第7話 僕に拒否権はないようです(3)

 だから僕の顏は悲痛! 悲惨! 顔が強張り、何んとも情けない顔……。


 そう、この何も無いどころか? 領地集落同士の紛争が絶えない混沌……。殺伐とした世界で頭ぐらいしか能がない貧弱、貧相の上にチビな僕では到底暮らすこと等できるわけはないから。


「うぎゃぁあああああああああっ!」、「痛いーーー!」、「死ぬーーー!」、「愛華姉ちゃん、噛まないでぇええええええっ!」、「噛むなぁああああああっ!」、「痛いーーー!」、「痛いよーーー!」、「愛華姉ちゃん、助けてよーーー!」


 僕は藍華姉ちゃんへと他人行儀……。男らしくないこと……。いくら年上だろうと藍華姉ちゃんは麗しく、か弱い女性なのに。僕は全部ショタコンだった藍華姉ちゃんに落ち度があると一言も二言も多い言葉をヘラヘラと笑いながら不謹慎に告げたから。


 僕は藍華姉ちゃんの逆凛に振れ、喉の頸動脈を食いちぎられてあの世……。冥府へと旅立ったみたいだ。




 ◇◇◇



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