第137話 裏側の熱狂 ―

 デビュー配信から一夜明けた朝。

 ネットの至るところで“夜宵アリア”の名前が踊っていた。


 Tuboter、YouTube、まとめサイト、海外掲示板――。

 どこを開いても、同じ言葉が並ぶ。


「あの声、忘れられない」

「新人でこの完成度、業界壊した」

「沈黙の姫が本気で世界を狙いにきた」


SNSの熱狂


【トレンドランキング】

1位:#夜宵アリア初配信

2位:#Celestia

3位:#沈黙から声へ

4位:#SilenceQueen(海外)


 夜が明けても勢いは衰えない。

 ファンアート、切り抜き、英語翻訳。

 すべてが同時多発的に生まれ、拡散していく。


ファンコミュニティ「A’s Garden」


 とある掲示板では、アリア専用のファンスレが立ち上がっていた。


【夜宵アリア総合 #1】沈黙の姫、声で世界を支配するスレ


【001】名無しファン

「初配信やばかったな……何回聴いても鳥肌立つ」


【007】海外ニキ

「Her voice literally sounds like light.」(彼女の声は光のようだ)


【023】古参

「Noctia時代から見てたけど、ここまで完成されるとは」


【034】名無しファン

「“Celestia”の歌詞、実は自分の再生を示してる説」


【045】名無しファン

「沈黙→声→世界。物語として完璧すぎる」


ファンアートと切り抜きの嵐


 Xでは一晩でファンアートが1000枚を突破。

 #アリア描いた のタグがトレンド入りした。


【投稿例】

絵師「“沈黙を破る瞬間”描きました」


切り抜き師「初手かみシーン切り抜き→再生10万回」


 切り抜き動画は公式チャンネルを超える勢いで伸び続けていた。


他Vtuberたちの反応


「新人でこの完成度は正直怖い(笑)」

「トークの間が完璧すぎる、呼吸のリズムまで音楽」

「コラボしたら負けそう」


 ステラリウムのレナは配信中にぽつりと呟いた。


「……私たち、同じステージに立つ覚悟、ちゃんとあるかな」


 メアが笑いながら返す。


「なら、負けないように磨くしかないじゃん」


海外の反応


【Reddit】

「She might be the first Vtuber who sings like a goddess and fights like a gamer.」

(歌姫でありながらゲーマー、初めての存在かもしれない)


【YouTubeコメント】

「沈黙の意味を知る人だけが、この声の重みを理解できる。」


アリア本人(控室)


 控室のソファで、アリアはスマホを手にしていた。

 通知の数が止まらない。

 見ても、見ても、まだ増えていく。


(……こんなに、たくさん)


 画面に映る“ありがとう”の文字を指でなぞる。

 胸の奥が熱くなった。


(沈黙だった私が、

 いま“声”で繋がってる)


【ステータスボード:夜宵アリア】


反応速度:MAX(固定)

戦術理解Lv:6

キャラ操作精度:9

空間認識力:8

感覚統合:Lv2

表現力:Lv2 → Lv3

トーク力:上昇中

発信影響力:Lv1 → Lv2


(ボーナスポイント:1 → 0)


“沈黙は終わった。

今度は、声が世界を動かす番だ。”


_______________________________

【あとがき】

英語苦手なので調べて雰囲気で書いている為、ミスっている場合は変更

します。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る