第14話 魏
賈詡先生に魏のみなさんを案内していただいた🤗
楽しい……とても楽しい。
陸遜が魏にいるのは、私の中で陸遜が逆説的に、ずっと呉にいる人だからです。
最終的には軍、国政どちらもの最高位を極める陸遜であり、それなのにも関わらず最後は耄碌した主君に死に追いやられるわけですが、
私が陸遜のこと大好きなのは、波瀾万丈なのに一度として呉から離れようともしなかったことです。
最初と、最後。
孫策と盧江で戦った時。
そして最後は二宮の変で孫権が生み出す混乱に巻き込まれた時。
陸遜は保身に走れば孫呉から離れられるタイミングを持ってたんですよ。
それでも、離れようとしなかった。
最後の最後まで呉に心があった所が本当に大好きなんですよ……。
だから実際には呉から離れたことはないだろう陸遜なので、
私の話の中だけは、短い間にせよ、ちょっと呉以外の土地のことを見せてあげたいのです。
呉以外の国の人達。
陸遜は出世してから、外交面でも書簡に目を通し、孫権に命じられて確認をする権利を与えられていたそうです。そのため、孫権の「印」すら、預かっており、押せる権利を持っていたらしい。
外交面ではあれほど激しく戦った蜀とも、時期が異なればきちんと向き合って国同士の安定を図る外交を行い、だから蜀の丞相である諸葛亮とも、国を通しても陸遜は国書のやり取りをしていたのです。
陸遜は呉の国の未来を常に考えて大切にしていましたが、
その為に排他的になったりはせず、あくまでも人間個人個人を資質により評価し、優れた人柄や優れた才を持つ人に対しては、国を問わず敬意の念を持てる人だったようです。
なので、諸葛亮先生から国書とはいえ文が届いたりすると、陸遜は心中は嬉しかったんじゃないかなあ……って思ったりする。
諸葛亮と陸遜が国書のやり取りをして、外交を司っていた時は、呉と蜀は融和の時期に在り、同盟関係になります。
もしこの時代にスマホあったら絶対陸遜と諸葛亮お互いにメアド交換して個人的な話とかもいっぱい出来たんだろうなあって思うのです。
この二人が今の時代ほど、簡単に文のやり取り出来てたら、もっともっと呉蜀が違う形で結び付いていたかもしれない。
とにかく陸遜は、元々史実でも国を問わず、優秀な人材を愛して評価できる人柄をしていました。才能ある人に出会った時、陸遜は喜んで交流を持ちたく思うタイプであり、
そういうところがとても人間としていいなぁと思うので、
一度魏の人々を陸遜に会わせてあげたかった……🤗✨
そして魏の武将達もとても魅力的な人たち多いので、その人たちに会った時、それぞれに陸遜はどういう風に感じたり思ったりしたのかな、みたいなのが知りたくて、この【魏編】になっています。
これもまた自分の小説だからこそ書けるロマンですね!
現代の外交において、色んな国で国際会議やらが開かれてるの見てると、陸遜なんかそんな会議に行ったら本当に色んな良い人脈作りそうな感じします。
色んな優秀な人と交流を持って、ずっとその縁を大事にしそうな感じ。
そうですね! 私の中ではこの【魏編】は陸遜が魏に行くというイメージよりも、呉の代表として国際サミットに参加したみたいな位置づけに実はなっています。
なので、たっぷり陸遜には魏の数多の才能たちと交流を持たせてあげたいのである✨
魏編は私の中で陸遜の外交官活動 在魏大使時代みたいな感じで書いております🥰
一つ思うことがある
私がこの三国志……というか陸遜小説で、龐統に絡めて星や天文の描写をしているんですが、あの描写というのは、元々私が長編ファンタジーを書き重ねて来た上で、三国志を書くに至った経緯だからこそ、生み出せた描写なんじゃないかなあって。
運命とか、
宿星とか。
精霊が導くとか。
戦記しか書いていない人は、恐らくそれを
「必然」
「使命」
「偶然」
のようなニュアンスで書く。
勿論その明確な書き方のカッコよさも戦記特化した作家のカッコいい書き方なんだけど、
多分私はそういう人に比べると若干柔らかい戦記の書き方をしているんだと思う。
それが、元々「精霊の導き」とか「星の宿命」などというファンタジーを取り扱って、それに特化していたからこそ、戦記に交わってもそのファンタジーの淡いニュアンスが入って来るんだと思うわ。
いや自分自身の文章も時折こうやって分析するんですよ。
他人を分析できるなら自分も分析できるはずなので。
私は恐らく戦記特化した作者に比べると、若干ファンタジーが入った柔らかいハイブリッドなんだと思う。
なにがいいたいかというと、歴史はちょっと苦手……漢字が多い小説はちょっと……戦記とか固くて難しい感じするわ……とか思ってる方!
固くないですよ!
うちは多分結構柔らかい素材で出来た戦記だよ!
だから怖くないよ! ファンタジーの混血種だから、多分ファンタジーをよく読む人は、読みやすいと思うよ!✨
などと言っておきたい🥰
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