第19話 小泉ミナ2

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産院を出た。桂は下を向いたままで私はかける言葉もみつからず重たい空気のまま駐車場へ向かう。

死産だった。

家にはまだベビー用品が並んでいる…。

車に乗って出そうとすると前に車が止まる。運転手(男性)と女性が乗っている。

なんだ?と思っていると助手席から赤ん坊を抱いた女が出てきて、うちの車のドアを開けてきた。そしてその赤ん坊を妻に託しA4サイズの茶封筒を放り入れて

「お願いします」

といい、声をかける間もないまま降りてきた車に戻り走り去ってしまった。


妻は赤ん坊を見てこちらを見て

「家に帰りましょう」

といった。

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