現実

 キーボードを叩く勢いそのままに、私は書き上げた短編をネットにアップする。友人にそそのかされて書いた夢小説……はじめての割にはうまくできているのではないか。まぁとりあえず完成に持っていけてるだけすごいんじゃないかと自画自賛しておこう。ふと時計を見ると午前1時、そろそろ寝ないと明日の仕事に響くかもしれない。投稿サイトや調べ物のタブを閉じて、そこに現れるのはいつものホーム画面。私の好きなキャラが夕日差し込む教室に佇む絵……のはずだった。

 あれ、この子、こんな紙束なんて持ってたっけ。

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