Circle
藤井そのこ
Circle
ジャズヒップホップでゆれていた銀のピアスをひろった ポケットに入れた
街灯が襦袢となって現れるLIQUIDROOMを抜けてまもなく
コンフォートゾーンで丸くなった朝キリンのツノはたたまれている
あっためた白いごはんを置き去りにして空きびんを整列させて
窓は盾、宝石箱の中に罪 今日は正しく笑わなければ
淀みない晴れの日にこそ傘をもつ大袈裟なほどのフルレングスで
Take care.テグスでつなげた竹ビーズはすぐに切れちゃうからTake care.
曲がり角の一軒家からぴかぴかの3キロヘルツの声が聴こえる
街路樹の椿のそばに耳のないシナモロールのキーホルダーが
環七を走り抜けてくオデッセイ上げた右手がわたしをなでる
Circle 藤井そのこ @fujiisonoko
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます