第7章 黒き影の襲撃
神殿を後にし、山岳地帯を抜けて森を進むデューンたち。
一行の心には、先ほどの封印の声が残響していた。
「水瓶の封印は七つ……すべてが揺らぎ始めている……」
「つまり、誰かが意図的に封印を解こうとしているってことね」
シリューの言葉に、仲間たちは緊張を走らせた。
アポロンは相変わらず腕を組んで、嘲笑を浮かべている。
「なるほどな。だが確かに力の均衡が崩れれば、この世界は滅びるだろうな」
「アポロン……お前は何か知ってるんじゃないか?」
デューンが問いただすと、彼は肩をすくめる。
「知っていようがいまいが関係あるまい。私は女神の命令に従い、君等と行動しているだけだ」
その時だった。
森を切り裂くように冷たい風が吹き、木々の影から漆黒の気配が立ち昇る。
「来ます……!」
アメリアが叫ぶ。
姿を現したのは、異形の戦士たち。
鎧のような肉体を持ち、全身から黒い靄を噴き出している。
その中心に、一人の男が立っていた。
「封印を破ろうとする者……!」
ミルフィーが身構える。
男は冷たい声で答えた。
「ほう……封印を護る愚か者どもか。
我らは“黒の従者”。真の御方の命により、この世界の束縛を解き放つ……」
「真の御方……?」
デューンが剣を構える。
「お前たちの目的は何だ!」
「問答無用だ」
男は腕を振り下ろし、闇の刃が一行に襲いかかる。
戦いが始まった。
シリューとデューンが前衛で斬り結び、ミルフィーが後方から魔法を放つ。
ミルフィー:「ブリザガ!!!」
凄まじい冷気が黒の従者を凍りつかせていく
かと思ったが、従者は冷気をかき消したのだった。
すかさずポルナレフも続く
ポルナレフ:「トルネド!!!!」
暴風と化した竜巻が従者を呑み込んだ
が従者は竜巻をもかき消したのだった。
アメリアは仲間の回復に奔走する。
だが、黒の従者は異様な力を誇っていた。
「くっ……! こいつ、動きが速い!」
シリューが押される。
黒の従者「どうした?お前達の力はそんなものか?」
「人間ども、下がれ」
アポロンが一歩前に出た。
「闇の眷属ごとき、このマサムネで塵に変えてやる」
彼の刀から放たれた閃光は黒の従者を包み込む。
しかし、闇の男は笑った。
「……さすがは太陽神アポロン。だが――今は“女神の犬”に成り下がったか」
その言葉にアポロンの表情が歪む。
「貴様……何者だ!」
「我が名はマルドゥク!!この世界を作り変える者。我らの目的は七つの水瓶の解放。
貴様らは、その障害にすぎぬ」
闇の刃とアポロン秘宝の光が激突し、周囲は眩い閃光と黒煙に包まれる。
仲間たちは必死にその余波を避けながら戦った。
やがて黒の従者は、戦いを打ち切るように後退した。
「今日はここまでだ。
だが覚えておけ――すべての封印は解かれる。水瓶の力は“真の御方”のものとなる……」
そう告げ、闇の軍勢は霧のように消えていった。
残された一行。
デューンは剣を握りしめる。
「“真の御方”……あいつらの背後にいる存在こそ、封印を狙う黒幕……!」
アメリアは青ざめながら呟いた。
「まさか……伝承にある“虚無の王”……?」
沈黙するアポロン。
だがその瞳は、どこか焦燥と怒りを宿していた。
「虚無の王……。奴が動き出したのか……」
アポロンのその言葉が、仲間たちを震撼させた。
――新たな敵の影。
そして“虚無の王”という名。
物語はさらに深い闇へと向かっていく――。
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