この作者様の連作は五七五の型を借りながら、言葉は自在に跳ね、季語と日常が思いがけない化学反応を見せる面白い形式だといつも思う。なぜなら、これは、伝統俳句の枠に収まらず、現代詩の軽やかな実験場として響く連作だからだ。鶏頭や皇帝ダリアといった古典的な秋の景物に、コインロッカーや犬の鼻といった生々しい日常が差し込まれるあたりで思わず立ち止まり、現代を生きる自分自身の感覚を照らし返される。毎回、はっとさせられる