手違いか詩さんが私をフォローしてくれていたことによって私は詩さんを知りました。
上記が理由で私は詩さんの作品を何か一つ読みたいと思いました。
以下は詩さんが直接または間接的にご自身の執筆時に感じていたことを表現していると決めつけて感想を書いていきます。
私が最もこの作品に対して感じている価値は、上記と文言が重複しますが、
直接または間接的に詩さんご自身が執筆時に感じていたことが表現されている点です。
私はおそらく詩さんの倍近くの年月を過ごしています。
私にも詩さんと同じくらいの年齢だった時代があります。しかし、当時何を考えて何を感じていたかというのは非常におぼろげです。
私が詩さんと同じくらいの年齢のころの思いを、おそらく私は忠実に表現できません。
多感な時期の貴重な感情を新鮮なままこの作品へ保存している。このことがとても価値があるし貴重だと私は思います。
この作品に対して私が価値を感じている点がもう一つあります。
それは詩さんがこの作品に表現している感情と、詩さんと同じくらいの年頃の私が感じていた思い、現在の私が有しているものごとの捉え方、この三点の類似点と相違点を意識して読んだ時の面白さです。
「俺が中坊だったころの仲間内は勉強してるやつはダサいって風潮だったけど、詩さんは今の時点でもうしっかりと勉強に向き合っとるんやな」とか
「昔は僕ももっと時間がほしいと思っていたけれど、今は時間があっても自分のやりたいことがよくわからんのよな」とか
「俺は友達がいたけど、俺が見栄っ張りだから友達に教えを乞うなんてできなかったぜ……。わからないことを聞く友達の無い辛さは100%ではないにせよわかるきがするぜよ……」とか
上記のように類似点と相違点に面白さと価値を感じました。
この文章が詩さんの目に止まって、「こういうものの考え方をする生き物もいるのね」と思ってもらえたら嬉しいです。