第10話 郭嘉

新エピソード上げておきましたが、

名探偵の素質持った方なら「こいつ怒涛の更新してるけどさてはなんか書きたいものがあるな?」などと察するところあったかもしれません。


そうです!


ずーーーーっと書いていたのはここまで! ここまでとりあえず書きたかったから!


郭嘉を書きたかったんだああああああああああああああ✨✨ やたーっ!!🥰




これね……。



三国志詳しい方で、三国志の軍師好きな人にとって


「赤壁後の世界に郭嘉が存在する」っていうのは一種のロマンなんすよ……。


分かる人には分かる最高のロマンなんです……。



前にも言った通り私は花天月地で三国志を書こうとか思っていません。


陸遜という人物像を分析したい一心からの、自分なりの陸遜の物語を書きたいというだけです。これもまたロマンなのです✨


なのでうちの花天では思いっきり私の「こうなって欲しかった!」とか「このキャラ見たい!」とか「もっと活躍して欲しい!」みたいな私の心のロマンを存分に描いていくつもりなので、こういう展開もありなのです!


私が花天で揺るがない支柱にしているのは、

実際に起きた戦いの勝敗だけです。これだけはいじりません。いじると歴史自体が変わってしまう可能性が起こるので。


ただ、戦いの勝敗は変わらないだけで、あとはもう自由に書きます!!


いない人がいたり、いる人がいなかったり、大いにあります。


そういうのが許せる人は読んで存分に楽しんで下さい。ちなみに私も当然そっちです。勝敗さえ変わらんかったら「その人なりの三国志」を描いてくれた方が無茶苦茶楽しい。


勝敗さえそのままにしてくれたら別に誰が出ようが枠組みは崩れないので大いにその人なりの話を読ませて欲しい


いない人がいたり、いる人がいなかったりするのが許せない人は当たり前のことではありますが、他当たってください。そういうのはそういうの書いてる人のとこに読みに行けばいいだけのことなのでね。


私何度も言ってるからな!! 史実通りの三国志を書く気はないと!!


史実じゃないって分かってて敢えて好きなように書いてるんだからな。

史実じゃこの時点で郭嘉いないですよとかロマンの欠片も無いこと言って来た奴は本当にムカつくので一瞬でブロックしたるからな!!🤗


いいか! 私はやると言ったら必ずやるからな!!✨



三国志の郭嘉が好きな者同士が一緒に食事してる時に「郭嘉がもし生きてたらさ……どこの戦場に現われたと思う?✨✨」とかいうあのロマンの感じだからな!!

あの感じやそれを話している時の楽しさを理解出来ない奴は全く読まなくていいからな!! 私は自分の読んでみたい話を100%書いてるんだからな! お前が史実通りの三国志読みてぇならお前で書けばいい話なんだからな!! 分かったか!! それ踏まえろよ! 踏まえて生きて行けよ!!🥰





ということで……前置き長くなりましたが……



郭嘉は曹操陣営の軍師です。


司馬さんこと司馬仲達が曹操様にその才を警戒され、なんか妙にどっちも波長が合わなかったのなら……。


郭嘉はその真逆です。

無茶苦茶曹操にその才を愛され、気が合いました。

この人官渡の頃の曹操陣営では郭嘉は一人だけ突出して若いのですが、非常に曹操に気に入られたので相当な才の持ち主であると同時に、やはり個人的に曹操と無茶苦茶気が合ったんだと思います。


郭嘉の性格はばっさりしてるので、曹操もそうですが、好きな奴は好き

嫌いな奴は嫌いなのですね はっきり物も言いますし、曹操も女で死にかけるほどの失敗をするほど、やりたいことは我慢せずやるタイプの男でしたが、郭嘉も天才軍師さんだった割に、自らを御すことは良しとせず、普段はかなり自由奔放に振る舞うことが多かったようです。


郭嘉の自由奔放な素行の悪さは魏の風紀委員長陳羣先生から度々お叱りを受けてたみたいですが、全然郭嘉さんは反省してなかったようです(かわいー😊✨)


しかしながら、曹操と話す時は「南方は疫病が多いため自分はきっと生きて帰れないと思うけれど、天下統一の為には荊州を必ず取らなければ(なので、その為なら全然行きます)」というようなことも話していたようなので、曹操の軍師として生きる為には「自分の命さえ惜しくない」という姿勢をみせるような人でした。


決して常にふざけていたわけではないのです。


楽しむ時は楽しみ、戦になれば無茶苦茶誰よりも真剣で、寝る暇も惜しんで働く人だったんじゃないですかね……。



そんなわけで官渡の頃の曹操陣営では一人突出して十歳、ニ十歳というような規模で若かったのが郭嘉で、

私の中では「曹操陣営の末っ子✨」というイメージがあります


ですが、一番突出して若かった郭嘉は官渡の戦いを曹操が制した後、袁家の残党を追い詰める戦いの最中、病死してしまうのです。


一番若い郭嘉を失ったので、曹操の悲しみはとても大きかったのだとか。


曹操は単なる才ある軍師としてではなく、先を見通す能力の高い郭嘉に、政の助言なども頼りたかったのかもしれないですね……。息子とかは、息子だからこそ言えないこととかあるじゃないですか。素で付き合えないとかも。

郭嘉の場合他人だったので、曹操とはしがらみがなく、歳は離れているけれど、本当に心を預けられる友人みたいな面も持っていたのかなって思う。


曹操の複雑さも、恐らく郭嘉なら理解出来たんじゃないかなって私は思うんですが、


これまたその時にお話しますが曹操の信頼する腹心、助言者、軍師に「荀彧」という人がいます。

非常に清廉な人柄で知られた人で、郭嘉を曹操に推挙したのも荀彧だったと言われています。


本当にこの人も曹操にとって大切な人だったんですが、ざっくりいうと最終的には思想の問題で曹操と不和になり、命を落とすことになる人なんですが……この時に郭嘉が生きて居たらなあ……。曹操と荀彧の間に、立てて、繋ぎ留められたんじゃないかな……もしくはそれに近いことが出来たんじゃないかと私は思うんですよね……。



郭嘉はそういう、「戦術」とか「策謀」とかが出来るのは勿論ですけど、それ以上にこの人の場合、人間のそういう複雑な心理や、複雑な運命のようなものを鋭く感じ取り、紐解けるような才能を持っていた感じがします。



郭嘉が曹操の側にいて、話すだけでも、曹操の気持ちが落ち着いたりしたことあったんじゃないかなあと思うし。

しかしながら郭嘉は、曹操の考えを覆すことに意味を見出したりはしないタイプなので、曹操があれだけ曹植を擁護していたことを考えると、もしかしたら郭嘉が生きてたら後継は曹丕じゃなく曹植になっていた可能性も結構あるかなと思ったりします。

郭嘉は恐らく曹丕の才能とか補佐の司馬懿の才能とか見抜けるけど、曹操がそんなに曹植を推したいのなら「自分が補佐する」とかいう手段も込みで、曹操の好きにさせるような感じする。


荀彧なんかは嫡庶長幼を重んじるタイプなので、曹丕を推すでしょうが、郭嘉はそういう時曹植を推す曹操と、曹丕を推す荀彧との間に入れる人なんですよ。


ものすごい我の強さを持っていながらも、物事の流れとかを読む力に長け、強い流れに逆らう労力を払うくらいなら、その流れに乗った後に修正を利かせた方がいいなコレとか思ったらそういうことも考えられる、柔軟性みたいなものも私は持ってたんじゃないかなと思います。



よく言われるのが、というか史実で曹操様が「赤壁に郭嘉がいたらこんな大敗はしなかった」などと言ったのでそういう見方がされるのだと思いますが、私は別に郭嘉が赤壁時に生きていたから赤壁負けなかったのではないかとか、そーいうのにはあんまり興味はありません。

そこは史実なので。


うちの郭嘉はこういう感じで赤壁後の世界観に生きています。


でも別に、郭嘉が生きているからといってこれから起こる魏の戦いにおいて魏が勝ちまくるとかそんな展開にはするつもりないししないで全然いいのです

史実にも載ってない架空の戦いとか私は作りますが(【剄門山の戦い】はそれ。荊州を巡って呉と蜀は断続的に戦闘を続けているので、色んな細かい戦いはあった、という背景で作ってる)


――では郭嘉を赤壁後の世界に生かして何がしたいのか?



いやもうシンプルに、赤壁後の世界を私は郭嘉に見て欲しいんですよ!!


見せてあげたいんです。


それで、色んな事を思って欲しいし、彼が生きていたら出会った人たちに、彼ならどう思ったかとか、郭嘉が実際は出会わなかった数多の戦いがこれから起こるので、それに対して郭嘉がどう分析したり、どう捉えたりしたのか、「郭嘉が生きていたらどう考えてたんだろう?」というのを考えたいんですね。


シンプルにそれだけ!


郭嘉が生きてたから負けた戦いが勝つことになるとかは全然起こりませんので。


ただ彼が生きていたら彼の瞳には赤壁後の天下の情勢がどんな風に映ったかな!?✨っていう部分がね……本当に本当に気になって仕方ないんですよ。


それくらいこう短い生涯なんですけど、鮮烈な輝きを発してる登場人物の一人だと思います。




書きたかった!!! 郭嘉が書きたくて仕方なかったのでこの新エピソードで初めて郭嘉を出せた時嬉しくて嬉しくて仕方ありませんでした!✨


分かる人には絶対分かると思うこの気持ち……!


私他の人が赤壁後の世界に生きる郭嘉とか書いてたとしても、お~!✨郭嘉いるやんか~~!! どんなこと考えて動き回るのかな~~~って楽しみだもんな


嬉しいんですよ郭嘉がいると


勿論史実通り郭嘉が亡くなる展開も、私は好きなんですが、これはまた彼が生きてる嬉しさとは別次元の話なんだよな


郭嘉は官渡の戦いという大きな大きな戦を曹操が勝った後に、名門袁家を完全に滅ぼすための遠征を行い、その遠征の途上で病死しました。


人によってはあんな奇跡の大勝利のあとに遠征なんかしなければよかったじゃないかと思う人もいると思うし、実際のその頃にもそういう意見は多かったんだと思う。

一度官渡の消耗を立て直した方がいいみたいな。

大概そっちの意見だったと思う。落ち着いてからまた遠征行えばいいじゃないかと。


郭嘉はそういう中で「遠征すべき」と主張した人なんですよ。


でも実際この時北方に逃げた袁家を完全に滅ぼしたことが、後の曹操の治世において「後方の憂いだけは考えなくていい」という一種の、一つの聖域を作り出すので、本当にこれは曹操の為には必要で、重要な遠征だったと思います。


あまり時間をかけすぎると、袁家の残党が力を付けるのと、あとこの時期西の涼州も、南の孫策軍も元気いっぱいだったので、袁家と挟撃とかされたら曹操も身動き取れなくなったと思うんで。


将棋で、「千日手」という現象があります。

ある条件が整い、先手と後手が同じ指し手を繰り返すことによって、盤上が膠着してしまう現象のことで、つまり打破出来ない状況になるので公式ルールでは四回同じ状況が繰り返されるとどうしようもないので指導が入るということになるのですが、つまり延々と膠着した戦況になってしまうことを千日手と言いますが、


郭嘉があのタイミングで北方遠征をしていなかったら、恐らく袁家は袁家を滅ぼさないように、曹操軍が出て来たら南とか西に援軍要請して、曹操軍を挟撃し、じゃあ南を先に潰すかって曹操軍が出て行ったら今度は同盟軍がいなくなったら我が軍もおしまいなのでって北方から恐らく挟撃に出て来たと思うんですよ。


ただ、決定打に出来るほどの勢力にはなれないとは思うんですが、曹操軍の軍事行動を、包囲した勢力でその都度邪魔することは出来るので、


恐らくずーーーーーーーーーっとそういう状況が続いて、もっともっと乱世が続き、戦ばかりで人の命や暮らしが千日手の中で食い荒らされたと思うのです。



誰しも大きな戦力差を覆して曹操が袁紹に勝った官渡の戦いに、曹操陣営は勝ちに絶対酔っていたと思うので、遠征とか絶対したくなかったと思いますよ。ちょっとゆっくりしようよ~~~みたいな意見絶対多かったはず。


でも郭嘉は勝利に酔うことなく、すかさず袁家を追撃に出てるとこが無茶苦茶カッコいいんですよ。凄い。あの果断さが。


彼の頭には多分この機を逃したら千日手になりかねないっていう道筋が見えてたんじゃないですかね。だからあんな迷いなく出兵を主張出来たんじゃないかと。


機を逃さず進軍した郭嘉もすごく私はここ好きな部分なんですが……。


曹操がね……。


ここで郭嘉の助言に従って兵を出してるのが、やっぱいかに郭嘉を信頼してたかが伝わって来る……。


勝ちに驕ってたらそんな陣営の末っ子が「すぐに追撃しましょう!!」なんて言って来ても ちょっとは落ち着け 休んでから兵は送ってやるからなどと言って郭嘉を押し留めたと思うんですよ。


でも曹操は郭嘉の意見を聞き入れて兵出してるんですよ。


これは凄いと思う。


曹丕との関係においては「弟の死を喜んでいるんだろうとか曹丕に面と向かって言うんじゃねえこのダメパパが!!!💢」などと怒った私ですが、


この時兵を出した曹操は凄いと心から思います。


同時に、曹操を納得させた郭嘉も凄い。

見たかったですわ~~~この時の曹操を説得する郭嘉の熱量とか多分凄まじかったと思うよ。曹操も非常に戦の巧い戦術家なので、考えはしたと思うのよ。

でも多分郭嘉は「何故今、遠征をしなければならないのか」ということを、未来のビジョンもはっきりと曹操に伝わるくらい鮮明に、言葉でちゃんと説明できたんだと思います。


それくらい郭嘉には未来の歩むべき道筋が見えてた。だからそこに、曹操を導けたんですよね。


この時の郭嘉はきっともう全身から立ち上るような覇気で曹操に遠征すべきです!って目を輝かせて夢中で話したんだろうな、って私なんかは想像する。


思わず聞き入れなくてはならないような気がしたんだろうきっと曹操様は……😊✨


郭嘉のそういう非常に鋭い感性と、情熱が迸るようなとこがある部分がすごく私は好きで……。




書きたくて仕方なかったキャラの一人なんですよ~~~~~~~~~~~~~~✨



やたーーー!! 郭嘉がいよいよ書ける!!✨



こいつどうした怒涛の更新してるけどって思ったやろ!!


郭嘉を!!!


待っていたんです私は!!!




ちなみに作中で郭嘉と話している賈詡さんは、曹操よりも年上の涼州出身の渋いおじさんなんですが、これは決して賈詡先生のせいではなく、歴史がそういう次々と勢力図が変わる混乱期を迎えていたからのことなんですが、この人は涼州から出て来て官職についてからものすご主君を変えてます。変えてるというのは賈詡先生が変えてるというよりも、「変わってる」という方が多く、最初は腐敗した漢王室の官職についてるわけですから、勝手にドンドン上司が殺されて行ってるわけですね。

そんな中で狡猾で賢い賈詡先生は上司に巻き込まれて死ぬような愚行を避け、上手い具合に次の主君に仕えられています。


すんごい危ない橋を渡っているんですが、本来この人むしろ危ない橋を渡るタイプじゃないと私は思うんだよな……。ただまあ涼州から出て来て仕官しないと生活できないからとにかく仕事はしないとな、って任官を受けて頑張って生きているだけなので、この人自ら危険が好きで危険に関わってるわけではないと思うの



非常に賈詡もまた鋭く冷静な物の見方をする人で、多くの上司を変えながらも生き残ってることから、先を見る目とかもすごくあったんだと思いますね。



そういう意味で、私は郭嘉の才能とかは賈詡先生は見抜けてたと思うので、なんとなく先見の明がある仲間ということで、歳離れてるけどこうやってこの二人話をさせたりするのがすごく好き✨ 化かし合いが出来るから😊✨



ちなみに郭嘉はさっきも言った通り三十代で早世してしまうんですが、

賈詡先生はその後もタフに乱世を生き続け、なんと! 77歳まで元気いっぱいに生きた方なので、そーいうところも賈詡先生大好きです✨

後世の批評で「こいつこんだけ主君変えて生き続けるとか狡猾すぎるやろ」などと言われることもある賈詡先生だけど 私は乱世でタフに生き残る男とかすげぇ大好きだからな!


だからそんな長生きする賈詡先生に早世する郭嘉君が「お前そんな生き急ぐなよ」とか笑いながら説教されてるような姿見たら私は可愛いなぁなにその会話とおもって🥰こーんな顔になって心がほのぼのしますので、今後郭嘉君と賈詡先輩の談笑はいっぱい書いて行きたいと思います!


へへっ


郭嘉出せてすっごい嬉しい!!✨ 待ってた!! 待ってたよ!!


伝わる人には絶対伝わると思うこの嬉しさである

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