無能スキル【魅了】でSランクパーティを追放された俺、実は魔物や亜人を虜にする最強スキルだったので、可愛い魔物っ娘ハーレムで成り上がる

@123te

第1話

「ユウキ、お前は今日限りでクビだ」


 Sランクパーティ『聖なる白銀の剣』のリーダーであり、勇者のアレスが、俺にそう言い放った。彼の金色の髪が、夕日に照らされてキラキラと輝いている。その顔は、まるでゴミでも見るかのように冷え切っていた。


「……え?クビって……なんでだよアレス。俺、今までパーティのために雑用だってなんだってやってきたじゃないか」

「それだよ、それ。お前ができるのは雑用だけだ。肝心の戦闘では何の役にも立たない」


 アレスの後ろに立つ、女聖騎士のセシリアが、憐れむような視線を向けてくる。豊かな胸が強調された鎧が、やけに目に付いた。

(ああ……あの谷間に挟まれて死ねるなら本望なんだが……)

 そんな不埒なことを考えている場合じゃない。


「俺のスキル【魅了】は、魔物相手には有効なはずだ!動きを鈍らせることだって……」

「ハッ、笑わせるな!お前のスキルで動きが鈍った魔物など見たことがない!大体、スライムやゴブリン相手にしか通用しないスキルなど、Sランクパーティには不要だ!」


 アレスの言葉は、正論だった。俺のスキル【魅了】は、格上の魔物にはほとんど効果がない。せいぜい、最下級の魔物の動きを少しだけ鈍らせる程度。本当に、ただそれだけの、外れスキル。


「分かったか?俺たちは、純粋なる力でこの世界を救う『聖なる白銀の剣』だ。お前のような無能なスキルを持つ者は、我々の神聖なパーティには相応しくない」

「そ、そんな……」

「これは決定事項だ。装備を置いて、とっとと失せろ」


 パーティの紅一点、魔法使いのルナも冷たい視線を俺に向けている。彼女の豊かな太ももが、スリットの入ったローブからチラリと見えて、俺の心をかき乱す。

(くそっ……せめてあの太ももを枕に一晩過ごしてみたかった……)


 俺は唇を噛みしめ、装備を外した。使い古された革の鎧と、なまくらの剣。もとよりパーティの備品だったものだ。

「……今まで、世話になった」

 俺はそう言うのが精一杯で、彼らに背を向け、冒険者ギルドを後にした。


 あてもなく街を彷徨い、気づけば森の中にいた。日が落ちて、辺りはすっかり暗くなっている。

「これからどうしようか……雑用スキルしかねえ俺に、拾ってくれるパーティなんてあるわけねえよな……」

 自嘲気味に呟いた、その時だった。


――プルルンッ!


 目の前の茂みから、青く透き通ったスライムが飛び出してきた。

「うわっ!ス、スライムか……!」

 武器もない。防具もない。最下級の魔物とはいえ、今の俺ではなすすべもない。

(ああ、ここで死ぬのか……。せめて死ぬ前に、セシリアの胸かルナの太ももを……いや、もうどうでもいい!)


 死を覚悟した俺は、ヤケクソでスキルを発動した。

「【魅了】ッ!!」

 俺の指先から、淡いピンク色の光が放たれ、スライムを包み込む。

 どうせ気休めだ。そう思っていた。


――プルルンプルルンッ……!


 しかし、スライムはプルプルと激しく震えだした。その体は徐々に形を変え、光を放ち始める。

「な、なんだ……?」

 光が収まった時、俺は目を疑った。

 そこにいたのは、スライムではなかった。


「……ご主人様」


 透き通るような青い髪に、大きな瞳。そして、その体のラインがくっきりとわかる、半透明の青い服をまとった、一人の美少女が立っていたのだ。

服はほとんど透けていて、その下にある柔らかな双丘や、秘められた部分の輪郭まで見えてしまいそうだ。


(え……ええええええええッ!?)

 俺は混乱のあまり、声も出せずに固まった。


「ご主人様……やっと、お会いできました」

 少女は潤んだ瞳で俺を見つめ、ふわりと抱き着いてきた。柔らかく、そしてひんやりとした感触が、薄い服越しに伝わってくる。

「え、ちょ、おま、誰だ!?さっきのスライムは……」


「はい。わたくしが、そのスライムです」

「はぁっ!?」


 少女は俺の胸に顔をうずめ、クンクンと匂いを嗅いでいる。

「ご主人様の匂い……ずっと、お待ちしておりました。わたくし、ご主人様のためなら、何でもします」

「いや、何でもって言われても……」


 俺の頭は完全にキャパオーバーだった。

 俺のスキル【魅了】は、ただの雑魚スキルじゃなかったのか?

 魔物を、美少女に変えて、しかも絶対的な忠誠を誓わせる……?

(……これって、もしかして……最強スキルなんじゃないか?)


 腕の中で、少女が幸せそうに微笑んでいる。その無防備な姿に、俺の股間が正直な反応を示し始めていた。

 追放されたばかりの俺の目の前に、とんでもない可能性が広がり始めていた。

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