第2話 変わったこと 健

昨日あいつと友達(?)になったらしい

変わったことはあまりない

立場が危うくなるかららしいが僕を連れ回せば済む話だと思ってる


「おい。お前ちょっとこい」

そう思っていると彩夏がきた


「はい。」

関係がバレないように普段と変わらないように素っ気ない態度で向かった


「ねぇー彩夏なんでこいついるの?」


僕に凄く睨みつけて来ているのは綾坂美來

清楚系のJKだが男子のことは凄く嫌いだというまた彩夏と同じ中心人物だ。


「ごめんごめん。今日はこいつにパシらせようと思って」


「そ、そういうことならいいよ」

終始怪訝そうな視線でキツかったがどうってことないはず。多分。




放課後

「んじゃ菓子パンと甘いの買ってきてー」


すげぇ嫌そうな顔をしていたがそれが僕の役目だと思っているっていう謎の自信があったので今日はあまりダメージが受けなかった。

早く行け!!と言われ買い物に向かった


そして思った


「か、金がねぇぇ」


誰もいない所で呟いた。すると彩夏がこっちに向かってきた



「ねぇ?金ないってまじ?」


「うん」


少し照れくさそうに

「じ、じゃあ1000円貸してあげる」


「ありがとう」


すると彩夏は顔が真っ赤になってそそくさと美來の方へ向かったのだった



そして買い物が終わり、買ったものが崩れなおように歩いていった

「買ってきました!」


彩夏が教室でいつものような雰囲気を醸し出しながら

「お!早いじゃん」



美來さんも頷いて

「こいついいね。気に入った」




終始なんの会話しているか分からなかった

「は、ははぁ」



家に帰る途中ドンッと後ろの方からバックで押し倒されそうになった


「危ないなぁ」


そこに居たのは彩夏だった


「今日一緒に帰ろ!」


「え、あ、、うん?」


「やた!ありがとう!」

すると彩夏が腕を僕の腕に絡めてきた


「ちょっ、なにするの!」


「えーこれくらい友達なら普通だよー!」

そう言っている本人も顔が真っ赤に染まっており、お互い様だろと思いながら腕を抱きつかれたまま家に帰った


「へぇーここが健の家か」

彩夏は興味津々な表情で目がギンギンだった


「なに悪い?」そう尋ねると


「いやいや!悪いとか言う訳じゃなくてオシャレな家だなあってだけ」



僕の家はお父さんがデザイナーをしており、外見や内装をとことん拘り抜いた感じの家だ


言わばお父さんの集大成だ


「ここの家お父さんがデザインしたんだよね」


「それって佐藤学さん?」


「そうだけど?」

なぜ知っているのか気になって聞いてみたが反応は


「えぇ!!私あの人のデザインほんっとうに好きなんだよね」


「えぇぇぇぇ」


は?どういうことだよと終始思いながら彩夏と別れた








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