この世界は滅茶苦茶過ぎる!

良々

プロローグ

20××年、人類が滅びてもおかしくないくらい強力なウイルスが流行り始めた。

異常なまでの感染速度、過去最高の死亡者を出しているそのウイルスは、「神様の天罰」と呼ばれた。

陽葵が通っていた高校も、そのウイルスの影響により長期間学校閉鎖になってしまった。


「どうしたものか....」

マンションで一人暮らしをしている俺、秋津陽葵あきつひなたは、一人寂しくテレビを眺めていた。

どのチャンネルをみても、ウイルスに関する話題で持ちきりで、あまりにもつまらない。

もう二度といつものように学校に通って、仲の良かった友達に会うことなど出来ない、などと考えると涙が自然と溢れ出てきた。

「もっと充実した人生を送りたかったな。」

家にある限られたものでは、何をしても気分が晴れない。


もういっそ、このまま死ぬまでこの部屋に籠っているよりも、外に出て開放された気分で死んだ方がましかもしれない。

俺はずいぶん長い間着用いないまま適当に放置していたショルダーバッグを取った。

「......よし。」

荷物はこれくらいで別にいいかな。

ばん!とマンションの部屋のドアを開けた、その時だった。

ぐらぐらとマンション自体が今までに感じたことの無いくらい激しく揺れ、気がついた時にはもう意識を失っていた。 

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