3話 大人でも子供でもない?じゃあなに?

最愛の妻を喪って…もう15年…

もうすぐ16年か…。


僕には娘が居ます、贔屓目に見てもとても愛らしい、親なんて皆そんなものだろう。


満員電車に揺られ帰宅の途、母娘の乗客を見て、娘が小さかった頃を思い出す。


スプーンを手のひらで握って、こぼしながら食べていた姿や…。


1人で寝れるようになって、でも淋しくなったの


か、僕の部屋に来て「どうしたの?」と聞いても


何も言わずに抱き着いて離れない姿…。



いやいや期には、ほんとに困らせられたけど


今となればその全てが幸せで…思い出で。



その娘も、15歳…後少しで16歳……

早いなぁ。


最近は、妻に似てきて驚かされる時がよくある。


顔もだけれど仕草や表情…。


…もう会えない君に、最近になっても日々気付か


される、命の選択をした君に。




ーでも最近娘の様子がおかしい……。


やたらとくっついて来たり、この前は生クリーム


が付いた頬を舐められた…あと指も……。




僕は唖然としてしまった。


幼くてもあれはしないよな…と、じゃあなんだ?


思春期だし、そういう事に…いやそういうことな


のか?…でも僕が感じ取った佳樹の雰囲気は、


どこか気を惹きたい相手にすることの様に思えて


しまった……。 




佳樹には不憫な思いもさせてしまったが、佳樹が


大きくなるにつれて、家の事などを進んでしてく


れて、申し訳ないが正直とても助かっている。




料理なんて僕よりも既に腕前は上だ。


全く…娘には頭が上がらない…。



あの娘も僕も2人で、2人の生活を守る為に


周りと距離を置いてしまっていたようだ。




それが佳樹の行動の原因…。


つまり閉鎖的な環境故の僕に対する依存になって


るのでは…と最近は思うようになった。


あの娘に良い友人ができてくれたら…


と願うばかりだ。




会社の同世代で女の子を持つ親は少なくて


僕は同じ課の斎藤さんと言う女性社員に聞いてみた。


彼女が言うには高校生の頃は、父親を異性と区別


する為に、嫌ったり遠ざけたりするようだ。


身体も成長して生理的にも変化が起こり、ある程


度心理的に整理する時間が必要なのだと。



でも、彼女はこうも言った。



「お父さん大好きな子ほど、父親を異性と見たく


ないけど見ちゃうから側にいられないんですよきっと。」―と。


と言うことは…うちの娘…まだ精神的に子供なのだろうか…。


わからない…佳樹の行動が…。




明かりが灯る玄関に鍵を差して、開ける。


佳樹には常にインターホンで、相手を見て対応す


るように厳しく言ってある、最近は宅配を装った


強盗や不安要素が外からやって来る。



我が家では宅配などあまりしないが、


その際は宅配BOXに入れてもらい、佳樹には



無用心にドアを開けないこと。



玄関には防犯ブザーを常に置いておくこと。


あと、奪われたら心配だから取りやめたけど本当


なら唐辛子催涙スプレーなんてのも置いておきた


いくらいだ、え?親バカ?そうとも親バカ万歳である。



「ただいま〜かえっ」「お帰りなさいあなた♪」

     


        ―えー玄関で待ってたの!?



「あな…?…あ、うん…ただいま…」



「ご飯にする?今日は〜秋刀魚の塩焼き〜♪

安くておっきかったんだよ〜♪」



「おお!そうなんだいつも有難うね」



「ううん、今日もお疲れ様あなた♪

あ、でも先お風呂に入る?」



「いや、焼き魚だし温かいうちに頂くよ」



「うんじゃあ座ってて〜用意すぐ出来るから♪」



パタパタと遠ざかる佳樹を尻目に僕は呟いた


「あなた…か…」


僕は玄関の棚に防犯ブザーが有るのを確認して家に上がった。

 

「あ、ごめんね〜上着抜ぐの今手伝えないか


ら〜衣紋掛けにちゃんとね〜」



「はーい」  ―すっかり妻気取りである



部屋着に着替えて台所に向かうといそいそと、食事の支度をする佳樹を手伝う。

   

  

      ―本当に手際良くなったなぁ…



「これ運ぼうか?」



「あ、ごめんなさいあなた♪ありがとう」

        

        ―あれ…?


「うん?…うん、こちらこそ」

    

      ―あ〜リアルおままごとなのか!


「もお♪やさし♪」

   

     ―なんだ…大きくなってもまだまだ…


「ぁ…あはは…」

       

       ―大切な娘でいてくれる。


「じゃあ先に座っててあと少しだから♡」

        

           ―でも…いつか 


「うん、そうさせてもらおうかな」

 

    ―嫁いで行ったら旦那さんとこうして。   


「あなた?支度できたよ食べてみて♪」

  

    ―幸せそうに食事をするのだろうな。


「ああ、ごめん!ありがとう頂きます!」

「はい♪召し上がれ♪」



「あなた♪」



「…ん?」  「はい♪アーン」



「ちょ!けい食べれるからやめなさい」



「もぉ♪照れちゃって素直じゃないんだから♡」



「そうじゃないけど…その…あなたというのは


いつまで続けるのかな?」



「??」―首を傾げて可愛いけれども娘よー!



「何を言ってるの?みたいな顔辞めなさい。」



「はい♪あ〜ん」―聞いてなーい〜!



「けいさん?聞いてますか?聞こえてるよね?」



「いいじゃない♪ふたりしか居ないんだから♡」


 

  ―そうか!なにか欲しいものでもあるのか!



「そういう事じゃないでしょう?けいだって


ちゃんと食べないと成長期なんだからね?」



「もお〜成長してるもん!」  ―戻った!



「あはは、そうだな大きくなったよな〜」



「…そうだよ…いつまでも子供じゃないもん…」



「そうだな、父さんが悪かったよ、でもちゃんと


食事はしないと、後でお腹すくよ?」



「そんなのわかってます〜!秋刀魚おいし♪」



「そうだね〜いい秋刀魚だ脂がのってて美味い」



「お父さんも脂がのってて美味しいの?」



「!!ぶふーっ!げぼぁ!えほ!えほ!!」



「大丈夫!?ちょっと!お父さん!」



「えほ!…むせた…だけ…ら大丈夫…だから。」



「よかった〜びっくりしたよもう〜」



「…はぁ〜…けい、ど…どこでそんな…事覚えて


くるんだい…ごほ…。」



「ん?魚屋さんのおじさんが言ってたの、男の人は40歳から、脂が乗って味が出るって。」

    

     ―魚屋何してくれてんだー!


「…あーそれは…雰囲気が良いというか…


魅力!魅力の事だよ、決してお父さんの事網で焼かないでくれよ?」



「焼かないよ〜やだぁお父さんったら〜♪」



「…そうだよな!あはは何を言ってるんだか」



「そうよ♪焼くわけないでしょ♪…勿体ない…」



「え゙?もった…いな」



「…焼いたら大好きなお父さんの事


生で美味しく食べれなくなっちゃうじゃない♡」


 

「………………ぇ゙ぇ゙え゙え゙え゙!!!!」


     

     「ね♪あ・な・た♡」





「この後、佳樹が涙目になるまで説教しました。


妻よ…教えてくれ……どうしてこうなった…。」



「食事の後、片付けを2人でしながら、隣で様子


をうかがう…少し拗ねているようだけど、根は素


直な子なので心配はしていない、心配は…。




不安はあるけど……。




片付けを終え、そのまま台所のテーブルで


一休みして居ると、拗ねていた佳樹が隣に座った



「…ねぇ…お父さん……」



「ん?なんだい?」―よかった拗ねてはいるけど



「…実はね…お願いがあるの……」



「…どうしたの?」  ーおねだりかな?



「今度の土曜日ね、瑞月を家に泊めたいの…」



「!!そうなのかい?」   ―友達きたー!



「…うん…駄目…かな…?」



「何を言ってるんだ!良いに決まってる!そうか〜!仲のいい子なのかい?」



「前に少し話した子だよ?中学からの友達…」



「あ…そうだったか…ごめん、でも良かった…」



「……なんで?」  ―あれ?目が怖いな…えー



「なんでって佳の友達だろ?お父さん会ってみたいんだよ、どんな娘かなって〜。」



「…お父さんは私のだからね!。」 ―目怖い



「んー?当たり前だろう?お父さんの娘は佳だけなんだから」



「……そっか♪大好きお父さん♪」



「ちょ!け〜い!もうお姉さん何だから抱き着かない!。」



「んふ♪おと〜さん照れてる〜♪」



「こら…いいから離れなさい」



「いいから♪いいから〜♪」



「まったく…あ!そうだ!」



「ん?なぁ〜に?」


「お泊まりは相手のご両親の許可をちゃんと取ってする事。」


「うん♪」


「今日は遅いから…明日、…瑞月ちゃんに伝えて


くれるかい?佳樹の携帯でご両親にお父さん話すから。」



「はぁ〜い♪わかった〜♪」



「よし、じゃあそろそろお風呂に入ろうかな」


「…うん♡」


「……うん?…そろそろ離してくれるかな?」



「んーあと一つお願いがあります♪」



「…な…なんだい?」



「背中流させて?」



「いやいや!いいよ父さん洗えるから」



「じゃあ離さない〜むぅ…」



「…佳樹〜寝るの遅くなるから、ほ〜ら」



「流させて♪」



「………はぁ〜わかったよ…おねがいするよ…」



「うん♪お湯張ってくるね♪」


「ハハハ…うん…」


「まぁ…一緒に入るわけじゃないし変に意識してもしょうが無いな…何だろうつかれたな今日。」



「はい替えのパジャマ〜下着ね♪」



「うん、ありがとう〜」


「さて…じゃあお風呂先に入るよ」


「うん♪」



「…………佳樹さん」

「なぁ〜に?お父〜さん」



「お父さんも…少しは恥ずかしいんだけど…」

「やだぁ~お父さん私達、親子でしょ♪」



「………そうなんだけど脱ぐ時くらいはその…」

「あ、そうだね、ごめんね♪少し外すね」

「あぁ…すまないね」



年頃かなぁ、男の身体に興味を持っても可笑しく


はない…自分だってあの頃はそうだったけど…


おふくろの裸には興味無かったけどなぁ〜。




浴室に入り頭から洗い出して、体を洗って居ると


そろそろ平気〜?と佳樹が声をかけてきた。


僕はいちを手拭いで前を隠してから…。



「ああ、おねがいするね」と声をかけた。



なんの気なしに待っていると、お邪魔しまーすなんて言いながら佳樹が入ってきた。



子供の頃はお風呂すら遊び場だった娘が、背中を


流してくれるなんて、父親冥利に尽きるじゃない


か…感慨深くて…俯いて背中で待っていると。


あの小さな子供だった佳樹が…。  



「じゃあ洗わせて頂きます!」



なんて言って意地らしいじゃないか…。


ああ…父さん泣きそう…。


「ソープをつけて…洗うよ―」



「うん頼むよ」



「お仕事忙しい?」


「……そうだねぇ、佳樹も高校生になったからと


言ったら、上司がね残業できたら助かるんだって


言ってきてね、残業は少し増えるかなぁ…」



「えーそうなの〜?……寂しいけど…我慢する」



「すまないなぁ」

   

     ―本当にすまないなぁ…今も昔も


「じゃあ♪今晩一緒に寝ていい?」

    

     ―甘えてくれるのは嬉しい…正直


「それは…布団ないから駄目かな」

  

   ―でも年頃なんだよなちゃんとしないと 


「いいよ一緒の布団で〜親子だも〜ん♪」

     

       ―それはそうだけど駄目です


「もうすぐ16になるんだから1人で寝なさい」



「ちぇ〜お父さん優しくない…」


…親子…この言葉を逆手に取られた気分になる。


「ど〜お?背中気持ちいい?」

     

     ―違うよ気持ちが嬉しいんだよ


「…自分だと意外と届かないところあるからね」



「良かった♪頭も洗ってあげたかったなぁ〜」



「……頭かぁ〜随分佳樹の頭洗ってないなぁ」



「あ〜そうだね〜洗って欲しいな、お父さんの手


大きいから気持ちいいんだよ、知ってた?」



「そうなのか、でも頭って人にしてもらうと

心地いいよね確かに。」


   ―確かに床屋で散髪後の洗髪は心地いい。


「そっかお風呂に2人で居るなんていつ以来だろうね♪」



「そうだね〜」



そろそろ背中いいんじゃないかな?と思い

「ありがとう佳樹、とても心地良かったよ」



「そうだ!じゃあお父さん私の背中も洗って♪」


「…何言ってるんだ服濡れるじゃないか……」           


と話しながら振り返ったら…




年頃の娘は裸だった……。


「?もう背中いいの?」


きょとんとした顔でさも当たり前のように……。



「なー!なに!裸なんだ佳樹!」



「?お風呂じゃない、裸でしょ?普通。」



「そそそうだけどそうじゃなくて!」



「お父さん変なの〜♪体洗い終わったの?」



「私、身体洗ってもいい?」



「あ…あぁ、どうぞお父さんもう出るから」


駄目だ逃げ場は佳樹の後ろの入口しかない…


通るには佳樹どかさないとこの狭い浴室では無理


だ…どけるには裸の佳樹に触れるしかない…。



「ダメだから!!」



「な!なんでもいいからこっち向かないでくれ」



「私の背中も洗って!おねがい!!。」



「ちょ近い近い!!」



座っていた僕に、膝立ちで背中を洗っていたらし


いその姿勢は眩しくて、僅かな挙動で佳樹の胸は


震えるように弾んでいる…見ちゃ駄目だ!


でも目を閉じていても気配はもうそこにある!。





「…ねぇお父さんお願いだからこっち見て…。」



その声には色もなく、寂しさを漂わせてる事に


はっと気がついたから…僕はそっと目を開けて、


視線を娘にむけた。




そして何も隠さないで、浴室の床にぺたりと座る


今にも泣き出しそうな娘は…話しだした…。



「…あのね…お父さん…お父さん気が付いてない


かもだけど、私が大きくなってからお父さん私の


事避けてるの…気づいてる?」



「……え…そんな事は」



「…ん〜んそうなんだよ、わざとじゃないのは…


分かってるの…多分…私が女で、気を使ってくれ


てると思うのね…。」



「それはだって…」



「うん…分かってる…世間ではそれが当たり前で


私は本当ならもっと恥ずかしがっているのが普通


なんだと思う、でもね…私にはお父さんしかいないの。」


「……え…と…」


「お父さんが、お風呂別にしようって言ってきた


頃から胸も出てきてたし、身体つきも変わってき


てたの気にしてたでしょ?」



「………それは、佳樹も年頃だし…見られたく無


いだろうと思って気を使って…。」




「そうだよね…でも私は嫌なの!…」


ふっと軽い動きで手を伸ばし佳樹は僕の首に手を


回すと抱きついてきた。



「こら…離しなさい!いい加減怒るよ!佳樹き聞いてるの!?」



「………おとうさ〜ん大好きだよ〜……」



「……佳樹…おまえ…」



………佳樹は泣いていた…風呂場の床で父親に抱き着いて…泣いていた。



「ねぇ…お父さん…私まだまだ子供だよ…お父さ


んに甘えたい、こうして抱きついて甘えたい…、


身体が大人になるとどうして駄目なの?


そんなにいけない事なの?エッチしてる訳じゃないのに……。」 



「……それは……」


性的な事を意識していた訳じゃない、僕が


娘の事を考えて取った距離感が彼女に淋しい思い


をさせていたと気がついた…でも、じゃあどうしたら…。




「…お父さん…寒いよ…お風呂入ろう」

「…………そうだね…入ろうか」



何も隠さずに湯船に入ろうとする姿は、本当に子


供の頃みたいで、目のやり場に困ってしまう。



流石に意識し過ぎなのか…と僕も隠さず浴槽をま


たいだ、すると佳樹はすっかり平常運転でこう言った。



「ねぇ〜お父さんのさ、オチ〇チンてこんなだったっけ?」



「……」 え?


あまりの動揺にかぎ括弧飛び出たよ!え が



「…こんなだったっけて…いやそうだと思うよ?」

     

      ―こんなと言われるときずつくな



「ふぅ〜ん…あんなブランブランで女の人の中に入るの?」

   


「佳樹…あまりそう言うのは…あ、保険体育で勉


強しなかった?ちゃんと授業うけてるの?。」

  


     ―よし!ここから学校の話にもって…



「…あ!そう〜か!勃起ていうやつだ!なる程〜


ちょっとして見せて♪」

        

     ―やぶへびだったー!

 

「…け…佳樹、そう言うのは人に言わないんだよ


そう言うのは、ちゃんと付き合って好きになった


人に言うんだよ。」 



「だから言ってるじゃない、お父さんに♪」



「…ぁ…はぁ…………駄目です無理だ!」



「あ〜瑞月も言ってたなぁ〜恥ずかしい事は聞かないんだよね?」



「…そうだね…だって佳樹だって恥ずかしいだろ


う?自分が嫌な事はしても、聞いてもいけません。」



「んー…お父さんなら平気で…瑞月も良いかな」



「そうか…安心したような、不安なような。」



「あ、じゃあね〜お父さんに教えてあげる


皆さ自分でしてるんだって、えーと……あ!


ますたーべーしょん?あれしゃんかな?。」



「…そうかぁ…そんな年齢か…そうだよな…。」

  

  ―体の発達に伴って変化が起こるとうぜんか



「他の人に言ったら駄目だよ?。」



「……言わないよこんな事…いえないよ。」

       

          ―いえねーよー!


「そ…そろそろ違う話しないか?学校とか…」



「え〜聞いてよ〜私の体の問題もあるんだから〜!。」



「え!!何処か悪いのか?」



「ううん、解決したけど大変だったの!

やっとお父さんに相談できるよ。」



「…そうか、解決はしてるのか…よかった…。」



「そうです〜相談したいのにお父さん距離取るから、お父さんが悪い!」



「…そうか…確かに恥ずかしい病気はあるからな


ぁ…これからは何でも話聞くからね!」



「うん♪で私の話はねそのますたーべーしょんの事で。」


「…ん?…いや、解決してるならいいよ?」

  

     ―娘の自慰行為はききたくないー!


「だ〜め!お父さんにも関係あるから!」



「な…何で関係あるんだ?お父さんしてないよ」



「…それは…いいから!私のね話ね、で〜私もし


てみたのソレを。」

        

          ―はじまってしまったー!


「でも触ったら痛くて辞めたの。」



「…へ?」     ―触ると痛いもんなの?



「だから〜痛くて辞めたの!で私不安になって…


…私の身体がおかしいのかな〜?と思って……

    

        ―女性のその辺わからーん!


でも…お医者さん行っても見せるのやだし…、


お父さんなら良いんだけど…瑞月も見せるのは恥


ずかしいし…で、聞いてみたのね。」



「…うん?誰に?」   ―まさか!まさかー!



「同じクラスの恵美ちゃんなんだけど凄い成績優


秀な子でね、背高くてお姉さんみたいな感じの美人なの♪。」

        

          ―男でなくて良かった…


「あ……うん…あれ?友達増えてる!よかったな


ぁ〜佳樹〜父さん嬉しいよ」



「そ、お友達♪本当美人なの♪あ!で恵美ちゃん


に聞いたら、個人差があるから痛いなら無理しち


ゃ駄目よって言われたの、あと恵美ちゃんて凄く


エッチで大人っぽくて凄いんだ♪」

        

         ―エッチなの?何で?


「あぁ……まぁじゃあ…えと佳樹の身体は…あー


これからまだ成長する感じかな?」

     

      ―男で言う…早漏とは違うか…?


「そうなんじゃないかって恵美ちゃん言ってくれ


たの、あと佳ちゃんかわいいて♪。」

         

        ―それは可愛いさ愛娘よ



「そうか〜よかった問題なくて…大事にしてくれ


よ?可愛い一人娘ちゃん!」



「えへへ、うん♪…じゃお父さんの番ね♪」



「…うん?なにが?」  ―ほんとになに?



「ほら〜さっきいったじゃん!はい勃起して!」

          

          ―ダメダメダメダメ!


「…しないよ?しないからね年だし」

         

          ―本当ムリムリムリ!


「酷い!私も話したじゃん!」 ―えー!



「いや…けいは自分で話したんじゃないか〜。」



「もう〜往生際の悪い…じゃあ仕方ない…」

        

         ―良かった逃げられる…


「おお…助かるよそろそろ上がろうか…」



「仕方ないなぁ〜私のも見せるから!

ほら見せっこね!」

         

           ―ダメだから娘よー!



「あーそれは駄目だ!ほんっっと駄目!!」

    


「もう約束破りだ!お仕置きねこれはもう!。」



「取り敢えず父さん上がるからな?のぼせてしまうよ…通常の3倍で……。」

      

        ―取り敢えず早く逃げないと…



「…いいよ…その代わり…えい!」



「あ!!ちょっ…なに…握って…あぁ…」

     

     ―立ち上がった所でくる…とは…!


「わ!やわらか~い…あれ?なんか弾力が…わ!


なんか膨らんでき―」「父さん上がるから!」

       

      ―父さんもうお婿にいけない!



―さわられたーーー!


…いや握られた…感触を楽しむように……まさか


あそこまで遠慮がないとは〜!


スマホの制限…解除していたら、こうはならなか


ったのだろうか?いや変な事調べられても困る


し…それにSNSな出会いとかダメだし絶対…しか


し…困った……ほんとにどうしたら……。




「…でてっちゃった…もう恥ずかしがって〜♡」


……あれがお〇んちんなんだぁ…可愛かったなぁ


ふにゃふにゃだったなぁ〜♪


…でも急に膨らんで弾力がでてきて驚いたなぁ…


……う〜ん…え!まさかあれが勃起なのかな?


…まさか…もっと大っきくなるのかな?


え~~だとしたら凄い!!


そっか……だから皆痛いよって言うんだ…。


そうだよね…指入れるのも怖いのに…。


皆凄いなぁ〜…。



「さ、さぁ〜身体洗わなきゃ〜♪」


「でも嬉しいぃ♪〜前みたいにお風呂一緒〜♪


でも、何でだろうドキドキしたなぁ〜?


…あ…乳首凄い硬い…え〜なんで〜?…??


え!なにこれ腫れてる?


……これ陰核?いつもと違う!!…痛!… 


やっぱり痛ぁ〜!!


………はぁ〜…焦るなぁ


皆…大人なんだなぁ〜まだまだ私子供なのね……

でも!


恵美ちゃん言ってたもんね!これからさ♪


取り敢えず、お父さんとの為に大事にしないと♪


きゃーいってて照れる♪。」






この後、佳樹は本日2度目の説教をうけた。


父はもうお風呂は一緒に入らない!と言い。


娘は情報への報酬を拒んだ故のテロ行為と主張。


どちらも譲らず深夜1時まで議論は続き…


眠い父が和平交渉を娘に求めた。


父の求めた内容は、今後お触り禁止


(おち〇ちんに限る)と言うものであった。


娘はもう一度だけさわらせてと粘ったが


流石に父も折れず娘は渋々この条約に


合意した。


そうしてここに


『野々原家お〇んちん条約』が締結された。


尚、次娘がこれを破った際には条約違反とみな


し、この『野々原家おちんちん条約』は


破棄され、両者が共にお風呂に入る事はなくなる事になる。

『野々原家お〇んちん条約』契約書は 

仏壇の引き出しに安置されている。




今回はここまで


作者より…

拙い文章を閲覧いただき誠に有難う御座います。

何かの折に、このお話で『プッ』と思い出しわらいをして頂けたら幸いです。

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