クオしらif【ASMR】~最近やたらと義妹が近いのは俺の気のせいだろうか?~
浮葉まゆ@クオしら2巻制作中
第1話 油断ならない朝
■自宅・雅紀の自室(朝)
//夏休みということで惰眠を貪る雅紀
//一度起こしに来たのに、まだ起きてこないので再び雅紀の部屋まで来たクロエ
//SE セミの声(セミの声が窓を閉めていても聞こえる)
//SE ドアをノックする音
※ノックに反応しない雅紀
(ドア越しに聞こえるクロエの声)
「まだ起きてこない」
//SE ドアを開ける音
「さっきと寝相も変わってない……」
//SE ベッドに近づいてくる足音
「(起こすつもりがないのか声は控えめ)雅紀君、夏休みだからって寝坊ですよ」
「起きないなら、さっき起こしに来た時に言ったとおり悪戯しちゃいますよ」
//SE もぞもぞと布団が擦れる音
//悪戯は困るが起きたくない雅紀
「ダメです。寝返りは起きたことになりません」
「……予告したから悪戯されても怒らないでくださいよっ」
//タオルケットを掛けていた雅紀の横腹にクロエのデュクシが命中
//SE クロエのデュクシが命中した音
//SE 激しく布団が擦れる音
//クロエ、雅紀の耳元に寄る。
「どうですか? 脇腹へのデュクシは? 起きる気になりました?」
//それでも、まだ起きようとしない雅紀
「(頬を膨らませ少し怒った)むー、意地でも起きないつもりですね」
「それなら、私にも考えがあります」
「意地を張らずに、早く起きた方がいいと思いますよ」
//強い意志で起きないと決め込む雅紀
「私がデュクシくらいしかしないと思って、たかをくくってますね」
「そんな雅紀君には――(耳の周りを舐めるように息を吹きかける)ふぅぅ~~……」
//クロエの予想していなかった攻撃にビクッビクッと反応する雅紀
//SE 足で布団を叩く音
「ふふっ、どうですかこれなら?」
「ちょっと息を吹きかけただけでこんなに反応するなんて、意外と耳弱いですか?」
//恥ずかしさを堪えながら否定する雅紀
「そんなことない? (わざとらしく悪戯な笑み浮かべて)それなら、もっと、ふーってしてもいいですよね?」
//SE 勢いよく布団をはねのける音
「あっ、ついに起きました」
「やっぱり、押してダメなら引いてみろですね」
//何のことだよとつっこむ雅紀
「デュクシみたいな強い技だけじゃなくて、ふーみたいな柔軟な技も雅紀君を起こすのには必要ってことです」
//俺を起こすのって何のクエストなんだよと雅紀
「それにしても、寝起きなのに、どうしてそんなにハァハァしてるんですか?」
//クロエの起こし方のせいだと言う雅紀
「えっ!? 私のせいって」
「私、デュクシと息をふーしかしていませんけど」
//普通そんな起こし方はしないと言う雅紀
「普通はそんなことしないって」
「だって雅紀君、最近私がデュクシをしてもあまり効いてないみたいじゃないですか?」
「耐性っていうんですか。だから、新しく耳にふーって息を掛けるのはどうかなと思ったんです」
「雅紀君は武道をしているから打撃系よりもこういう技の方が効くんじゃないかって」
//〝効果は抜群だ〟だったので言葉に詰まる雅紀
「ふふっ、思ったより効いていたみたい。これからはデュクシよりもこっちにした方がいいみたいですね」
「それよりも、夏休みだからってお寝坊です」
//学校がある時よりは遅いが、そこまで遅くはないと雅紀
「そうやって、ごろごろしてばかりいるとあっと言う間に、夏休みが終わってしまいます」
(寂しそうな表情のクロエ)
「それで、何もないまま夏休みが終わってしまったら……」
//平穏な夏休みが一番だろと雅紀
「そんなのダメです。(距離を詰める)せっかくの夏休みなんですから、たくさん思い出を作らないと」
//みんなでどこか遊びに行く?と雅紀
「思い出っていうのは、みんなとでもいいですが……。わ、私は雅紀君と……」
//俺と?と雅紀
「あぁぁ、うぅぅ……。もう、やっぱり、雅紀君はまったくです」
//えっ!? っと流れについていけない雅紀
「と、とにかく、ごろごろばかりの夏休みはダメってことです」
//SE クロエ立ち上がり、ドアの方へ歩く音
//SE ドアノブを回す音
//クロエ振り返って雅紀の方を向く
「このあと二度寝しちゃダメですよ」
「もし、そんな事したら……次はもっとすごい悪戯しますから、覚悟してください」
「それと、ご飯温めて待っていますから早く来てくださいね」
//SE ドアが閉まる音
//SE ドア越しに聞こえる階段を下りる音
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クオしらifを読んでいただきありがとうございます。
この作品は『クラスのクォーター美少女が義妹になった。知らないうちに口説いていた。』のASMR台本作品です。
いつもとは違うクロエちゃんの過去最高の攻めパターン作品になっています。
皆様の考えるクロエちゃんにぴったりな声優さんの声で脳内再生していただき楽しんでいただければ幸いです。
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