第7幕
### 第7幕 第1話:期末考査と成績の波紋
梅雨の合間の晴れ間がまぶしい放課後、理系公立コース2年1組の教室は、期末考査を終えたばかりの解放感と、これから始まる夏休みへの期待で浮足立っていた。湿気を帯びた生ぬるい風が窓から吹き込み、生徒たちのざわめきと共に、新しい季節の訪れを告げている。由季と雄宇、そして一真は、いつものように由季の部屋で勉強会を開くつもりだった。この数日、中間考査対策として三人で机を並べ、互いの苦手分野を教え合ってきた。その時間は、由季と雄宇にとっては、一真を独占できるかけがえのない時間だった。
教室の隅で、一真が柚希、詩織、結季を誘おうとすると、彼女たちは揃って首を横に振った。
「ごめん、一真。私たちは、独力でやるから」
柚希が申し訳なさそうに言った。柚希の言葉には、どこか固い決意のようなものが込められている。詩織と結季も、柚希の言葉に頷く。雄宇は、柚希たちの誘いを断ってきたことに、少し寂しそうな表情を浮かべた。由季もまた、雄宇と同じように、寂しさを感じていた。彼女たちは、バスケ部のチームメイトであり、一真を巡る複雑な関係を抱えながらも、互いを友人として大切に思っていたからだ。しかし、柚希たちが独力でやると言われてしまえば、それ以上は何も言えなかった。
「そうか……分かった。でも、何かあったら、いつでも頼ってくれ」
一真がそう言うと、由季と雄宇は、一真の優しさに心を温かく満たしていくのを感じた。由季と雄宇は、一真と3人で一組の事実婚に至ったように、互いの絆が揺るぎないものであることを知っていた。
由季と雄宇、そして一真の三人は、連れ立って帰宅した。由季の部屋に入ると、一真は早速キッチンへと向かう。
「今日は、俺がパンケーキを焼いてやるよ」
一真の言葉に、由季と雄宇は嬉しそうに微笑んだ。ふんわりと焼き上がったパンケーキに、甘い香りが部屋中に広がる。由季と雄宇は、一真の優しさに触れ、心の奥底にある不安が、少しずつ溶けていくのを感じた。
「一真、すごいね。本当に、何でもできちゃうんだ」
雄宇が目を輝かせながら言った。由季も、雄宇の言葉に頷く。一真は、由季と雄宇の笑顔に、心が安らぎで満たされていくのを感じていた。由季と雄宇は、一真と3人で一組の事実婚に至ったように、互いの絆が揺るぎないものであることを知っていた。
「そういえば、柚希たち、どうしたんだろうね」
雄宇がそう言って、少し寂しそうな表情を浮かべた。由季も、雄宇の言葉に、寂しさを感じていた。彼女たちは、柚希たちと一緒に勉強がしたかったのだ。しかし、柚希たちが独力でやると言われてしまえば、それ以上は何も言えなかった。
「由季、雄宇、大丈夫だよ。みんな、それぞれのペースで頑張ってるんだから」
一真の言葉に、由季と雄宇は、一真の優しさに心を温かく満たしていくのを感じた。
期末考査の結果は、一真、由季、雄宇はいつもの好成績を維持し、一安心する。しかし、解答用紙が返された時の感じからすると、柚希と詩織の成績は悪かったようだ。一真は、柚希の不調が深刻なものであると予感し、何か悪い予感が胸をよぎる。
一真は、由季と雄宇の二人に、柚希の不調について聞かされていた。柚希は、結季との関係で心を囚われ、プレイに精彩を欠いている。由季と雄宇は、一真の隣で、柚希のことが気がかりだった。
「一真……柚希、元気ないね」
雄宇がそう言って、一真の顔を覗き込む。一真は、雄宇の言葉に頷いた。雄宇もまた、由季と同じように、柚希のことが気がかりだった。
「結季先輩が、二人を元気づけてくれています」
由季がそう言って、柚希と結季、二人の間に流れる、言葉にはできない温かい空気を指差した。一真は、結季が二人を元気づけている姿に、任せておいて大丈夫であると思った。
一真、由季、雄宇の三人は、由季の部屋で、期末考査の結果を報告し合った。由季と雄宇は、一真と3人で一組の事実婚に至ったように、互いの絆が揺るぎないものであることを知っていた。
### 第7幕 第2話:夏祭りでの偶然と警告
夏休みに入り、由季と雄宇は、一真と三人で夏祭りに行くのを楽しみにしていた。しかし、二人とも風邪をひいて熱を出してしまい、夏祭りを欠席することになった。由季と雄宇に恨まれたのは、風邪をひいた原因が一真が二人との性行為後に二人を全裸のまま放置したことなので、仕方ないことだった。しかし、由季と雄宇は、一真を責めることはしなかった。
「由季、雄宇、ごめん。俺が悪かった」
一真がそう言って謝ると、由季と雄宇は、彼の優しさに、心を温かく満たしていくのを感じた。
「由季と雄宇のために、縁日で、何か買ってきてやるよ」
一真の言葉に、由季と雄宇は、嬉しそうに頷いた。一真は、二人の頼みを聞き入れ、縁日へと一人で出かけた。
浴衣を着た人々でごった返す夏祭りの会場は、熱気に満ちていた。提灯の温かい光が夜空に浮かび、屋台からは甘い香ばしい匂いが漂ってくる。金魚すくいの屋台からは子供たちの歓声が聞こえ、射的の屋台からは「パンッ!」という乾いた音が響く。そんな賑やかな雰囲気の中、一真は由季と雄宇のために、どんなお土産を買って帰ろうか思案していた。
人波をかき分け、たこ焼きの屋台に並んでいると、背後から聞き覚えのある声がした。
「一真先輩!」
振り返ると、そこには女子バスケ部1年の5人が、それぞれ色とりどりの浴衣に身を包み、楽しそうに笑っていた。
「お、お前たちも来てたのか」
一真が驚いて言うと、咲が屈託のない笑顔で頷いた。
「はい! 先輩こそ、一人ですか? 由季先輩と雄宇先輩は?」
美咲がそう言って、少し心配そうな顔で一真を見上げた。一真は、二人が風邪をひいてしまったことを説明した。
「そうなんですか……大丈夫でしょうか」
あかりが真剣な顔で言うと、一真は安心させるように微笑んだ。
「ああ、大丈夫だ。俺が美味しいものを買って帰って、ちゃんと看病してやるから」
一真の言葉に、5人は「さすが一真先輩!」と声を揃えて言った。
「先輩、せっかくだから私たちと一緒に回りますか?」
莉子が提案すると、由美も楽しそうに頷く。
「そうですよ! 先輩と一緒なら、もっと楽しいです!」
一真は、由季と雄宇のお土産を買うという目的を伝えつつも、彼女たちの誘いに乗ることにした。
5人と一緒に夏祭りを回るのは、想像以上に賑やかで楽しかった。たこ焼きを分け合い、かき氷を頬張り、射的で景品を狙った。美咲が射的で苦戦していると、一真がコツを教え、見事景品を射止めてあげた。美咲は「やったー!」と嬉しそうに飛び跳ね、その無邪気な姿に一真も思わず笑みがこぼれた。
賑やかな通りを抜けて、少し静かな場所にある神社へと向かう途中、莉子がふと真剣な表情で一真に尋ねた。
「そういえば、柚希先輩と結季先輩、最近、少し元気がないように見えませんか?」
莉子の言葉に、他の1年生たちも頷く。
「確かに、練習中もなんだかぎくしゃくしているような……」
由美が心配そうに言うと、あかりも「何かあったんですか?」と尋ねてきた。
一真は、彼女たちの純粋な心配に胸を打たれ、話すべきかどうか迷った。しかし、彼女たちが今後、柚希や結季と深く関わっていくことを考えると、知っておいた方が良いだろうと判断した。
「……柚希は結季と付き合いだしてから、調子を落としている。だから、結季に誘惑されないように気を付けなさい」
一真の言葉に、5人は驚きを隠せない。しかし、柚希が調子を落としている原因が、一真の言葉にあることを理解し、その深刻さに顔色を変えた。
「一真先輩、ありがとうございました」
咲がそう言って、一真に微笑みかけた。夏祭りが終わり、帰る方向が同じだという咲の誘いで、一真は彼女を家まで送り届けることにした。
### 第7幕 第3話:咲との初体験の約束
夏祭りが終わり、帰路につく一真と咲は、二人で夜の公園を歩いていた。街灯の光が、二人の足元をぼんやりと照らす。縁日の賑やかな喧騒は遠ざかり、代わりにセミの鳴き声と、夜風に揺れる木々の葉音が聞こえてくる。咲は、一真の隣で、少し緊張した様子だった。浴衣の袖をぎゅっと握りしめ、時折、一真の横顔をじっと見つめている。
「咲……どうしたんだ? 何か、話があるのか?」
一真がそう尋ねると、咲はびくりと肩を震わせた。一真は、咲が、由季や雄宇、柚希たちとは違う、何か特別な感情を自分に抱いていることを感じていた。その感情は、まるで、生まれたばかりの雛鳥が親鳥を求めるかのような、純粋でひたむきなものだった。
「あの……先輩って……」
咲の声は、か細く震えていた。一真は、咲の言葉を、静かに待った。
「先輩ってあっちの方も上手って聞いたんですけれど、本当ですか?」
咲の言葉に、一真は驚きを隠せない。予想だにしない質問に、一真は言葉を失った。咲は、そんな一真を見て、さらに顔を赤く染め、俯いてしまう。
「咲、どうしてそんなことを聞くんだ?」
一真がそう尋ねると、咲は、俯いたまま、か細い声で言った。
「私……先輩に、処女を卒業させてほしいんです」
咲の言葉に、一真は驚きを隠せない。一真は、この場所で、咲と性的な行為を行うことはできない。一真は、咲を大切に思っている。だからこそ、衝動的な行動を避けたかった。
「咲……ごめん。ここで、そんなことはできない」
一真の言葉に、咲は悲しそうな表情を浮かべた。一真は、咲の悲しそうな表情を見て、胸の奥がきゅっと締め付けられるのを感じた。
「咲……俺は、お前を大切に思ってる。だからこそ、それなりの場所で、お前と初体験をしたいんだ」
一真がそう言うと、咲は顔を赤く染め、俯いた。
「先輩……」
咲の声が、一真の耳元で甘く響いた。一真は、咲の頭を優しく撫でた。一真は、咲の告白を受け入れ、彼女に初体験を捧げることを約束した。
### 第7幕 第4話:夏期講習での再認識
本格的な夏が始まった。灼熱の太陽が照りつける富岳第一高校の校舎に、由季と雄宇、そして一真の三人の姿があった。夏期講習が始まり、一真は由季と雄宇に挟まれた席で授業を受けていた。熱気と緊張感に満ちた教室の中で、由季と雄宇の温かい気配を感じながら、一真は心の奥底で安らぎを感じていた。由季と雄宇は、一真と3人で一組の事実婚に至ったように、互いの絆が揺るぎないものであることを知っていた。
一真がふと視線を向けると、教室の隅に柚希と詩織の姿があった。彼女たちは真面目に講義を受けているものの、どこか元気がないように見えた。期末考査の成績が悪かったこともあり、一真は二人の不調が深刻なものであると予感していた。
その時、一真の目に、柚希にそっと寄り添う結季の姿が映った。結季は、何か言葉をかけ、柚希の肩を優しく叩いている。柚希は、結季の言葉に頷き、少しだけ表情が和らいだように見えた。言葉を交わす二人からは、他人には踏み込めない、深い絆が感じられた。一真は、結季が二人を元気づけている姿を見て、彼ら自身の問題は、彼ら自身で解決できるだろうと、任せておいて大丈夫であると思った。
夏期講習が終わり、一真、由季、雄宇の三人は、連れ立って帰宅した。由季の部屋に入ると、一真は早速キッチンへと向かい、冷蔵庫を開ける。
「今日は、俺が冷たいフルーツポンチを作ってやるよ」
一真の言葉に、由季と雄宇は嬉しそうに微笑んだ。一真は、二人の笑顔に、心が安らぎで満たされていくのを感じていた。由季と雄宇は、一真と3人で一組の事実婚に至ったように、互いの絆が揺るぎないものであることを知っていた。
一真がボウルの中にサイダーを注ぐと、炭酸の弾ける爽やかな音が響いた。そこに、由季が色とりどりのフルーツを、雄宇が白玉団子をそっと入れていく。三人の共同作業は、料理というよりも、まるで共同で一つのアート作品を創作しているかのようだった。
「ねえ、一真。由季って、本当に、一真のことが大好きなんだね」
雄宇がそう言って、一真に微笑みかけた。雄宇は、由季が、一真と一緒に料理をしていたことを知っていた。由季は、普段は感情を表に出すのが苦手だが、一真と二人きりでいる時は、子供のように無邪気な笑顔を見せる。由季のそんな姿を、雄宇は微笑ましく思っていた。
「ああ、俺も、由季のことが大好きだよ」
一真の言葉に、雄宇の頬が僅かに赤らむ。雄宇は、一真が由季のことを大切に思っていることを知っている。だからこそ、雄宇は、一真が由季を愛していることを、素直に喜ぶことができた。
フルーツポンチが完成し、三人はダイニングテーブルに向かい合って座った。由季は、フルーツポンチを一口食べると、目を輝かせる。
「美味しい……! 一真、すごいね。本当に、何でもできちゃうんだ」
由季の言葉に、一真は嬉しそうに微笑んだ。由季の笑顔は、一真の心を温かく満たしていく。一真は、由季の笑顔を見つめながら、由季が自分にとって、どれほど大切な存在であるかを改めて実感していた。
「そういえば、柚希たち、どうしたんだろうね」
雄宇がそう言って、少し寂しそうな表情を浮かべた。由季も、雄宇の言葉に、寂しさを感じていた。彼女たちは、柚希たちと一緒に夏期講習を受けることができなかったのだ。
「由季、雄宇、大丈夫だよ。みんな、それぞれのペースで頑張ってるんだから」
一真の言葉に、由季と雄宇は、一真の優しさに心を温かく満たしていくのを感じた。
一真、由季、雄宇の三人は、由季の部屋で、期末考査の結果を報告し合った。由季と雄宇は、一真と3人で一組の事実婚に至ったように、互いの絆が揺るぎないものであることを知っていた。
### 第7幕 第5話:部活動合宿と不協和音
夏休みに入り、富岳第一高校バスケ部では、毎年恒例の男女合同合宿が始まった。灼熱の太陽が照りつける体育館に響くのは、応援団の熱い声援と、選手たちの気迫のこもった声だ。由季、雄宇、詩織、結季、そして不調を抱える柚希も、それぞれの持ち味を活かし、練習試合に臨んでいた。しかし、結季、柚希、詩織の3人のミスが多く、とうとう長距離走の特別メニューを言い渡されていた。
練習メニューは、1年生チームと2年生チームとの練習試合が繰り返される形式だった。由季は、センターとしてゴール下を支配し、雄宇の俊敏なパスワークと連携して、次々と得点を重ねていく。そんな二人の息の合ったプレイとは対照的に、2年生チームの他のメンバーには不協和音が生じ始めていた。
「柚希! パスが甘い!」
詩織が声を荒らげた。柚希が放ったパスは、味方の手に届くことなく、由季にカットされてしまう。柚希は、結季との関係に心を囚われ、プレイに精彩を欠いていた。由季は、そんな柚希の不調に苛立ちを感じていたが、何も言わずに柚希の肩を抱いた。
「柚希、大丈夫。ミスは誰にでもあるから」
由季はそう言って、柚希の肩に手を置いた。柚希は、由季の言葉に力強く頷いた。二人は、互いがライバルであり、同時に、かけがえのないパートナーなのだ。
しかし、ミスはそれだけでは終わらなかった。
「詩織! ドリブル中にボールを奪われてるぞ!」
コーチの声が、体育館に響き渡る。詩織は、結季との連携がうまくいかず、ドリブル中に相手選手にボールを奪われてしまう。結季は、そのことに気づかず、自分のことしか考えていなかった。結季は、柚希を独占することしか考えておらず、チームプレイを疎かにしていたのだ。
「もう一度、集中しろ!」
コーチの怒声が飛ぶ。しかし、その声は結季には届いていないようだった。結季、柚希、詩織の3人のミスが多く、とうとう長距離走の特別メニューを言い渡されていた。
「私たちは、もう、柚希たちのことを助けてあげられないのかな……」
雄宇がそう言って、由季に顔を向けた。雄宇の瞳には、由季と同じように、柚希たちのことが気がかりだった。由季は、雄宇の言葉に、何も言わずに頷いた。由季は、一真と3人で一組の事実婚に至ったように、互いの絆が揺るぎないものであることを知っていた。
### 第7幕 第6話:咲の告白と初体験
夏期講習と部活動の合宿で汗を流した夏休みも、終わりに近づいていた。由季や雄宇、そして不調を抱える柚希たちのことばかり考えていた一真だったが、この日の夜、予期せぬ人物から呼び出しを受けることになる。
合宿所の屋上。空には満天の星が輝き、地上とは異なる静寂に包まれていた。一真は、そこで待っていた鈴木咲を見つける。彼女は、昼間のバスケウェアとは違う、可愛らしい私服姿で、少し緊張した面持ちで立っていた。
「先輩……星空の下で、初体験するのが夢だったんです」
咲の言葉は、あまりにも唐突で、一真の心を激しく揺さぶった。彼女の口から出た言葉は、一真が思い描いていたものとは違い、まるで、幼い子供が夢を語るかのような、純粋でひたむきなものだった。
「咲……」
一真がそう言って、咲の顔を見つめる。咲の瞳は、星空のように輝き、微塵の迷いも感じられない。
「由季先輩や雄宇先輩には内緒にして、迷惑をかけないから、私の処女を貰っていただけないですか?」
咲はそう言って、一真にそう頼んだ。その言葉には、一真への深い愛情と、誰にも言えなかったであろう切実な願いが込められていた。
「どうして、処女を卒業したいんだ?」
一真がそう尋ねると、咲は俯きながら、しかしはっきりとした声で「自分に女としての自信を付けたい」という理由を打ち明けた。その言葉には、誰にも言えなかったであろう切実な願いが込められていた。
一真は、咲の真剣な想いを受け止め、彼女の告白に応じることにした。彼女の願いが、自分自身への自信に繋がるのであれば、その手助けをしたいと心から思った。
一真は咲にキスをし、深いキスへと移行する。咲の唇は、少し冷たく、しかし、一真の熱を感じると、次第に熱を帯びていく。一真は、服の上から咲の胸を愛撫し、彼女の鼓動が速くなっていくのを感じた。咲の本気さが分かった一真は、彼女の服を一枚ずつ丁寧に脱がせ、ブラジャーを脱がし、ショーツ一枚にする。
「先輩……」
咲の声が、一真の耳元で甘く響いた。一真は、咲の言葉に頷くと、キスと愛撫をやり直し、咲の力が抜け身を委ねてきたところで、脱がせた服の上に咲を横たえた。
乳房を愛撫し、乳首を舐め上げ、再び唇にキスをする。同時に、ショーツの上から大陰唇を撫でていく。咲の喘ぎ声や、体の硬直と弛緩の波を感じながら、彼女を快感の海に沈める。
「んっ……やっ……」
咲の声は、喘ぎ声に変わっていく。ショーツのクロッチ部分が濡れてきたのを確認し、脱がせる。大陰唇を左右に割り開くと、外灯の光を反射して膣前庭がピンク色に輝く。
一真は咲の膣口にキスをし、吸い上げ、舐め上げた。咲が絶頂とともに潮を噴き出し、身体が大きく痙攣する。
一真は咲にキスをし、先に進んでいいか確認する。
「うん……大丈夫……」
咲はそう言うと、一真に抱きついた。一真は、咲の膣口に鬼頭を触れさせ、ゆっくりと押し込んでいく。咲は痛みに顔を歪めるが、一真に抱きつき、彼に身体が馴染むまで愛撫を繰り返す。一真は彼女の身体が馴染むまで愛撫を繰り返す。
咲はもう大丈夫だと告げ、一真はゆっくりと腰を動かし始める。
一真は咲に快感を与えることを優先し、何度も絶頂を耐える。咲は何度も絶頂し、身を硬直させる。
その硬直に合わせて、一真は熱いほとばしりを彼女に流し込む。
一真は、彼女を休ませながら乳房を愛撫し、初体験の感想を問う。咲は新しい自分を知ったと答える。
一真は「夜はまだ長い」と再び挿入し、行為を再開する。
明るくなった朝、咲は「疲れたけれどとても素敵な夜でした。生まれ変わるってきっとこんな感じなのですね」と一真に告げる。
一真は最後に彼女を抱きしめ、終わりのキスをする。
### 第7幕 第7話:三人だけの海水浴
夏休みに入り、富岳第一高校の生徒たちは、それぞれのバカンスを楽しんでいた。由季と雄宇、そして一真の三人には、少し寂しい出来事があった。由季と雄宇が柚希、詩織、結季を海水浴に誘ったのだが、彼女たちは誘いを断ってきたのだ。
「由季……どうして、みんな来てくれないんだろう」
雄宇がそう言って、しょんぼりとした表情を浮かべた。由季も、雄宇と同じように、少し寂しそうな表情を浮かべている。由季と雄宇は、一真と3人で一組の事実婚に至ったように、互いの絆が揺るぎないものであることを知っていた。しかし、柚希、詩織、結季との友情も、彼女たちにとって大切なものだった。
「雄宇、大丈夫だよ。みんな、それぞれに用事があるんだよ」
一真がそう言って、雄宇の頭を優しく撫でた。由季も、一真の優しさに、心を温かく満たしていくのを感じた。一真は、由季と雄宇、二人の間に流れる、言葉にはできない温かい空気を静かに感じていた。それは、他の誰にも入り込むことのできない、三人だけの世界だった。
「一真……」
由季がそう言って、一真の顔を覗き込むように見つめた。その瞳には、一真への深い愛情と、どこか心配そうな光が宿っている。
「どうしたんだ、由季」
一真が優しく尋ねると、由季は静かに、柚希が最近元気がないこと、そして成績も落ちているらしいことを打ち明けた。
「柚希、最近、部活でも集中できてないみたいで……」
由季の言葉に、一真は、第8話での出来事(柚希と結季の関係、そして自分が感じた無力感)を思い出した。柚希の苦悩は、自分が思っていた以上に深いのかもしれない。
「そうか……」
一真がそう言って、由季の頭を優しく撫でた。由季は、一真の温かい手に、安堵の息を漏らした。由季の心の中にある、柚希への心配と、一真への深い愛情が、手に取るように分かった。
「一真……柚希のこと、助けてあげて」
由季の言葉に、一真は頷いた。一真は、由季の優しさに触れ、柚希を救うことができるのは自分しかいないのだと信じた。
「ああ、分かった。俺が、柚希を助けてやる」
一真がそう言うと、由季は安心したように微笑んだ。雄宇も、一真の隣で、由季の言葉に頷いていた。雄宇もまた、由季と同じように、柚希のことが気がかりだった。
「一真、柚希を、助けてあげてね」
雄宇の言葉に、一真は頷いた。一真は、由季と雄宇、二人の愛情に報いることを誓った。
一真は、由季と雄宇を優しく抱きしめた。由季の香り、雄宇の温かさ、二人の存在が、一真の心の奥底にある不安を、少しずつ溶かしていく。一真は、由季と雄宇、二人の間に存在する、誰にも侵されない揺るぎない絆を改めて実感した。
由季と雄宇は、一真と3人で一組の事実婚に至ったように、互いの絆が揺るぎないものであることを知っていた。そして、その絆は、誰かに独占されるものでもなく、誰かを独占するものでもなく、三人で分かち合う、特別なものなのだと、改めて心に刻んだ夜だった。
### 第7幕 第8話:由季との個別デート
夏休みに入り、富岳第一高校の生徒たちは、それぞれのバカンスを楽しんでいた。由季と一真は、二人きりでデートに出かけた。向かった先は、二人が初めて出会った場所でもある富岳市の市民図書館だ。静かで落ち着いた空間は、感情を表に出すのが苦手な由季にとって、心地よい場所だった。
由季は、一真の隣で、借りた本を読みながら、ふと顔を上げた。一真は、由季の顔を覗き込むように見つめている。
「どうしたの、一真。そんなに私の顔を見て」
由季がそう言って、くすりと笑う。由季の笑顔は、一真の心を温かく満たしていく。一真は由季の顔を見つめながら、由季との「事実婚」の関係性を改めて実感していた。
「いや……由季が、すごく綺麗だなと思って」
一真の言葉に、由季の頬が僅かに赤らむ。由季は、一真の優しさに心を温めながらも、一真と二人きりでいることに、どこか不安を感じていた。一真は、由季と雄宇、二人を同じように愛している。その事実が、由季の心を揺さぶっていた。
「一真……私、一真と二人きりでいるの、すごく嬉しい。だけど……」
由季がそう言って、俯いた。一真は由季の心の奥底にある感情が、手に取るように分かっていた。由季は、雄宇が隣にいないことで、一真を独占できることへの喜びと、雄宇への罪悪感の間で葛藤しているのだ。しかし、由季は雄宇の双子の姉だ。雄宇が悲しむ顔を見たくなかった。
一真は、由季の頭を優しく撫でた。
「由季、大丈夫だよ。雄宇も、由季と俺が二人きりでいるの、喜んでくれてるから」
一真の言葉に、由季は顔を上げた。一真の瞳には、由季への揺るぎない愛情が宿っている。由季は、一真の言葉に安堵の息を漏らすと、一真の胸に顔をうずめた。由季の心の中にある葛藤は、一真の温かい手を通して、少しずつ溶けていくのを感じた。
「由季……ありがとう」
由季の声が、一真の耳元で甘く響いた。由季は、一真との二人だけの時間を楽しみ、一真への愛情を再確認した。
### 第7幕 第9話:雄宇との個別デート
由季とのデートから数日後、一真は雄宇をデートに誘った。夏休み中の由季は、一真に「たまには雄宇とも二人きりで出かけてあげて」と背中を押してくれた。由季と雄宇、そして自分の三人でいる時も楽しいが、雄宇と二人きりでいる時間もまた、かけがえのないものなのだと、一真は改めて心に刻んでいた。
向かった先は、雄宇がずっと行きたがっていた、富岳市に新しくできたショッピングモールだ。平日の昼間ということもあり、モール内は比較的空いていた。雄宇は、一真の隣で、子供のように無邪気な笑顔を見せていた。
「ねえ、一真。あそこのお店、行ってみようよ!」
雄宇がそう言って、一真の手を引く。その指先から伝わる熱が、一真の心を温かく満たしていく。一真は、雄宇との二人きりの時間を、心から楽しんでいた。由季と雄宇は一卵性の双子であるため、互いの考えていることが手に取るようにわかる。由季は、雄宇が隣にいないことに、どこか寂しさを感じているが、一真は、由季の心の声が手に取るように分かっていた。
「雄宇……」
一真がそう言って、雄宇の顔を覗き込むように見つめた。雄宇は、一真の言葉に、思わず涙が滲んだ。
「一真……私、由季に、申し訳ないなって……」
雄宇の言葉に、一真は雄宇の頭を優しく撫でた。雄宇の心の中にある葛藤は、誰にも言えない秘密だった。由季は、雄宇が、一真と二人きりでいることを、心から喜んでくれている。しかし、雄宇は、由季が隣にいないことに、どこか寂しさを感じている。雄宇の心の中にある葛藤は、一真の温かい手を通して、少しずつ溶けていくのを感じた。
「雄宇、大丈夫だよ。由季も、雄宇と俺が二人きりでいるの、喜んでくれてるから」
一真の言葉に、雄宇は顔を上げた。一真の瞳には、雄宇への揺るぎない愛情が宿っている。雄宇は、一真の言葉に安堵の息を漏らすと、一真の胸に顔をうずめた。雄宇の心の中にある葛藤は、一真の温かい手を通して、少しずつ溶けていくのを感じた。
「一真……ありがとう」
雄宇の声が、一真の耳元で甘く響いた。雄宇は、一真との二人だけの時間を楽しみ、一真への愛情を再確認した。
### 第7幕 第10話:柚希と結季の終焉
夏休みが終わり、富岳第一高校では新学期が始まっていた。その日、バスケ部の練習に柚希と結季の姿はなかった。柚希は、練習でミスを重ねる自分に苛立ち、結季は、そんな柚希を傍観する由季や雄宇、そして一真に嫌気が差していた。ふたりは連れ立って、柚希の家へと向かう。いつもなら賑やかなはずの由季や雄宇がいない部屋は、ひどく静かで、どこか落ち着かない空気が流れていた。
部屋に入ると、柚希は結季の隣に座り、不安げな表情で彼女を見つめた。結季は、そんな柚希の顔を両手で包み込むと、ゆっくりと口づけを交わした。そのキスは、柚希の不安を溶かすように深く、甘いものだった。結季の熱を感じ、柚希の身体から力が抜けていく。結季は、柚希の制服の上から、華奢な身体を愛撫し始めた。その指先が触れるたびに、柚希の身体はびくびくと震える。
「んっ……結季……」
柚希の甘い声が、静かな部屋に響く。結季は、自らの制服を脱ぎながら、柚希の制服も丁寧に脱がせていった。スカートのファスナーが下ろされ、フックが外されると、柚希のスカートが床に広がった。結季のスカートも同じように床に広がった。服を一枚脱がせるたびに深くキスを交わし、互いの服を脱がせていく。ブラジャーを外し合うと、結季は柚希をベッドに優しく横たわらせた。
結季は柚希の乳房を撫で、感触が変わってきたところで、熱い舌をその先端に這わせる。柚希は胸をそらして、もっととねだった。結季の指先が、柚希のショーツの縁をたどる。ショーツを脱がせると、結季は柚希の膣口に口づけをした。柚希の身体が硬直し、甘い香りが部屋に充満する。結季が舌で舐めると、柚希は結季の頭を自分の女性器に押し付けた。
結季は、柚希の膣に指を出し入れし始めた。高校1年の夏には指一本でもきつかったその場所は、繰り返される結季からの手淫で、今や結季の四本の指を咥え込むまでに変容していた。結季が子宮口を撫でると、柚希は大きくのけぞって硬直した。
結季との性的な行為が終わり、柚希がまどろんでいると、結季は唐突に冷たい声で宣告した。
「私との最後の行為は楽しんで貰えたかしら」
柚希は、その言葉の意味が分からず、ぼんやりと結季を見上げた。
「最後って……どういうこと?」
結季は、いつの間にか服を着ていた。無表情で柚希を見下ろしながら、残酷な言葉を吐き出す。
「あなたとの行為がつまらないのよ。あなたいつまでたっても下手だし……飽きちゃったのよ。さよなら。」
結季はそう言い放つと、柚希を放置して立ち去った。
柚希は、その場に一人取り残された。心臓が凍りつき、深い絶望が全身を襲う。柚希の絶叫が、静かな部屋に木霊し、悲しく響き渡った。
### 第7幕 第11話:詩織と結季
体育祭のあの日から、御影詩織と東雲結季の性行為は何度か繰り返されてきた。結季にとって幸運だったのは、詩織が覚えが良く、互いに高めながら絶頂する瞬間を共有できたことだった。二人の肉体的な関係は、結季の支配欲と、詩織の内に秘めた情熱が交錯する、複雑なものだった。詩織は、結季との行為を通じて、柚希とは違う、自分にしか得られない快感と安らぎがあることを知り、結季への依存を深めていく。
ある日の放課後、由季の部屋で詩織と結季は二人きりになっていた。薄暗い部屋には、窓から差し込む夕陽が細い光の筋となって床に伸びている。その静寂を破ったのは、結季の鋭い声だった。
「詩織、あなた、柚希のことを心配してたわね」
結季の言葉に、詩織は戸惑いを隠せない。心臓がどきりと跳ねる。結季が柚希との関係について話すことは稀だったからだ。詩織は、柚希の不調に気づいてはいたものの、結季に深く踏み込むことを躊躇していた。
「柚希ちゃんがどうしたの?」
「私のことを幸せにしてくれないから、別れてきちゃった」
結季はそう言って、柚希を捨てたことを詩織に告白した。その声には、一切の感情が感じられず、まるで天気の話をするかのように淡々としていた。詩織は、結季の行動に驚きを隠せない。結季との関係を続けていたことに罪悪感を抱いていた詩織は、その告白に言葉を失った。同時に、柚希を捨てた結季の次の相手が、自分になるかもしれないという期待と恐怖が胸の奥で渦巻いていた。
「私は、結季ちゃんのことを幸せにできているのかなあ。」
詩織は、不安を口にした。結季は、そんな詩織の不安を煽るかのように、彼女の問いかけに微笑んで答えた。
「それじゃあ。これから確かめてみようか」
結季の言葉に、詩織は頷いた。結季は詩織の制服のボタンを一つずつ外し、ブラウスの隙間から、詩織の白い肌をゆっくりと愛撫し始めた。指先が肌を滑るたびに、詩織の身体はびくびくと震える。
「やだ……やめて、結季……」
詩織はそう言いながらも、結季の腕を掴み、さらに深く抱きついた。結季は、詩織の抵抗と甘えが混じり合った反応に満足げな笑みを浮かべた。二人は唇を重ね、舌を絡ませ、互いの熱を確かめ合う。結季の指が、詩織のスカートのファスナーを下ろし、その下のショーツに触れる。
「ねえ、詩織。もっと私に、あなたの奥底にあるものを見せてちょうだい」
結季の囁きに、詩織の身体は快感と羞恥で震える。結季は、ショーツの上から詩織の秘部を愛撫し、詩織は甘い呻き声を漏らす。詩織の身体が快感の波に翻弄され、激しく震える。結季が巧みに詩織の秘部を攻めると、詩織の身体が大きく痙攣し、激しい絶頂の波が押し寄せた。
結季は、絶頂の余韻に浸る詩織を抱きしめ、囁いた。
「どう? 私、あなたのことをこんなに気持ちよくしてあげられるのよ。柚希には、こんなことできなかった」
結季の言葉に、詩織は何も答えられなかった。ただ、結季の腕の中で、結季との行為がもたらす、心の空洞を埋めるための刹那的な快感に身を委ね、結季への依存を深めていった。二人の吐息が重なり、部屋の空気が熱を帯びていく。快楽の海に溺れていく二人の姿は、結季の歪んだ愛と、詩織の脆い心を象徴していた。
### 第7幕 第12話:結季の死と柚希の死と詩織の休学
夏休みが終わり、富岳第一高校では新学期が始まっていた。部活の練習が再開され、バスケットボール部のメンバーは、夏のインターハイで準優勝という結果に終わった悔しさを胸に、練習に打ち込んでいた。
その日も、灼熱の太陽が照りつける体育館に、選手たちの気迫のこもった声が響いていた。由季と雄宇は、一真の隣で、チームメイトの応援に声を枯らしている。
「ドンッ!」
重たい何かが落ちた音がした。体育館の窓の外を見ると、校舎の最上階から、何かが落ちたようだ。しばらくして、騒がしくなり、部活動が中止になった。結季が最上階の窓から落下したらしい。すぐに教師によって生徒は周辺から排除された。救急車と、パトカーが学校に到着した。一真は、由季、雄宇と共に帰宅した。
深夜になって、柚希の家族から一真に安否確認の問い合わせが来た。柚希が帰宅しないが、一真のところにいないかという内容だった。一真は、柚希は来ていないと答えると、警察に捜索願を出そうということになった。
翌日になって、柚希は発見された。高校1年の時、海水浴に行った海岸の近くにある高台から海に身投げをしたようだ。一真は、由季、雄宇の二人を抱きしめ、二人の死に耐えた。
数日して、結季と柚希の葬儀がそれぞれ行われた後、警察から一真に一通の手紙が渡された。それは、柚希の遺書だった。遺書には、柚希がいかに一真を愛していたか綴られていた。それとともに、柚希から一真との未来を奪った結季をいかに恨み、かつ依存していたかが書かれていた。それなのに結季に捨てられた。だから、結季を窓の外に突き落としたと告白されていた。
「ごめんね。一真、あなたと幸せになりたかった」
一真は、由季と雄宇に支えられて号泣した。二人の温かい手が一真の背中を優しく撫でる。由季と雄宇は、一真と3人で一組の事実婚に至ったように、互いの絆が揺るぎないものであることを知っていた。
一真、由季、雄宇が学校に復帰すると、詩織の姿が学校にはなかった。結季の死後、授業中にいきなり全裸になって廊下を駆け回りだしたらしい。現在は、病院に通ってリハビリをしているとのことだ。
一真は、短期間に3人もの肉体関係にあった女の子がいなくなってしまった寂しさを感じた。
### 第7幕 第13話:文化祭前夜の告白
文化祭を明日に控えた放課後、富岳第一高校の校舎は、生徒たちの熱気と喧騒が渦巻いていた。一真は、生徒会の用事で帰りが遅くなり、一人で教室の片付けをしていた。窓から見えるグラウンドでは、文化祭の準備を終えた生徒たちが、楽しそうに談笑している。
「一真先輩!」
背後から聞こえてきた声に、一真は足を止めた。振り返ると、そこには、女子バスケ部の1年生、鈴木咲が立っていた。彼女は、一真に処女を捧げたいと告白した女の子だ。一真は、咲の告白を受け入れることを約束している。
「咲、どうしたんだ? もう帰らないのか?」
一真がそう尋ねると、咲は俯いたまま、か細い声で言った。
「あの……先輩。ちょっと、屋上で話がしたいんですけど……」
咲の言葉に、一真は胸騒ぎを覚えた。一真は、咲のことが心配になり、咲の誘いに乗ることにした。二人は、文化祭の熱気と喧騒を離れ、屋上へと向かった。
屋上には、誰もいなかった。風が心地よく、街の喧騒が遠くに聞こえる。咲は、屋上のフェンスにもたれかかると、静かに語り始めた。
「先輩……あの日も、綺麗だったけれど、今日の星空も、綺麗ですね」
咲の声は、一真の耳元で甘く響いた。一真は、咲の言葉に、心の奥底にある不安が、少しずつ溶けていくのを感じた。一真は、咲の頭を優しく撫でた。
「咲……」
一真がそう言うと、咲は一真の顔を見上げた。咲の瞳には、一真への揺るぎない愛情が宿っている。一真は、咲の瞳に宿る、助けを求めるような光に、抗えなかった。
一真は、咲を抱きしめ、キスをした。咲の身体は一瞬硬直したが、すぐに一真のキスを受け入れた。一真はゆっくりと咲の身体を愛撫し、咲は一真の優しい愛撫に、安堵の息を漏らした。
「先輩……やっぱり、もう一度だけ、エッチしませんか?」
咲の声が、一真の耳元で甘く響いた。一真は、咲の言葉に、胸の奥がきゅっと締め付けられるのを感じた。一真は、咲の制服を、ゆっくりと脱がせていった。
「先輩って、やっぱり上手なんですね。あの日のこと、忘れられないんです」
咲の声は、一真の耳元で甘く響いた。一真は、咲の言葉に、胸の奥がきゅっと締め付けられるのを感じた。
一真は、咲の身体を抱き寄せ、再び唇を重ねた。一度目のときよりも深く、互いの熱を確かめ合うように。一真が咲の制服を脱がせると、露わになった下着姿の咲は、恥ずかしそうに顔を赤らめる。一真は、そんな咲を優しくベッドに横たえ、ゆっくりと愛撫を始めた。咲の敏感な肌が、一真の指先の熱を吸い込むように反応し、甘い吐息を漏らす。
「んっ……先輩……」
咲の甘い声が、静かな部屋に響く。一真は、咲の身体を包み込むように抱きしめ、二人の身体は一つのリズムを刻み始めた。一真が咲の内部を求めると、咲は快感と羞恥で身体を震わせながらも、一真を熱烈に受け入れた。何度も、何度も、快楽の波が押し寄せ、咲は甘い絶叫を上げ、一真にしがみつく。その度に、二人の身体はさらに深く結びついていく。
やがて、二人の熱が最高潮に達し、同時に激しい痙攣が身体を貫いた。咲は、一真の腕の中でぐったりと力を抜き、安堵と満足の息を漏らした。
その後、眠ってしまった彼女の体をタオルできれいにして、服を着せてやった後、起きるまで抱きしめてやった。目を覚ました彼女を自宅まで送った。
「またいつか機会があったらお願いします」
そう言って咲は去っていった。
### 第7幕 第14話:文化祭
文化祭当日、富岳第一高校の校舎は、生徒たちの熱気と喧騒が渦巻いていた。色とりどりの装飾が施された校舎内は、まるで別世界のようだ。一真は、生徒会の仕事で忙しい合間を縫って、内部公開日には由季と回り、外部公開日には雄宇と回ることにしていた。
内部公開日。由季は、一真の隣で、嬉しそうに微笑んでいた。文化祭の準備期間中、由季はクラス委員として、一真のサポート役を務めていた。由季と一真は、二人きりの時間を心から楽しんでいた。
「一真……」
由季がそう言って、一真の顔を覗き込むように見つめた。その瞳には、一真への深い愛情が宿っている。
「どうしたんだ、由季」
一真がそう尋ねると、由季は静かに、一真の腕に抱きついた。由季の身体から伝わる温かさが、一真の心を安らぎで満たしていく。由季と雄宇、そして一真の三人でいる時も楽しいが、由季と二人きりでいる時間もまた、かけがえのないものなのだと、由季は改めて心に刻んだ。
一真は、由季の頭を優しく撫でた。
「由季、ありがとう。お前といると、本当に心が落ち着く」
一真の言葉に、由季は安堵の息を漏らした。由季と雄宇は、一真と3人で一組の事実婚に至ったように、互いの絆が揺るぎないものであることを知っていた。
外部公開日。一真は、雄宇と二人で文化祭を回っていた。雄宇は、一真の隣で、子供のように無邪気な笑顔を見せていた。由季と一真、そして自分の三人でいる時も楽しいが、雄宇と二人きりでいる時間もまた、かけがえのないものなのだと、一真は改めて心に刻んだ。
「ねえ、一真。あそこのお化け屋敷、行ってみようよ!」
雄宇がそう言って、一真の手を引く。その指先から伝わる熱が、一真の心を温かく満たしていく。雄宇は、一真との二人きりの時間を、心から楽しんでいた。由季と雄宇は一卵性の双子であるため、互いの考えていることが手に取るようにわかる。由季は、雄宇が隣にいないことに、どこか寂しさを感じているが、一真は、由季の心の声が手に取るように分かっていた。
「雄宇……」
一真がそう言って、雄宇の顔を覗き込むように見つめた。雄宇は、一真の言葉に、思わず涙が滲んだ。
「一真……私、由季に、申し訳ないなって……」
雄宇の言葉に、一真は雄宇の頭を優しく撫でた。雄宇の心の中にある葛藤は、誰にも言えない秘密だった。由季は、雄宇が、一真と二人きりでいることを、心から喜んでくれている。しかし、雄宇は、由季が隣にいないことに、どこか寂しさを感じている。雄宇の心の中にある葛藤は、一真の温かい手を通して、少しずつ溶けていくのを感じた。
「雄宇、大丈夫だよ。由季も、雄宇と俺が二人きりでいるの、喜んでくれてるから」
一真の言葉に、雄宇は顔を上げた。一真の瞳には、雄宇への揺るぎない愛情が宿っている。雄宇は、一真の言葉に安堵の息を漏らすと、一真の胸に顔をうずめた。雄宇の心の中にある葛藤は、一真の温かい手を通して、少しずつ溶けていくのを感じた。
「一真……ありがとう」
雄宇の声が、一真の耳元で甘く響いた。雄宇は、一真との二人だけの時間を楽しみ、一真への愛情を再確認した。
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