6話 溢れるのはいつの間にか、が定番
夕飯のしたくを終え、私は椅子に座り
テーブルに上半身を投げ出していた…。
冷たくて心地良い…さっきの事を思い出
していたから。
私は二人にとても恥ずかしい質問をしていた、
その恥ずかしさを自分で理解したら
私は、何て事を聞いてしまったんだろうと
二人に申し訳なくて、自らの行為を話して、
その後、二人に謝罪した。
恵美ちゃんも…瑞月も怒ってないと言ってくれた。
それどころか『そんなの皆おんなじよ。』と
言ってくれた。
二人はいつも優しくて、楽しくて…。
そんな二人だからこそ、嫌われたくなくて…
少なからず不安があった。
でも、恵美ちゃんは私の告白に興奮したと言っ
て、あんな事までして『私も変態さんなの』
と言ってくれた。外では控えて欲しいけど…
嬉しかった。
瑞月は私の不安を見透かしていた。
瑞月の言葉に、私は安心して泣いてしまった。
二人とも本当に優しい。
あの時私は安堵していた、和やかな雰囲気に
なって常々不思議に思っていた事を聞いた。
なんで二人は私の側にいてくれるのかと…、
でもその辺りから瑞月は…黙り込んでいた気がす
る。
そして…突然キスをされて、へたりこんだところ
にキスの理由を告げられた……。
『私…ずっと佳樹に…こういう事したかった。』
驚いた…瑞月の言葉にも、瑞月のキスにも。
何度、記憶を再生したかな、逃げる様に帰ってる
時も、夕飯のしたくの途中も、そして今も…。
突然視界に瑞月の顔しかみえなくなって…
私は理解が及ばなかった、瑞月にキスされていた
ことに。
息がしづらくて苦しくて…柔らかくて…。
瑞月の舌に程なく私は捕まえられた。
絡まれて…撫でられて…。
するりと出ていったと思ったら唇で下唇を
挟まれて…柔らかさを感じたらまた入ってきた。
私はその時、嬉しかったんだと思う…、
気持ち良かったんだと思う……。
知らないうちに私はまた、唇を触れていた…。
驚いた…、当然だよね生まれて初めて
人からされた気持ちいい事。
…………はわわわわ!!ななななな!!
顔が熱い…!
何を考えてるの私!!
い、いや気持ちは…良かった…けど……。
いや…いいのかな気持ち良かったなんて言っ
て…、女の子同士だよ!ど同性!
…同性…だけど…瑞月は好きだと言っていた。
…いつからなの…瑞月…、
いつから…私の事そう思っていたんだろう。
私は…どうしたら…いいんだろ。
恥ずかしくて顔が熱いのか、考えすぎなのか
テーブルはもう冷たくなくて…少しずらして
心地よさを得る「はぁ…」
私は…呼吸を忘れていたかのように深呼吸を
していた。
「…フゥ〜〜〜〜はぁーーーーーー……。」
「随分と大きなため息だね?」
「ひゃうっ!!」
「あっはっは…ごめんごめん、驚かせたかい?」
「お…おとうさん…お帰りなさい…」
「どうしたの?ちゃんと玄関で只今と言ったよ?。」
「…うん、ごめんなさい…考え事してて…。」
「そうみたいだね、取り敢えずご飯たべれるかな?。」
「うん、すぐ支度するね。」
お父さんは着替えると暖めたおかずを運んでくれ
た、
その途中手が止まっている私の頭を数回撫で
ると微笑んでくれた。
私も笑顔で応えたけど、上手く笑えていたか自身が無いや…。
程なく支度を終えると2人でテーブルについた。
「じゃあ〜頂きます」
「はい…召し上がれ」
「うん、サバの味噌煮美味い!」
「…ん?うん良かった」
「んー…どうしたの…僕に聞けることかい?。」
「…うん?…あ、喧嘩とかじゃないよ!悪い事じゃない…多分。」
「!…告白でもされた?」
「え゙!…いや…その…えと…そ、そんな感じ?」
「あっはっは…何で疑問形なの、僕には分からないよ?」
「…うん、私もよく分からない…。」
「そっか…少し悩んでみて、それでも必要なら何時でも話を聞くから…悩んでみるといいよ。」
「…うん…ありがとう…。」
「いえいえ…さ、食べるだけ食べて後で悩みなさい。」
「うん」
そうだ、取り敢えず食べて片付けて部屋で考えよう!。
食事を終え片付けをいつも通り2人でしていたら
お父さんはニコニコしていた、何でと聞くと?
「父さんはね逆に、どう相手に伝えようかと悩ん
でいたからね、告白をさ。」
と言うと懐かしそうに微笑んだ。
「そうなんだ…お母さん?」
「うん」
「じゃあ上手くいったんだね」
「違うよ、僕があまりに緊張していたらね…
情ない話だけど…突然キスをされたんだ。」
頭を掻きながら照れくさそうに言ってた…。
「えー!!お母さんって大胆だったんだ…」
―私もさっきされました
「あ…はは…そうだね僕より男らしいキスだったと思うよ。」
「やだぁ…お母さんかっこいい!…。」
「そうなんだよ…その後お母さんなんて言ったと思う?」
「え?付き合って?」
「いいや、こう言ったんだ…
『私の方が先に貴方を見つけたのよ?ずっと待っ
てたんだから、このキスはそのお預けされてた分よ。』てね。」
「えーーーーー!凄い!凄い!お母さん凄い!」
「だろう?いつも予想を越えられていたよ…。」
私が目を輝かせ居るとお父さんはこういった。
佳樹にも素敵な恋をして欲しいなって…。
私は…小さく頷いた…。 ―キズつくな…
それとお風呂どうする?と聞かれて
今はゆっくり悩みたいから後にすると伝えた。
本当は、昨日のことがあって恥ずかしかったのもあるけど…。
お父さんは、うんと返事をした後、ゆっくりと私
の肩を抱き寄せて
「しっかり悩んでおいで。」と頭を撫でてくれた。
―ほんっとこの人わかってない…
「…うん…ありがとう。」
そう言ったらお父さんは笑顔で頷いていた。
―でも、今は瑞月のほうが先だ
そうして部屋へと私は向かった。
昨日までと違うへや…同じなのに不思議だなぁ。
過去の出来事から私は解放されて
部屋を温かく感じるようになっていた。
ふぅ…とベッドに身を預け横になる…
何を悩んだらいいんだろ…?
何を整理したら良いんだろう…?
…うーん…私はさっき何を思ったのかな…。
瑞月の事は嫌いじゃない。
瑞月は、私の事が好きでキスをしてきた。
キスは嫌だったか?と言われれば…
嫌じゃ無かった…。
じゃあ…告白をされたら?どうするのかな…。
付き合うの?
友達と何が違うんだろう?。
買い物行ったり、デートしたり遊んだり…。
…エッチしたり?……なんでエッチするの?
でもキスされたんだよね…、
その先を求められたら?
私は瑞月と出来るのかな?そういう事。
…あれ?女の子同士はどうするの?。
え〜〜〜〜〜そんなのわかんないよー…。
自分でするのも初心者なのに……は!そっか
瑞月に見られたり、触られたりするのか…。
いやそれは…恥ずかしいよね…普通に…。
え!待って、もし気持ちよくなったら
あれやこれや 身体が反応しちゃうの知られちゃ
うんじゃん!
そんなの無理だよ〜恥ずかしすぎる…。
さっきのキスだって…言ってしまったら…
気持ちよかったし…。
…あの時、私は…
もっとキスをして欲しかった…
クラクラして座り込んじゃったけど…
恵美ちゃんに声をかけられた時、
私は瑞月に向かって両手を広げて
もっと、て…まるで、おねだりしそうにな…
…ぁぁぁあああああああああああ!!!
恥ずかしい!!!そんなの!そんなの!!
自分から、もっとして!とか恥ずかしすぎる!!
ゔぁあ゙あ゙あ゙死ねるーーーーー!!
……はぁ……。
…でも逃げるように帰ったから…瑞月…驚かせたちゃったかな…傷ついてないかな…。
恵美ちゃんも心配してくれていたのに…。
あ!!え、恵美ちゃんに電話しよう!
あの後の瑞月の様子とか、あと逃げる
ように帰ったの謝ろう…。
数回のコール後…。
『あ、佳ちゃんこんばんわ〜♪』
こんばんわ恵美ちゃん、今平気?
『うん復習終わったとこ、今コーヒー飲んでる』
コ…コーヒー…大人なんだねやっぱり…
『あはは、そんな事無いよ、で瑞月のこと?』
え゙、あ、うんその…さっき逃げるように帰っちゃったから…ごめんね
『それは良いの、安心して』
うん、ありがと
『どういたしまして、でね、瑞月はと言うと…』
…うん
『佳ちゃんに突然キスしちゃったから嫌われたっ
て、落ち込んでたわよ』
え!嫌ってなんかないよー!
『ふふ、そうよね?あんなに気持ちよさそうな顔
してたものね。』
…恵美ちゃん、それは言ってはいけない
『私も佳ちゃんとキスしたい♡』
恵美ちゃん、それも言ってはいけない
『あら、ほんとの気持ちよ♪
佳ちゃんの唇…とても柔らかそうだもの…。』
ちょ!ちょっと!恥ずかしいから〜。
『ふふ…ごめんなさい、でも私もだけど…
瑞月は長い事、心に秘めていたと思うわよ?』
…うん…いつからなんだろう…私、全然気が付かなくて…。
『そうね〜あのツンデレだからね…もっと素直にしてれば良いのにねぇ』
あはは、そうだね…。
『でも佳ちゃんはもっと早くに告白されてたらどうしてたの?』
…うん、それがわからないの…側にいてほしい…
でも付き合うとして、今と何が違うかなって。
『うーん…なるほど…そうねぇ…ともだちよりは親密よね、2人は友達長いし…付き合ったらそくエッチもあり得る仲だし。』
え゙!そ、それは〜うーん…でも…ね…その…
私どうしたら……。
『…それなら私にもキスさせて♪』
なんでそうなるの!?
『…私の事嫌い?』
違うよ!そんな事ないよ!でも…恥ずかしいよ…瑞月にもだけど、恵美ちゃんにだって…恥ずかし顔を見られたくない…。
『ふふ♪うん話してくれてありがとう♪』
でも…
『でも?』
…ほんとに分からなくて…私の何が良いのか…。
『ん〜そうねぇ、瑞月がどうかはわからないけど
私は、まず!顔が好み、優しいところも好き
瑞月とじゃれている時も好き
こうして本心を話してくれる所も好き
あなたの事を知れば知るほど好きになる感じかなぁ〜。』
私スルメ?噛めば噛むほどみたいな…て言うか本人にはっきりと言えて凄いと思う…。
『だって、じゃあ佳ちゃん気付いてくれる?』
それは…うーん…そうだけど…………。
『でしょ?それなら言わないと伝わらないでしょ?』
うん…そだね、やっぱり恵美ちゃん大人…。
『ふふ…ありがとう、そういうところよ♡』
えーわかんないよー…私今噛まれた?
『ふふふ♪噛んでも甘噛みよ、まぁそれは置いと
いて…瑞月にはまだ連絡してないんでしょ?』
うん…しても平気かな… ―てか甘噛みされた
『平気よ〜きっと今頃落ち込んでるか…』
落ち込んでるか?
『佳ちゃんの唇の感触で楽しんでるかもね♪』
もぉ~そういうこと言わないで!話しづらくなるから〜!
『ふふふ…とにかく早めに連絡しないとあの子
落ち込み続けるか、干からびるわよ♪』
…うん…取り敢えず怒ってないこと伝えないとね!
『うん頑張ってね♪』
うん!恵美ちゃんありがとう♪また明日ね!
『うんおやすみなさい、好きよ♡』
もぉ〜また言って…うん、おやすみなさい♪
通話終了
よし!時間は9時…まだ平気…!!
コール数回
『……もしもし?…』
み、瑞月?こんばんわ…
『うん…こんばんわ、私も連絡しようか…
その…迷ってて。』
うん…私も、もう〜私嫌ってなんか無いからね!
『…え』
さっき恵美ちゃんに慌てて帰ってごめんねって
電話して…少し話を聞いたの。
『…あー』
そしたら落ち込んでたわよって…
『うん…ごめん佳樹…いきなりあんな事して…
…怒ってない?』
…怒ってますよ……初めてだったのに…
『ごめん…なさい…』
う〜そ、そこは気にしてないよ♪
『ほんとに?』
うん…びっくりしたのと…恥ずかしかったかな
『そうだよね…』
うん
『私…いつの間にかさ…佳樹の事好きだった…』
…うん
『でも自覚したのは2ヶ月くらい前かな…最近は佳樹の唇から目が離せなくなってて…。』
うん…
『さっきも言ったけど…佳樹で自分を慰めてた…』
うん…
『ほんとに気持ち悪くない?』
そこは…初心者の私には想像付かなくて…照れると言うか、恥ずかしいと言うか…どんな事させられてか気にはなるけど…。
『そっか…はずかしいなこんな事言って…でも酷いことは考えてないよ…』
うん…私も恥ずかしい事言ったよさっき。
『言ってたね、エッチだなぁ〜て思った。』
そうですよ〜!私エッチだもん
『あはは、なにそれカワヨ』
ふふ、やっと笑ったね、ほんとはねさっき…
『うん?』
…やっぱりなし!言わない…言えない。
『…気持ち悪かった?』
その聞き方は意地悪です!…悪く…なかった…。
『佳樹やっぱエロ…』
だって…瑞月がしてきたんじゃん!
『私もそうだよ、ずっと佳樹としたかったから… 頭の芯まで痺れた感じで止められなかった…
やめたく無かった…。』
…そっか…それはそれで喜んで…良いのかな
『まじか…私佳樹の側にいていいの?』
何で?ダメなの?
『だって…私またするよ?もっと欲しくなるよ?
佳樹はお父さん好きなんでしょ?嫌じゃないの?』
それは嫌じゃない…お父さんと同じくらい…瑞月も…好きだと思う………私…気が多いのかな。
『そうなの!マジ驚き!お父さんだけかと思ってた。』
うん…お父さんは特別…これだけは譲れない、
何を犠牲にしても…私は初めてを捧げたい…。
『…何か訳でもあるの?』
……ないよ……お父さんが好き、それだけ。
『本当は?』
…あったとしたって言わない…瑞月だけじゃなくて…お父さんにも言えない。
『…そっか…じゃ私振られる?』
それは…瑞月の事ちゃんと見てた、友達としても
人としても好き、女の人としてもきっと好き…に
なれる…と思う…、でも…お父さんが大切な以
上、瑞月に嫌な…想い絶対させちゃう…から…。
『ふふ…知ってるし、佳樹がお父さん好きなの…
佳樹がそう言うのも分かってた。
私が好きになったのはその佳樹だから…
私は少しでも佳樹に好きになって貰えたらなぁって…。』
…だってそんなの…私ずるいよ、瑞月に失礼だ、
でも…離れて欲しくないのは本当……でも…
やっぱり私ズルいね…ごめん……瑞月。
『佳樹ってさ…。』
うん?
『結構、私の事好きだよね。』
…………………………………………う…ん。
『ふふふ…』
な、なによ!私の事大好きな瑞月ちゃん!
『ふふ…はい佳樹の事が大好きで、佳樹になら何
されてもいいと思ってる瑞月です』
……もぉ〜〜〜〜〜〜!!
『あはは……ほんと好き…大好きなの私。』
なによ!いきなりキスして!いきなり告白して!
私ついて行けてないじゃん!
『…うん、ほんとごめん、止まれなかった…でもやっと伝えられた…。』
なによ瑞月ばっかりスッキリした風に!!
告白されたって言ったらさ!お父さんはさ!
佳樹にも素敵な恋をしてほしいな、とか言っちゃ
ってさ!瑞月が男の子だったら私、やられまくっちゃうのにさ!
瑞月はいきなりキスして好きって言ってくれて
さ!でも私びっくりしてるのにさ!
なんか私手のひら乗せられてるし!もぅーー!。
『あ〜野々原家はそんなだったんだ…
好きなのにそれは言われたくないね…。
でもちょい待ち、私が男だったら、やられまくる
って…なに?』
なによ、キスしてその後なにする気だったのよ!
『テヘペロ♪』
ごまかすな!どのみち私と付き合ったらする気の
くせに!ヤリチン瑞月!
『付いてないから私、付いてたら……するなぁ… 佳樹にあんな事やこんな事…。』
やるんじゃんやっぱりだ!身体が目当てなのね!
『まぁ…付き合えたら欲しくなるよね、てか今すぐ欲しいし佳樹が。』
残念でした〜まだ付き合ってません〜!
『じゃあ付き合って♡』
あ…また嵌められてる気がする…。
『いや、まだハメてないが?』
ハメめれないでしょ!お〇んちん無し女!!
『それ普通に女』
そだね付いてないや…ね!瑞月さ素朴な質問
『なに?』
女の子同士ってエッチできるの?
『できるでしょ、そりゃ』
だって付いて無いじゃん、触るとか?
『触ったり、口使ったり…手を使ったりかな』
なるほど………すごいね……
『クスクス…そうだねっふふふふ…』
なによ、また馬鹿にしてる!
『してない、してないから…ふふふふ』
キスしたくせに…ふふふ
『ふふふ、そのしてないじゃないから…』
あははは…やっぱり楽しいね瑞月♪
『ふふふ…そうだね、やっぱり佳樹と付き合いたいな私…友達以上になりたい、佳樹にふれたいし、私にも触れてほしい…ほんと好き』
うん…私も少なくともそう思うよ、楽しいだろうなぁって、でも…。
『わかった!じゃあ付き合おう、私と』
……それは…さっきも言ったけど
『やっぱり嫌い?』
…そんなわけないよ、そんな訳ない…。
『お父さんへの気持ちごと付き合って下さい』
……ほんとに瑞月はそれでいいの?
後悔するかもよ?
『…あのね佳樹さ、佳樹を逃しちゃう方が
私は後悔する、確実にね…今の私の好きはそれほど大切。』
…うん…でも…少し考えさせてくれる?…。
『そっか…じゃあ一回だけキスさせて』
なんで?
『だって、さみしいから』
学校であえるよ?お話もするよ?
『そうだけど…不安になるから』
ねぇ瑞月
『なに』
恵美ちゃんが言ってたんだけど、唇の感触で楽しむって何?
『あいつめ…』
やっぱり私をオカズにする気だった!
『ごめんね…キス気持ちよすぎてちゃんとしてみたかった。』
素直に言えば良いものでもありません。
『だって、私いつまで待てばいいの?』
それは…少し…。
『うやむやにする気だ…』
ちがうよ、恵美ちゃんに言われたの。
2人は付き合い長いから、付き合ったら
遊びにも行ってるし、デートみたいな事もしてるから即エッチ行けるねって…。
『それで?』
だから、ちゃんと瑞月を女の子として見れるか知りたかったのと、私まだ初心者だから…恥ずかしいし、照れる…困る…。
『引っかかった…ふふふ』
!!もぉ〜やっぱり瑞月は意地悪だ!
『ごめんて…不安だったのはホント…
佳樹さ、朝ふざけて言ってたじゃん?』
ん?あ〜お〇んちん生えたとか?笑えたね
『あの時、私が言ったの覚えてる?』
え〜と…童貞捨てさせてくれる?
『ううん…その後』
んー?えと…いっぱいして良いよ?
『うん…あれ本心』
え…私が男の子だったら瑞月いっぱいされても良いの?
『うん…何でもしてあげたいな…』
…初めてって…痛いっていうのに?
『うん…耐えれる』
………なんで…そこまで好きでいてくれるのよ…
『…わかんないよ好きなんだもん』
『その後、佳樹が言った事覚えてる?』
………やだ瑞月エッチ…でもいっぱいするね…
『うん、私あの言葉すごく嬉しかったの』
………そんなふうに思ってくれて…ありがと
『いいえ、此方こそ』
……私はどう答えたら良い?
『うん…そこは佳樹に任せるかな…』
うん…わかった…ハァー…泣いてごめん
『ううん…泣かせてごめん。』
違うの…驚いたとかじゃなくて…嬉しかったの…
『喜んでくれてるなら良かった…』
でも…いきなりキスは駄目です。
『…うん…気を付けます…』
あと…エッチの方は…ぜ、善処…しま…す。
『え、マジで?』
その…さっきも言ったけど…素直に言えば、
瑞月の気持ちに応えたい…でも…瑞月の事は好きだけど…少し時間をください…恥ずかしいから…困る…悩む。
『ううん…充分嬉しいよ』
うん…あ〜恥ずかしいなぁもう!。
『私だってそうだよ…まさか佳樹が私に
あんな事やこんな事していいよって言うとは…』
まだ言ってない!そんな事1ミリも言ってない!
『あははは…ほんと…好きすぎて困る…』
もぅ…わかったからぁ…あんま言わないでよ〜
『うん、良かった…嫌われて無くて』
そうよまったく…瑞月は側にいてくれないと
『ごめんて…ふふふ…嬉しくてさ。』
そうして素直にしてください、いいですね?
『佳樹にはそうするね、あでも…素直になったら
私キスしまくるけど?いい?』
そういう素直じゃない!
『ちぇ〜わかりましたよ~ふふ』
あ、もうこんな時間じゃんお風呂まだだった!
『そっかほんとに今日は、ごめんありがと』
うん、明日…少し照れてたら…ごめん、でも勘違
いしないでね?怒ってもないし嫌っても無いから
ね、ただ…多分…照れて顔見づらいかも…。
『うんわかった、大好きだよ佳樹おやすみ。』
へ…あ…う、そそういうとこだから!!
ホントまったく!照れるじゃん!
おやすみね!!まったく!
『ぷーーくくく…うんおやすみ』
通話終了
…なんか…ずっとからかわれてた気がする…
でも良かった元気になってくれて
ふとぼんやりとしながら唇に手を添える…
『唇から目が離せなくなってて…』か…
瑞月と私が…エッチなこと…ふむ……現実感ない
んですけど…想像もつかないなぁ…。
私は瑞月の言葉を思い返していた…。
『あれ…本心』
『…何でもしてあげたいな…』
『うん…私あの言葉すごく嬉しかったの』
私もお父さんにそう言えるかな…?
私は、いつも受け身でいる事に気がついた…
積極的にしているつもりだったけど…。
全然そんな事なくて…瑞月の気持ちが
強くて、献身的で…どれほど私を想っていてくれ
ていたのか思い知らされた…。
エッチな事も想像でしていたとも知らされたけ
ど…初心者の私は考えた事もなかった…。
私の瑞月の印象は、かっこいい女の子…。
目つきなんてほんと涼しくて、見つめられると
私は縮こまる、隠してるけど。
スレンダーで…私より少し背が高くて…
運動神経が良くて、かっこいい…。
性格は…意地悪…ふふふ…
でも凄く優しい…意志が強い…
周りをよく見ていて、フォロー上手
口は悪くても実は心配しい…。
皆と、仲良しで…
でもいつも側にいてくれて…
私に深い悲しみを教えてくれた女の子…
私にあの子の…気持ちを教えてくれた人
その時、泣いていた私を抱きしめて、
一緒に泣いてくれた人…
触れられたら嬉しいかな
見つめられても嬉しいかも…ふふ照れるか…
…なんだ…そっか…
「私、とっくに好きだったんだ…」
……………………へ?
……「うそ!」私は咄嗟に口を手で押さえた…。
独り言のように、さらっと口から出た言葉を隠す
ように…。
只好きで、多分友達として、そう!そのはず!
いやいや…きっと、さっきまで電話してたし
気持ちを聞いたから、絆されているだけで…
そ、そう瑞月の気持ちに引きずられてるだけよ!
ちゃんと瑞月の為にも、私の為にも
考えないと…取り敢えず、ふ…普通に接せれるよ
うにならないと…。
瑞月は普通で居られるのかな…
いやいや、そこはお互い気を付けないと…。
週末は瑞月が泊まりに来るんだから、楽しくした
いし、うん…ご飯なに作ろう、朝もあるし……
ん?
泊まりに来る……私の部屋でねる……二人きり。
……あはは…ははは………?
明後日お泊りじゃん!…おとまりじゃ〜ん!!
どうしよう!!ちょっと待って待って!!
え…私されちゃうの…なにを?
いやいやいや…だって…お父さん居るし
そうだよお父さん居るし!
平気、きっとそこまで瑞月もしない…はず。
そうよ瑞月は紳士なとこあるから平気…
…て、いきなりキスされたじゃん!!
紳士って何!!
そんな事されたら、私おかしくなる自信しかない
ど…どうしよう…
どうしたら……
………あ…取り敢えず…
…お風呂…入ろう………
私は思考を停止させました。
カポ〜ン…
…あぁ~お風呂気持ちいい…。
あまりな展開の現実と
纏まらない思考から逃げた私に
次の日の夕方…この現実とやらが…
さらなる事実を
私に突きつけてきたのです……。
今回はここまで。
拙い内容ご容赦願います。
スナック菓子を口に放り込むような軽い気持ちで
生暖かく読んで頂けたら幸いです。
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