第64話
食堂に行き僕たちはいつもの席に座っていた
いつもと違うのは僕が食堂にきて食券を買いに行かない事と琴音がお弁当を二つ持っている事だ
「伊藤くんどうしたの?食券買いに行かないとご飯食べる時間なくなっちゃうよ?」
と桜井さんが僕に言ってきた
それを聞いていた琴音がここだといわんかのように僕にお弁当の一つを渡してきた
「はい優、これ約束のお弁当ね、頑張って作ったからね」
ととても笑顔で渡してきた
それを見ていた女の子2人は
「おーお弁当作ってきたんだ、ラブラブじゃない」
と小日向さんが言い
「え?お弁当を作ってきてあげてたの?ごめんね私気づかなくて」
と桜井さんは琴音に謝っていた
「そんな、謝らないで桜井さん、いつも食券を買ってるから言ってくれたもんね?」
と琴音が桜井さんに言っていた
「謝らなくて良いよー、優のためを思って言ってくれたんでしょ?」
と琴音が桜井さんに言っていた
それを聞いた桜井さんは頷いていて
「早くしないと食券売り場が混雑すると思って言ったの、じゃないとみんなで話す時間が減るからと思って」
もとても嬉しいことを言ってくれた
「確かにみんなで話す時間が減るのは嫌よね、それは私もそうだからわかるわ、でもこれからは優のお昼ご飯は私が作ってあげることにしたから大丈夫よ」
と琴音がみんなに宣言していた
それを聞いていたみんなが琴音に拍手を送っていた
琴音は楽しそうだった
そして何かを考えた感じになって
「そうだ、みんなもお弁当作ってあげようよ?この前のお礼としてさ」
と提案していたのだ
それを聞いた桜井さんと小日向さんは
「お、お弁当を田中君に、そ、それは魅力的なお誘い、でもわたし料理をした事がなくて」
と桜井さんはとても不安そうな顔をしていた
「そうね、まぁあの時のお礼として作ってあげるのも良いか、琴音ちゃんみんなで集まって作るよね?」
と小日向は琴音に質問していた
「それはそうだよみんなで集まって作ったほうが楽しいし、美味しいの作れると思うし」
との事だった
それを聞いた桜井さんは
「それなら私も安心できるのでよろしくお願いします」
と言っていた
「それじゃあ美味しいお弁当をつくろうね」
と琴音が言って瞬間女子たちは首を縦に振っていた
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