パラサイト・プレデター
最強のピーナッツ
プロローグ
西暦1950年0時0分丁度、一部の人間が「異能」に目覚めた。
火を吹く者、物を凍らせる者、動物と会話する者。様々な異能があった。
2025年時点では異能を持つ者は全体の人口のほぼ10%になった。
これまで技術的に解決できなかった問題が一気に解決され人類の技術力は一気に向上。それによりどんどん国が成長してゆき、2003年あたりに一気にインフレが起きた。
どんどん給料が上がり、それにより物価が上がり…しかし異能を使ってもどうやっても生物が越えられない壁はあったのでインフレは2010年には落ち着いたが通貨の価値は平均で10分の1にまで下がり、アメリカなどではセントが廃止され、日本でも1円玉の生産が終わった代わりに5万円札、10万円札の発行が開始された。影響はそれくらいかと思われたが人類の生活は一気に変わった。
まず異能を持った人が立て続けに犯罪を犯した。そのせいで世界中の治安が一気に悪くなった、しかし。一般人では異能を持った者にはとても敵わず、これまでの警察は一般のトラブルなどの対応のための警備員のような立ち位置になり、公務員ではなくなった。
異能に目覚めたものや異能を持った者のみで警察は構成され、異能を持った者しか入学できないない大学や高校などが一気に増えて異能を持っているだけで会社の面接などは一気に楽になった。
しかし異能を持った方が絶対にいいわけではない。例えば生き物と会話できる異能を持って生まれたとしたら将来獣医になるのはほぼ強制されるし、電気を操れるとしたら発電所や警察になる事を半ば強引に決められる。
特に警察としてスカウトされれば戦争の兵士のような扱いで断ることは許されない。
そして異能による問題などが少しずつ落ち着いてきた中で、日本では多くの殺人事件が起きており、異能により複雑になった事件を警察は解決しようとしていた。
2020年 9月30日。
横浜、みなとみらいのホテルで5人の死体が見つかった。
死体からは熊などの爪痕のような傷が発見された上に、ホテルの部屋からは従業員と被害者の指紋しか発見されなかったため、何かしらの野生動物がホテルに侵入し、気付かれないうちに5人を殺害。窓から出ていったと言う事で落ち着いた。
しかし、明らかに不自然な部分がある。まず、宿泊者、従業員全員がその獣を目撃していない。しかも犠牲になった人は全員部屋の中で死んでいた上に部屋の鍵全てはオートロックである。
4年の時が経ち2024年。
一部の警官がこの事件を知り、何かしらの異能による殺人として、10人程での捜査が始まった。
これから、最悪の殺人事件を止めるための物語が幕を開ける。
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