ガイドブックが発売されるほど今日本で大人気のジャンル・中華BL。
このお話も台湾の作者さんがお書きになった本格中華BLですが、それがなんと日本語で読めるようになったんですよ。
作者さん自ら機械翻訳してくださったおかげです。
太謝謝您了 (本当にありがとうございます) !
私は自分で訳して読んでいましたが、最近は作業が滞ってしまい、申し訳ないやら続きが気になるやら、そわそわしてたので、すごく嬉しいです。
仙官──いわゆる仙人たちのお話なんですけど、舞台は現代で、そのギャップがまた面白いんですよね。
16歳で飛昇した聶允真 (ニエ・ユンジェン) はキラキラした容姿と類稀なる才を持ち、すぐに高位の仙官となりましたが、実は非常に嫉妬深く、自分より優れたところがあるものは実の兄だろうと容赦なく始末するような外道だったんです。
礼儀正しい外面に誰もが騙され、飛昇を待つ将来有望な仙官たちが人知れず彼に消されていきます。
しかし、自身も彼の被害に遭い家族を盾に脅されていた飛昇仙官・趙子廉 (ヂャオ・ズーリェン) が良心の呵責に耐えかねて告発し、ついに真実が明るみに出ました。
罰として官位と力を剥奪された聶允真は、害した仙官たちの魂を探すよう命じられ、人の世に落とされます。
趙子廉も自ら志願し、監督官として彼に同行するのですが、このふたりのやり取りがなんだかとっても楽しいんです。
聶允真は力の他に記憶の一部も失っており、自身がこれまで犯した罪も、趙子廉がなぜ彼に冷たいのかも知りません。
今の彼は時に可愛く、時にカッコよく、彼を憎んでいるはずの趙子廉が思わずどぎまぎするさまは、めちゃくちゃキュンとしました♡
被害者だといわれていても、聶允真が趙子廉に何をしたのかまだわからず、すごく気になります。
そして、過去の聶允真に関わるものたちが続々登場し、事態が激しく揺れ動くなか、被害者と加害者であったふたりの関係が、どのように変わっていくのかも。
ふたりの行く末を一緒に見届けませんか。
私はふたりが──特に、無愛想だけど真面目で正義感の強い趙子廉が大好きなので、皆さまにもオススメしたいです。
中文に抵抗がない方には、繁体字版をオススメします。
本場ならではの言い回しがやはり最高ですし、ぜひ一度読んでみてください。
『(繁體)仙君們付之春夢(第一部)』
https://kakuyomu.jp/works/16818093083744187740