special_酔いどれカノジョと大変な宅飲み(?%)


付き合って少し経った頃の八海やつみとあなた。(in 八海の部屋)



「──日本酒の復習〜? さっき教えてくれたやつ?」


「えー、覚えてるかなぁ。えっと〜」


「純米酒〜、吟醸酒〜、本じょ、本醸造酒? の、三つが、特定……んー、特定名称酒! で、それ以外が普通酒っ」


「ザックリすぎ? いやいや、結構頑張った方でしょ!」


//SE 日本酒ぐいっと行く音


「うぅ〜。二杯目だと、結構ぐわんぐわん来るな……」

 

「んや、美味しいよ? でもまだ、味の違いまでは分かんないやぁ」

 

「一旦、甘いの飲みたくなってきたかも……ちょっと! お子ちゃま舌って言うな!」


「梅酒の気分なの! そこのパック取って」


「えー、お水? いやいや、大丈夫だって。ほら梅酒梅酒!」


「やだ〜っ。梅酒飲むの〜〜!……んも、わ〜かったってば! 先に水飲めば良いんでしょ、飲めば! ふんっ」


//SE 水を注ぐ音

//SE 八海が何口か飲む音


「はい、飲みましたぁ。えらいでしょ? ふふんっ」


「ね、お兄さ〜ん。私、梅酒が飲みたいな〜? いれてほしいなぁ〜?」


「露骨にため息つかないのっ! 何でよ、可愛いカノジョがこんなにお願いしてるのに!」

 

「んへへ、ありがとうございま〜すっ。ロックで!」


「……えー。何でダメなの」


「強いからー? 日本酒ほどじゃないじゃん。もう、さっきからダメって言ってばっか!」


「むー、分かったよっ。じゃあ〜、ソーダ割りで」


//SE 梅酒を注ぐ音

//SE ソーダを注ぐ炭酸の音


「私ねー、しゅわしゅわ〜って音、結構好きなんだぁ」


「うん、もっかいしよ。かんぱ〜い!」


//SE 乾杯の音

//SE 梅酒ソーダ飲む音


「ふぃ〜、美味し〜っ。んね、気づいちゃったんだけどさ」


「好きな人にいれて貰うお酒が、一番美味しいんだぁ〜。んふふっ」


「んん〜? そうだよ、好きな人っ。好き好き!」


「あ、ちょっと顔赤い? お酒じゃ全然変わらないくせに……照れてるんですかぁ〜? このっこのっ」


//SE 八海が動く音

(向かいにいた八海が隣に移動)


「隣いっていいー? ……って。ふふっ、許可とる前に来ちゃった〜!」


「何でかなんて、くっつきたい以外にある? だって好きなんだもーん!」


「すきすき! ぎゅ〜っ!」


//SE 八海にハグされる音


(少し間を置いて、沈黙の中)

「――ね、耳貸して?」



「ふぅ〜〜っ!(思いっきり息を吹きかける)」


「……あっはははっ! ふふふ、くふ、ひゃひゃひゃっ!」(酔っ払いの笑い方)


「驚き方すごっ。猫ちゃんがびっくりしたときの顔だったよ〜?」


「ね、なんて言われると思ったの?」


「耳元で『すきすき、だーいすき! 入社したときからずっと好きだったの! 彼女にしてもらえて幸せっ』って〜?」


「素直に耳寄せちゃって。期待しちゃったんだぁ〜? くふふっ」

 

「んん〜? あれー、よく見たらお兄さん、良いほっぺしてますね〜?」(以下ダル絡み)


「つんつんっ。ほっぺ、私よりかたぁい。くふっ、当たり前かっ」(けらけら笑う)


「あぁ〜! 何よう、その顔!」


「ふふ、今考えてること当ててあげよっか?」

 

「『八海、可愛いな〜』『彼女になってくれて幸せだ〜』『意外と甘えん坊なのかな?』『ぎゅーってしてくれて嬉しいな〜』」


「――どう? ふふっ、ひゃひゃひゃっ」


「『全然違う』? ええ、うそ〜! ふひゃひゃっ、ウザすぎって顔してる!」


「ん! だからぁ、酔ってないってばぁ。ほら、まだ全然いけるもんねー」


//SE 机に手を伸ばすゴソゴソ音

//SE 残ってた梅酒ごくごく飲む音


「おいしっ……ふふふ」


「ねぇ〜。ぎゅってしながら、よしよししてっ。前みたいに!」


「『仕方ないな』ってなによ、ほらぁ」


//SE 八海の頭撫でる音

 

「……ふふんっ、なかなか悪くな……ちょ、嘘嘘! やめないでってば!」


「ん〜……」(八海があなたの匂いを嗅ぐ)

「やっぱ、いいにおい〜」


「反対の手、つなご……?」


「あのね……? 耳、貸して?」

「ふふっ、今度はほんと!」


(囁き声)

「すきすき、だいすき」

「ずっと好き、これからも好きっ」

「しあわせ〜」


「――ちゅっ」


//SE 軽いリップ音


「……ふふっ。顔、まっかだぁ」


「ろれつ、まわってない〜? ろれつって、なんだっけ……ふへへへっ」


「ふぁ〜あ。ん……ねむくなって、きた……」


「あぁ……だめだ〜、お化粧、落としてない……のに……」


「でも〜、このまま……寝たい……」


「あのね……? そこのね……棚の上にある、水色のね……?」


「メイクおとし、なので……あとは、よろしく……」


「すぴー、すぴー、すぴー……」(健やかな寝息)




────────

×酔っ払った彼女にとんでもなく甘えられる

◯酔っ払った彼女にとんでもなくダル絡みされる


これにて完結です、ありがとうございました!

本作は「G’sこえけん音声化コンテスト」応募作品です。


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二次会は、酔いどれ同期と内緒の宅飲み 汐屋キトリ @GA2439208

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