とある作家の冒険噺
犂 桜空
【0日記】刺激の足りない夏休み
「人間の本性は黒と白ではなく、黒とグレーだ」
そう、誰かが言った。
人は善悪とかはっきりくっきりと別れたものではなく、曖昧な部分だらけの生物だ……と。
そして、どちらかっちゅぅと黒っぽいとこが多かったりもするのだ……と。
私はこれに対して、まぁそうだよな〜と適当な感じで納得していた。
人は、基本的に自己中だ。
自分の不利益になるようなこと、めんどいこと、だるいことは極力したくないって感じの人がほとんどだ。
困ってる人が居ても「きっと誰かが助けるだろう……」と思い、自分は動かない。
何もしなくても、その結果誰かが悲惨なことになっても、知らぬ存ぜぬが基本だったする。
正直、私がそうだし。
だがもちろん異論も認める。
世の中には真っ白白なお人好しも居るのだから。
でも、皆お人好しならその世界はきっとさぞ行きにくいのだろう……。
と、悟ってる俺かっけー的5ちゃんでの呟きがユーチューブに流れてきた。
ベットでゴロゴロと暇を持て余していたときのことだ。
折角の夏休みだと言うのに、一回腐れ縁な親友と女子旅して、親と髪切りにいったりとかその程度しか予定がなく、基本この夏休み期間家でゴロゴロしてた暇人こそが私 〝
コミュ力やリーダシップ?みたいのは、あるにはあるがあんま友達も居ないし、学校ではほぼ副業でしてる作家の仕事してるだけだし……。
「あー! こんなに暇ならいっそ、異世界にでも行きてーーーー!!!」
ファンタジー小説作家的には自分が異世界行って事実談を書く的シチュエーションに憧れんのよ!
めっちゃね。
「もし、魔法や魔物の居る世界に行けたら、空を飛びたい。 そのスピード感と風圧や空気抵抗を直で感じたい!」
物語を執筆しながら私は思った。
「もし異世界に行けるなら魔物と戦ってみたい! 死とかと背中合わせになるのは承知の上でそのスリルと達成感を感じてみたいっ!」
ほんとに夢見心地な気分で思いを巡らせていた。
もし、剣と魔法と魔物たちの居るファンタジーの最高峰に行けたなら…そのな思いに身を任せ、私は抱き枕を抱きつつ眠りについた。
《この、なんのスリルも楽しみもない日々にファンタジーを……》
そんな、よくわからない言葉を口にして……。
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