専門職をやっていた仕事柄、私の周囲には、いかれた専門家が多い。この小説は、専門職のマシンガントークを魔界仕様で浴びられる、貴重な小説である。なんかぜんぜんわからないようで、わかってくるような気になるんですよね。錯覚なんですけど。でもなんかおもしろくて、ラジオのように聞いてしまう。これはそんな小説だ。読み上げ機能で読むと、もっとマグロとタコを浴びれるかもしれない。ドバドバ!
トンジギを目指して道具を揃えた初心者が、釣れないままタコやイカに寄り道してしまう爆笑エッセイ。「魔界(釣具屋)」「ジギングの呪縛」といった言葉がクセになる、釣りを知らなくても楽しめる一作です。