地元住民Tさんの取材
幻の店って知ってますか?ファンタジーめいた存在のことを。山を登っている途中です。お腹すいたななんて言いながら山道を登っていくと、少しひらけたような場所に出ます。
街が一望できる、綺麗な場所でした。そこにポツンとその店はありました。そんな大きくはないですが、
これ本当の話ですから、嘘って疑わないでくださいね、まあでも割と知ってる人はいるんじゃないですか?ネット記事にもありましたし、確か特集組まれてたんじゃないですか?
そうそう、確かそんな感じだった気が。要はなんて言うんですかね、ネットで有名なきさらぎ駅みたいなもんですよ。あれのお店版。そんな襲われるとかじゃなくて、ただ不気味、不気味ってのも言い過ぎですかね?不思議っていうのが一番です。ごく稀に現れるんですよ。自分も実際に目にしたことは一回だけしかないので。あ、あとですね、私はそこで食事もしました。
みたらし団子を食べましたね。んまあ、美味しかったですよ。出来立てで。みたらし団子に海苔がこうついてあるんですよ。あんまりないじゃないですか?それが特に印象的で。
背の低い小さなお婆さんとおじいさんの二人が働いてましたね、昭和の雰囲気漂う。なんていうんですかね、下町情緒あふれるような暖かさ?よく映画とかであるじゃないですか?そんなもんがすごく伝わってきましたよ。友達は確か、ラムネを買ってましたね。色々売ってたんですよ、チョコとか、ポテチとか。まあ自分は買いませんでしたけど。駄菓子屋的な雰囲気もありましたね。でも不思議なことにすぐお腹減ってきたんです。さっきは団子を食べてもうお腹いっぱいだって思いましたがね、すぐ、途端におなかが鳴り出しました。
そう、山頂あたりで何か食べようかなと。山菜が有名なので、山菜そば、うどんとか食べようかなって思いました。そこで山頂の蕎麦屋さんで山菜そばを食べました。あったかいやつ。その足で下山しようと歩き出したんですが、あら不思議、さっき通ってきた道の、さっき寄ってきた店が跡形もなく姿を消したんです。
友達に言いました。さっきまで、あったよなって。友達も頷いて、あああったと。
不思議ですよね。立ち寄って気さくなお婆さんに挨拶をしたり、頑固そうなおじいさんの顔を見たり、ましてや団子も食ってるんですよ。跡形もなくそこには草木が茂っていたんです。
友人がそうだ、ラムネのビー玉を必死に瓶から取り出していたと思い、というよりかはその瓶が残ってると。彼が背負っていたリュックサックから入れたはずのラムネ瓶を探しました。
全部ものを取り出してもやっぱりないんですって。
あれおかしいなって思うじゃないですか。そしたらですよ、友人の彼、ラムネ飲んだことも忘れてたんです。
私はその時店を指差して言いました。じゃああの店も覚えてない?
彼は言いました。うん覚えてないけど。
とことんわけがわからなくなりました。え、本当に言ってる?さっきまで懐かしいとかなんや勘や言ってたじゃん。いや知らない。
まるでその場所が共通する出来事が頭から消えているような。
そんなことあり得るかよと思いましたけどね。本当に何にも覚えてないんですって。自分と話した内容もその前後のことが消えているようで。
いや、こんなことありえるわけないと。家に帰って調べてみたんです。師井山 店 消えると。
そしたらですよご丁寧にいろんな人がサイトやら投稿やらしてて、嘘なんかじゃなかったんだと思いましたね。ますます気になっていろんなサイトを覗いてみました。あとでまあ、まとめたものを添付いたしますので、それで確認して欲しいんですけど。
すいませんね、お忙しいところ突然。何かご協力できましたかね?
こんな話でよければもっと教えますよ。あと師井山の珍スポット。怖い話じゃないですからね、珍スポットの話です。
恋人の聖地ってよくあるじゃないですか?江ノ島とか、外観とか景色のいいところにありますよね、そこで鐘を鳴らしたりとか、色々あるじゃないですか。そんなようなものがあるらしいんですよ。ここ大事です。らしいって。
まあ要は円満にいられるように御神籤を結んだりとかそういうものではなくて、そこで記念撮影をしたカップルはどちらか片方、必ずその日の夜に熱を出すそうなんです。
変な話ですよね、自分の知ってる中でも二組くらいのカップルがやってて本当にその日のうちにどちらか片方が熱出てるんですよ。巷じゃ熱神様と呼ばれてるらしいですよ。
名前の通りよく熱出させられるからで。自分自身も熱を帯びてるんじゃないですか?
元気いっぱいで熱血漢みたいな。変な名前ですよね、熱神様。
どうして写真を撮ると片方が熱を出すようになったのかは不明です。しかしながら当時のmixiやTwitterに多くその言葉があったらしく、言葉というか、声ですね。
にちゃんでまとめられて、今はごちゃんでしたっけ?それこら有名になったらしいですよ。
熱神様やん、とかいって名付けられたようです。まあその通りですけど、それにしてもネーミングセンスの塊もないやんって思っちゃいます。もっとあったでしょう。とはいえ思い浮かばないけれど。
兎に角サイトのURLとか後で送りますからどうぞ確認してもらうと幸いです。ちなみに写真を撮る時、友達とかでも大丈夫みたいですよ、ただ二人でないとダメ、3人4人だとダメだそうです。二人という決まりはなんなんでしょうかね。まあそんなところです。よろしくお願いします。
📍師井山 山中の謎のお店
ネットによる情報で不確かなものもあるのでご注意を。
老夫婦が営む、駄菓子のような、茶屋のような場所。観光客の話では店があったり、ない場合がある。行きで寄ったとしても帰りにその場所にその店がなかったり、存在自体が謎である。
団子を男性が焼き、女性がカウンターに立っているそう。
ただその場所で食べたもの、飲んだ場所のほかに、その前後で話していた話も記憶から消し去られる。だが、その場所の暖かさや懐かしさは本物のようで、なんだか里帰りしたような気分、昔の下町情緒のような気持ちでいられた等の声がよく聞こえる。
名物であるかは不明だが、みたらし団子に海苔が巻かれているようだ。その味も実しやかに囁かれるのは美味しかった、ということ。
その場所でその団子を食べたことだけは思い出すことができるという情報もあり、正しいのかはわからないが、ネット上の記事でも多くみられた。
📍師井山の珍スポット 恋人の聖地
別名:熱愛の丘
インターネットで調べたところ、ことの発端は2012年に作られたテレビドラマ「熱愛」の撮影現場であったことから名付けられたようだ。
その場所で二人で写真を撮ると、どちらかが必ずその日のうちに熱が出てしまうという場所。
実際のテレビドラマの撮影でも、女優の来栖茉美がその日の撮影終わりに38.6°の高熱を出したと言われている。実際でも多くの観光客が熱を出したそう。
インターネット上の2ちゃんねるの声によると、その場所には熱神様がいて熱を出させようとその場にいるなんて噂も蔓延ってきた。だが、噂は噂だ。本当かどうかはわからない。
嘘と言っても過言でないのだ。ただ否定できないのは必ず、熱を出すということ。
何がどうであれ、必ずどちらかが熱を出すということ。
実際に後日、足を運んでみようと思う。
熱神様は本当にいるのだろうか、囁かれている噂はどれが真実でどれが嘘であるのか。
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