、、)みたいな顔してるけど、気にしないようにしよう。
「あ、ああそうだとも。私と結衣の運命の出会いは小学校の頃だ。そうだろう?」
また誤解が生まれそうなことを、、
「やはり運命なのですね!」「ただならぬ関係、、」
なんかさっきからずっとただならない子がいるんだけど、、ってだから違うって。
「いや、だからただならぬ関係とかじゃなくて、、ただの友達なんだって!」
「結衣、、私たちはただの友達だったのかい、、」
なんであんたはそっち側なんだよ!
これ収集つかなくなってきてるよ、、そうだ!穂乃果ちゃん助けて!と私は穂乃果ちゃんに目線を送る、、そして目を逸らされる。裏切られた。誰か助けて〜!
その時、
ガラガラガラ
前の扉が開く音だ。どうやら担任の藤川先生が入ってきたらしい。そして
「みなさん、席に着いてください。いまから委員会決めを行おうと思います。」
助かったーー!
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