よくよく考えてみるとおかしな日本語
平井敦史
第1話 無安打無得点試合
ノーヒットノーラン:野球・ソフトボールの試合において、投手が相手チームに安打も得点も一切許さず勝利すること。安打のみならず一人の走者すらも出させずに完封勝利を挙げた場合は「完全試合」となり、それも「ノーヒットノーラン」ではあるが、一般的に「ノーヒットノーラン」と言う場合は、四球、死球、失策、打撃妨害、振り逃げのいずれかによる出塁を許したが生還させなかったケースを指す。(Wikipediaより抜粋)
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ノーヒットノーラン。日本語で言うと「
「ヒットが出たらその時点でランナーも当然出るんじゃないの?」とか思ってませんでしたか? 私は思ってました(笑)。ランナーが1人も出なかったらそれは完全試合だよ。
「スリーランホームラン」も、「ランナーを3人置いてのホームラン」ではなく(そりゃ満塁ホームランだ)、「3点入るホームラン」のことです。
日本プロ野球において、2022年には現LAドジャースの佐々木投手(当時ロッテ)、山本投手(当時オリックス)など5人も達成者が出ましたが、23,24年は各2人、今年(2025)は8/24時点でまだ0人(MLBでも0人)という状況です。
あの年は何だったんでしょうね。
さて、前置きが長くなってしまいましたが、「無安打無得点」という言い方、ちょっとおかしくないですか、というお話です。
だって、これ、攻撃側の立場で「1本の安打も打てず、1得点も挙げられなかった」という意味になりませんか? 達成した投手、守備側の立場で言うと、「
意地の悪い言い方をすれば、「無安打無得点」を達成するのなんて簡単です。チームの全打者が凡退を繰り返せばいいだけ。まあわざとやる理由は全く無いですが。
実際のところ、そんな些細なことを気にする方はそんなに多くないのかもしれません。それに、あまり語呂も良くないですしね。「むしってん」はともかく、「むひあんだ」はちょっと……。
あと、活字にした際に一文字増えてしまうのが、新聞記事などにするにあたって好まれなかった可能性もありますね。
でも、個人的には何かもやっとする言い方なのです。
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