quiver

衣井くう

quiver

水道水まずくてきらい 絶滅 しちゃうよ 通りすぎていく夏の風


雨 人がいっぱいの教室で天かすを飼ったらかわいい気がしてる


グラタンは光を浴びてぐるぐると指先は冷えて触れると消えた星


目を開けたまま閉じている暗やみの 透明 とおもった火の玉


むかしから泳ぎはとくいで長話は、にがて 牛乳の膜をこわす


音姫をみたことあるよ果てしなく季節は二つだけと思って


quiver ぼくがいるからだいじょうぶ 世界に触るためにある角


六月の蝶は飛球の生まれかわりさよなら月下のさなぎ階段


いつの日かcornstarch, 雪のこと星って呼んで。強くなるから


ほんとうはしたことのない指切りの ここは地球だよって言い張る

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quiver 衣井くう @_qoo

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