ハズレモノタチ~理の轍と叛逆者~

洸月蛙音

【一刻も早く最新に追いつきたい方向け】各章あらすじ

第一期

第一期第一章【目覚め】あらすじ

〇国の光と闇を見据えて、ヘレンは歩み出す


【目覚めと出会い】


世界有数の貿易大国、ヴァディール。

ヴァディールでも貿易の中心となる、エウディア地区、その北東にある大きな屋敷。


 全く見覚えのない屋敷、記憶すら失った状態で目覚めた『俺』こと、主人公のヘレン。


 ヘレンは目覚める前に夢を見ていた。


 燃ゆる街の中、自分が哄笑と共に白髪の少年と切り結び、終いに少年の斬撃によって無残にも倒れる夢。

 夢と断ずるには、余りにも鮮明なその光景。


 自分は何者か。

 何故記憶が消えたのか。

 鮮明な夢の意味とは何か。


 それらの究明を当座の目標として、ヴァディールで生きていくことを決意する。


 目覚めた直後、屋敷に住む、藍色の髪を持つ心優しき青年レンリ・アロイスと、その身にスライム因子を埋め込んだ半人半妖の自称研究者、ミデュリィ・レイドルと出会い、彼らから状況を説明される。


 「屋敷の前に倒れていたから助けた」と語るレンリに大きな恩義を感じ、二人の推薦もあってヴァディールの治安維持組織プロヴェナへの入団を決意する。


 加えて、彼が「ヘレンと一緒に落ちていた」と語る黒い大剣は、夢の中で少年と切り結んだ得物と瓜二つだった。


 その事実に戦慄するも過去を知るための重要な手がかりとして、ヘレンはその大剣を用いてプロヴェナの仕事を全うすることを決めた。



【プロヴェナ入団試験】


 プロヴェナの団員になるための登録手続きと入団試験を行うため、早速向かうのはエウディア中心部に位置するプロヴェナの本部。


 素性が不明なヘレンは初めこそ渋られるが、受付嬢のシルマ・フォセカと、その上司であるアルベル・フィアスの計らいによって、『エウディア地下水路に発生した未確認魔物の調査及び討伐』を入団試験とみなす特別措置を講じられる。


 意気揚々と向かったエウディア地下水路では、粘液状で複数の魔物の器官が接着されたような不気味な魔物と遭遇。


 しかし見た目とは異なり、非常に貧弱だったため、少し疑問を感じつつも粘液をサンプルとして残しつつ調査を進める。


 地下水路内の調査を進めると、立ち入り禁止の看板を発見。

 警戒しつつもその先に向かうが、決定的な証拠は無く断片的な情報のみ。


 それでも「数体は魔物を討伐しているため問題ない」と判断して帰投。


 本部にてアルベルに調査報告を行うことで、ヘレンは晴れてプロヴェナ団員となる。



【謎の襲撃】


 正式な団員となった手続き中に、歓迎会の準備のためにレンリとは一時的に離れ離れとなる。


 早々に手続きを終えて手持ち無沙汰となったヘレンが本部内を散策していると、指名手配書の掲示板に、夢で見た白髪の少年と瓜二つな似顔絵を発見する。


 新たな謎が胸を燻る中、明らかに帰りが遅いレンリを憂いて、本部の外へ出るとどこからか監視する視線を感じる。

 人混みの中で視線の主を探すと建物の陰から黒フードの人物を発見。


 ヘレンは薄気味悪く感じながらも、

(何か俺の過去を知っているかもしれない)

 と考えて追跡を開始。


 一般人は立ち入りできない、ヴァディールの首都インレス。

 その首都を囲む白亜の壁の麓にて男を追い詰めると、逆に黒フードの集団に包囲されてしまう。


 しかし直感で戦闘慣れしていない集団だと感じたヘレンは、大剣を使って交戦。

 一人で部隊を半壊まで追い詰めるも、部隊が逃走した際の流れ弾で負傷し追跡を諦めることに。


 憤慨する中、銃声を聞きつけたレンリが襲撃されて汚れた状態で登場。


 彼から、「襲ってきたのはサニティメシスという犯罪者集団だと思われる」ということと、「レンリもサニティメシスに襲撃されていた」ことを知り、二人は襲撃の理由を探ると共にサニティメシスへの敵意を抱くようになる。



【長い一日の終わり】

 長い一日を終えて帰宅するとミデュリィと合流。

 奇妙な魔物についてサンプルを渡しながら情報共有を行い、ミデュリィも独自で魔物の調査を行うことに。



 自身の出自や夢の真相に加えて、奇妙な魔物とサニティメシスの襲撃の謎。



 新生活を安定させたヘレンは、数多の謎を抱えながらも歩き出す。






※合わせて、『第一期第一章用語・謎集』を読むと、更に物語の内容を深く知ることが出来ます。

https://kakuyomu.jp/works/16818792439391553407/episodes/822139837494815298


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