ビューティフル

川口番

ビューティフル

晴れの日に布団を干しているような力が坂道をやってくる

 

今一度問いに答えたならばそう 日本の花だ しかも満開の

 

凹凸のような西陽が差し込んだ詩集に触れているこの両手

 

どこまでも平らな流れの午後に立つ鳥が細いからまた見てしまう

 

予備校の広告の文字に追いついた初速に車内がゆれてそれから

 

海の向こうを輝いているスポーツのニュースが流れてくる直線の

 

遠くから届く電気にこの街はあたたかい光に包まれて

 

大雨が続く予報の音声に馴染む机の木目を撫でた

 

ぐちゃぐちゃにぶちまけられて人生がこれが人生だったらなんだ

 

散り際の日本の花が綺麗だね ライフイズビューティフル もう一度

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ビューティフル 川口番 @senhyakuju1110

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

参加中のコンテスト・自主企画