魔力がないせいで、家族にも学院の皆からも疎まれ、蔑まれ……辛く苦しい境遇にあるシャロン。
極めつけは、親友だと思っていた唯一の学友・レオナに裏切られ、あらぬ疑いをかけられ断罪されてしまう。
その追放劇には、あまりの絶望ぶりに胸が痛みます。
しかし国外追放中に、なぜかシャロンは小鳥の姿になってしまう!
そして魔物に襲われたところを、隣国の最恐辺境伯ゼクスが救い、小鳥を拾ってくれて――。
そこからは一転、癒しと胸キュンに溢れた寵愛生活が始まります。
「ピッ、ピッ、ピヨ!(私は、人間なんです!)」
「お腹が減っているんだろう」
「ピィ―!(ちがーう!)」
言葉の通じない二人のすれ違いが面白かったり。
強面なゼクスが、小鳥には激甘なギャップを見せたり。
飛べない小鳥が一生懸命に試行錯誤する様が可愛かったり。
だけど、いまや追放中に姿をくらましたお尋ね者のシャロンなので、
『小鳥=追放悪女(人間)』だとバレたらまずい!
迷惑をかけないためにここから出ていかなきゃ!!
と奮闘。
その一方、「ここにいてくれないか?」と切実に請うてくるゼクスに心が揺れて……。
しかも、ゼクスにも『呪い』という重く切ない秘密があると知り――?
と、実は互いに訳があって『孤独』を抱えていた者同士だったとわかっていくわけです。
そんな二人の恋の行方はどうなるのか?
シャロンは人間に戻れるのか?
悪女の汚名は晴らせるのか!?
この二人を応援しないわけにはいきません!!
モフモフ好き、強面男子のメロいギャップ好き、切ない境遇からの逆転劇が好きな方、一緒に見届けませんか?