弁当が捨てられる悪戯が流行ったのは知ってる?(四)

 初恋が実らないという定説について、私はある時期、その起源を突き止めようと試みたことがある。民間伝承に始まるのか、文学的典拠があるのか、あるいは統計的裏付けに基づくものか。けれど、いくら文献を漁っても、「最初の恋は叶わぬもの」という言説の源流を特定することはできなかった。

 代わりに、インターネットという名の薄っぺらな知識の集積所では、いくつもの“それらしい”理由が氾濫していた。中でも、とりわけ目についたのが、『初恋は理想化されすぎていて、現実の相手とのギャップに耐えられないから』という理屈だった。

「それは初恋の話ではなく、妄想の話だ」

 無意識に鼻で笑ってしまう。

 恋という最も個人的な感情を、なぜ他人が一般論として取りまとめ、安易な因果に閉じ込めるのか。むしろ、理想と現実の乖離にこそ恋の本質があり、その落差を抱えてなお想い続けられるかどうかが、愛の強度を測る指標なのではないか——と、年齢イコール恋人いない歴の僕が論を挟んだ時点で、いささか説得力が損なわれるのは否めない。

 その矢先、背後から、声がかけれた。

 どこか柔らかく、しかし耳を撫でるような張りがある。

「なにやってるの?」

 僕は慌ててスマートフォンのホームボタンを押す。

「えっ。なんも見てないよ。本当になんもしてない。どうしたの?」と、自分でもわかるほどの惚けた声だ。

「行くよ。今日はA組」

 そっか。僕らは未だに古賀先生が休職した理由を突き止めていない。昼休みに思考を巡らせるのは、こちらが先約であった。


 A組の教室内に、四人目の犠牲者、橋爪唯奈の姿があった。

 教室の外から、涼香が指をさす。示されなければ、窓際の隅にうずくまる輪郭を、人の形として認識することはできなかったであろう。

 体格は大きいのに、背を丸くして、小さくなろうとしていた。

 佇まいには、奇妙な既視感があった。ああ、なるほど。この空気、他人と触れ合うことすら厭う者がまとった気配だ。まるで僕自身じゃないか。

 群れを避ける者は往々にして、存在感という概念自体を削ぎ落とす術を身につけている。先輩、さすがです。その姿はさながら、木の幹の背後に器用に隠れたつもりでいるゾウのようだった。

「彼、話したがらないよ思う」

「どうして」

「わかるんだよ。僕には―—」

「そうやっていつも自分だけわかって満足しているのよくないと思うよ」

「違うんだ。きっと彼女、根暗なんだ。匂いがする」

「なんの匂い」

「木の幹の匂い」

 涼香は「はっ。しないけど」と教室に入っていく。

「強引に話を聞くんじゃなくて、少し柔らかさを意識してね」

 ズケズケとA組の教室を進んでいく涼香の背中に声をかけた。

「大丈夫。わかってるって!」

 忠告は開口一番で無視された。

「ちょっといい? 話を聞かせて。五月の中旬、あなたの弁当が誰かに捨てられたんだよね?」

 橋爪は顔をゆっくりと顔を上げ、視線を遠くに泳がせた。

「私?」と、首を傾げる。

「そう。橋爪さんに聞いてる!」

「うん。捨てられたよ」と、なんだか会話のリズムが嚙み合ってない気がする。

「申し訳ないけど、その時の様子を詳しく教えてもらうことはできない?」

「えっと。私に聞いているんだよね」

「そう、橋爪さんで間違いないよね?」」

「捨てられたけど、あんまり覚えてないよ」

 橋爪の二重顎が震える。

「覚えている範囲でいいから、教えてほしいんだ」

 橋爪は「パオーーーン」と唸った。なにやら考えている様子だ。脆弱な地の響きのような声は続き、顔のパーツを中央に集めた表情をしている。

「うーん。めんどくさいなぁ」と、拒む。

 これは、今まで対話した人物とはタイプが違う難しさがありそうだ。

「良かったらこれ、食べてよ」

 涼香はどこに隠していたのか甘い誘惑のキャンディホルダーを差し出す。

「えっ? いいの?」と橋爪は顔をほころばせる。

「困っているんだ。橋爪さんが弁当が捨てられた日のこと、聞いてもいい?」

 涼香は眉をひそめる。

「まぁ、いいけど」と、橋爪はキャンディホルダーを見つめながら語ってくれた。

「えーっと、三年生のクラス替えでA組になっちゃったんだけど、それからなんかさ、クラスの女子たちにずっと体型のことでからかわれるようになっちゃったんだよね。最初はこっそり笑われるだけだったんだけど、だんだんと直接的に攻撃されるようになっちゃってさ。なんかそう、よくあるやつだよね? 机にいたずらされたり、上履きが女子トイレに隠されたりとかさ。ありふれたパターンだよね。上履き見つけるの大変だったよ。上履きって、これね、いま履いている上履き、ほら、これこれ。で、やってるのは藤岡を中心とした女子グループの仲間たちなんだよね。あぁ、なんかさ、悪口言われるようになっちゃったんだよね。うーん、ちょっとさ。嫌だった」

 彼女の鈍感な口調が原因であろうか、壮絶な被害に対する憐みの感情が生まれない。

 涼香は「それで?」と短く催促する。

「うーん。それでねぇ。我慢、我慢、我慢だって、自分に言い聞かせていたんだけど、一か月も我慢することはできなかった。なんでってね、私の弁当が捨てられた事件があったの。そう、我慢。できなかったんだ。弁当だけは捨てたらダメでしょ」

「どうして、藤岡さんがあなたの弁当を捨てたと言いきれるの?」

「それはね。まず、私の弁当の中身が捨てられていた場所から伝えたいんだけどさ、いいよね?」

 取るに足らない問いは、いちいち口にせずとも、先を急いでほしいものだ。

 涼香が「うん、いいよ」と、間髪入れずに応える。

「なんと、部室用のプレハブ棟の隣にある廃棄物置き場の中に私の弁当は捨てられてたの。知ってる? 部活動している人たち用に準備室があるの。知らなかったでしょ?」

「大丈夫。知っているから」と涼香は無感情に応える。

 プレハブ棟の脇に、廃棄物の分別を促す複数の容器が設置されていた光景を、かつて目にした記憶がある。その背後に広がる駐車スペースは、収集車が一時的に停車するには都合が良く、敷地の機能性を考慮すれば、そこに大型容器が設けられているのは極めて合理的な配置だと感じた。空間の設計と運用目的が静かに一致していることに、僕は妙な納得を覚えたのを記憶している。

「でね。私の弁当がなくなったのは四時間目の授業中のことだったんだけど、その時はね。生物の授業の実験があったの」

「遺伝子組み換えの実験だね」

 橋爪は「おっ?」と、広げた両手を顔の高さまで挙げて、古臭く驚く。

「五月といえば、その実験をやってたよね。記憶にあるよ」

 僕は胸を張って答えるが、涼香の白い視線が気になった。

「教室は無人。だけどね、無人の教室に入っても怪しまれない人物がいたの―—」

 ここで、何故か言葉を溜める。

 先回りして涼香が応えた。

「藤岡さんは授業中に生物実験室から消えている時間があったの?」

「うん。そうだけど、ちょっと違うかも。藤岡はさぁ、三時間目の終わりに早退したの。だから、四時間目の生物の授業は受けてなかったの。帰る準備でもしてたのかなぁ、クラスが実験室へ向かう中、教室を出たのは最後だったみたいなの」

 なるほど、それならば調べる必要もないだろう。

「状況から藤岡さんが橋爪さんの弁当を捨てた犯人の可能性が高いね」

 動機やアリバイ、犯人としての人物像、全てが合致することも珍しい。

「なら、藤岡さんが弁当を捨てた一連の犯人?」

 涼香が訊く。

「いや、この事件と、その前の三つの事件とは別々に考えていいんじゃないかな」

「どうして?」

「弁当の中身が捨てられたのが教室の中ではなく、プレハブ棟近くの廃棄物置場だったから」

「理由って、それだけ?」

 それだけである。理屈よりも先に、直観が探るまでもないと告げていた。無理に意味づけしようとすること自体が、無意味な場合も存在する。

「ねぇ、なんの話しているの。私にも教えてよー」と橋爪が言う。

「ごめんね。少しだけ静かにしててくれる」

 涼香が言うと、橋爪は「うん」と微笑む。

「同様の事件が五回も起きているの。関連付けるべきでしょ」

「ゴミ箱はこの教室にあるよね。同一犯人だとして、犯行方法を変えた理由はなに」

「わからないから、調べているんでしょ?」

 痴話喧嘩のようになってしまった。橋爪は「落ち着いて、ねぇ」と心配そうに僕と涼香の顔を交互に見やっている。

 涼香は苦々しい顔を浮かべながら、橋爪の方へと視線を移した。

「藤岡さんって、どの人なの?」

「あぁ。これが藤岡」

 橋爪はあっけらかんと発声する。

 その先、二メートル。

 僕らの今までの会話は全て藤岡にも筒抜けだったことになる。

「大丈夫? また何か、嫌なことをされたりしない」

 できる限り小声で涼香が心配する。

「大丈夫よ。もう、嫌がらせをされることはないから」

 自信に満ちた声は当の本人にも届いているはず。

 けれど、藤岡は首を動かすことなく、ひたすら携帯電話の画面に見入っていた。手にしているのは、細やかな装飾が施された機種で、その外観からしても彼女の趣味の一端がうかがえる。鞄やポケットまでもが同様の鮮やかなデコレーションで彩られており、正直なところ、他人の持ち物でありながら煩わしさすら感じてしまう。中でも目を引いたのは、携帯電話に取り付けられたパールのネックレスのような長いストラップだった。その重量感からして、文字を打つたびに揺れて煩わしくはないのか。

 そう思いながら、僕は思わず彼女の手元を凝視していた。

「嫌がらせがなくなるきっかけが何かあったの?」

 涼香が訊く。

「私がね。ぷっつーんって、キレちゃったの」

 とても柔らかな口調だった。

「ぷっつーんって?」と、僕が訊き返す。

「私ね。ある程度のことは許せるの。机を汚されたり、靴を隠されたり、私がどんくさいからだって。傲慢さの表現は、その人自身の力を誇示するために使われることがあることも理解しているんだよ。でもね。私にだって、許せないことはある」

 彼女は人差し指を天に向け告げた。

「食べ物だけは粗末にしてはならず!」

 制服の上からも二の腕のたるみが見て取れる。

「キレたって、藤岡さんに何かしたの?」

 僕の質問に対して、橋爪は脂肪に隠れた首を振った。

「いや、藤岡には何もやっていないんだけど。彼女がいつも連れている仲間たちにちょっとね」

「ちょっと?」と、涼香が目を細める。

「うーん。まぁ。恥ずかしい話なんだけどね。お昼、弁当がなくなっているのに気がついて、彼女たちを廊下に呼び出したの。『隠したのはあなた達でしょ、私の弁当を返して』って伝えたんだけどさ。彼女たちときたら『私達は何も知らない』の一点張りだし。だんだんね。私の腹の虫が収まらなくなってしまって。非常警報装置の通報ボタンに向かって、おもいっきしグーでパンチしたの」

 五月の中旬、昼休み中に警報機が鳴り響いたことがあったかと薄らに記憶がある。

「そうなんだ」と、涼香はやや身を引いた。

「手は血だらけになっちゃった。硬い板金みたいなのが凹んで、壊しちゃったみたい。で、彼女たちに忠告したんだ」

「なんて?」

「次はあなた達の顔面に喰らわすから。二度と咀嚼できない歯にしてやるから」

 橋爪は深く、低い声で告げた。

 生きるもの全てに共通した食への執念を体現するかのごとく、その拳を奮ったのだろう。食糧危機で喘ぐ労働者層が特権階級に反逆したフランス革命を彷彿させる。

「反骨身を見せつけた点だけは、良かったのかもしれないね」

 涼香の言葉の裏には『非常警報装置のボタンを叩いたことは良くない』という言葉が隠されているのだが、橋爪は満面な笑みを僕らに向けて告げる。

「うん。本当に良かった。ようやく、私のアイデンティティや独自性が尊重されるようになったから」

 

 涼香は釈然としない様子で廊下を歩いていた。

 結局、橋爪の話を聞いたところで実りはなかったのではないか。橋爪の弁当の中身が捨てられたのがイジメによる個々の事象が原因であると考えれば、休職中の古賀が自らのクラス以外のA組の生徒に指導を行ったとは考え難い。

「どうする。五人目の生徒に話を聞きに行く?」

 彼女は「うーん」と、考え込む。顔にかかったモヤの理由はなんとなくだがわかる。

「藤岡さんが、犯人でない可能性があると思っているの?」

「うん。だって、橋爪さんが語ったのは、状況証拠のみじゃない? もしかしたら、今回の一件も藤岡さんが犯人でない可能性あるよね」

 たしかに、可能性がゼロというわけではない。彼女が納得するのであるのなら提案してみるか。。

「もしかしたら、藤岡さんが犯人だと証明できる可能性がある」

「ほんと!?」と、勢い良く涼香はこちらを向く。

 涼香が気になるのであれば、とことん付き合おうではないか。僕は糸切れのような可能性を涼香に説明した。


 僕らが向かった先は、この学園の警備室であった。小窓の中に親子ほどの年の差の男性二人が制服姿で談笑している。

「すみません」と、愛らしい声を出したのは涼香である。

 パソコン作業をしながら、並んで喋っている二人が同時に僕らを見た。慌てて、片方の若い男が制服帽を被り直し、僕らに近づく。

「どうされました?」

「大事なペンダントを廊下に落としてしまったんですが、落とし物なんて届いてないですよね?」

「今日は、届いてないですね。いつ落としたの?」

「五月です!」

「はっ!? 五月?」と、目の前の警備員は声を裏返した。もっともな反応だ。なにせ、今から九ヶ月も前の話なのだから。

「五月か。ペンダントが届いた記憶はないですねぇ」

 その警備員は後ろを向く。目の合った後方に座る警備員も大袈裟に手を左右に振る。

「落としたのはプレハブ棟前の渡り廊下なんです。彼からもらった大事なペンダントなんです」

 涼香が僕の腕を掴んで引き寄せる。そこまで、演じる必要はないのではないかと呆れつつも、僕の心臓の鼓動は高鳴る。

「でも、届いてないからなぁ」と、目の前の警備員は苦笑いを浮かべていた。

「本館から渡り廊下に通じる扉の上に防犯カメラがありましたよね?」

 先週の記憶である。バドミントン部主将、安江睦美と会話した扉の上には渡り廊下に向けられた防犯カメラが設置してあった。

「何ヶ月も前の映像なんて残ってないよ!」

 奥にいる警備員が発する。それは、推測の範囲であった。数ヶ月にわたる映像データを恒久的に保存しようとする場合、あらゆる規模のサーバーにおいても、十分な容量を確保するのは容易ではない。

「彼女がペンダントを落とした日は非常警報装置が鳴った日なんです。たしか昼休み中に警報装置が鳴ったんですが、彼女がペンダントを落としたのは、それより数十分前の四時間目の授業中なんです」

 僕の言葉に二人の警備員は互いに視線を交わした。警報装置が鳴るという事象は警備会社のインシデントになっているはずだ。その前後の防犯映像は念のため保存されているのではないかと考えた。

「それなら、映像、残っているよ。けどね……」

 続く言葉は、『映像を見せることはできない』であろう。警備員に、そのフレーズを言わせる前に涼香は言葉を挟んだ。

「お願いです。大切な宝物なんです」

 ——では、どうして五か月もほっといた。

 ツッコミどころは至る所にある。けれど、涼香の潤んだ瞳は透明な結晶のように輝いていた。見る者の心を奪う眩い美しさがある。思わずはにかんだ警備員は、「羨ましいですね」と微笑んだ。

 彼らは、警備室の扉を優しく丁寧に開けてくれた。


 たしかに映像は残っていた。

 廃棄物置場に至るには、本館と渡り廊下を連結する戸口の先方を通過するのが一般的な路線である。この日の三時間目から四時間目の間に、藤岡に限らずともカメラに映し出される人物がいる可能性は高い。

 警備室の壁に掛けられた大きなモニターを僕と涼香が並んで眺める。

「ここからでいい?」と、パソコンを操作する警備員が尋ねる。ビデオが再生された箇所は、三時間目の終業のチャイムが鳴り始めた瞬間からであった。

「はい」と、涼香が頷く。

「あの。だいたい、いつ頃、こちらを通ったかは覚えていないですか?」

 警備員は映像の速度を早めながら涼香に尋ねる。

「ごめんなさい。覚えていないんです」

 渡り廊下を映し出す防犯カメラの映像は、五月の静寂と調和していた。早送りしても、風のなびきや花びらの舞いには微細な変化もなく、静止画のような平穏さが広がっている。

 それは数瞬であった。灰色の光跡が疾風のように舞い抜ける様子が映し出された。

「止めてください! 少し戻すことはできますか?」

 加速した映像が逆転する。再び現れた人影を通常再生で追いかける。

「これは別の人ではありませんか?」

 警備員は映像の中の人物と涼香を交互に見比べていた。当然ながら、別人である。映像に映し出された人物は紛れもなく藤岡であった。

「この映像、停止することはできますか?」

「えぇ、できますけど……」

 警備員は怪訝な顔をしつつも、映し出された映像を一時停止した。

 彩り豊かな髪型と派手な上着を身にまとう藤岡は、地味な学校指定の鞄を抱えて渡り廊下を歩む。晩春の爽やかな陽光に誘われてか、優雅に舞台を踏んでいるようにも見える。

「あの、この方ではないですよね?」と、警備員が再び質問をする。

「違います。もう、大丈夫です。ありがとうございました!」

 涼香は僕の手を勢いよく引く。

「えっ? ちょっと!」

 呼び止める警備員の声を無視し、その場を後にした。


「やっぱり、藤岡さんは廃棄物置き場に向かっていた」

 映像を目にしながらも、涼香の発言からは物足りなさが満ちていた

「やっぱり、彼女が橋爪さんの弁当箱の中身を捨てた人物で間違いなさそうだね」

「必ずしもそうは言えないんじゃない? 廃棄物所に向かったという事実はあるけど、彼女が藤岡さんの弁当の中身を捨てたことにはならないんじゃないかしら」

 最後まで納得をしないと引き下がれない性格なのであろう。

「いや。重大な証拠が隠されていたよ。どうする? 藤岡に真相を確かめる?」

 涼香のことだ。答えはわかりきっている。

「もちろん。そうする」と、彼女が威勢よく目を輝かせたのと同時に、午後の授業の予鈴が本棟の廊下に響いた。

「また、明日とかかな?」

 涼香は「違う」と、口にし、僕を見つめる。

「今日の放課後すぐにA組の教室へ行くよ!」

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