第4話
酔いながらも三角は(どれ程人間というものは、弱く曖昧なものだと悲しくなった。)自分は不確かな愛とはかけな離れていて、その日その日を生きていくのに
精一杯な日々だった。
江口は今までの事を話して、気持ちがほぐれたのか
その夜は2人は孤独と寂しさを精算するかのように
深い眠りに入る事ができた日であった。
翌朝、江口は「クロ、行ってくるよ。」と優しい声を掛けてくれた。俺は2人を見送った後、皿に入ったカリカリがあったが食べずに、のんびり寝そべる。
昨日の夜の話しの中で自分達の会社が見積もりの金額をかなり下回った安い材料費と手抜き工事で利益を得ているブラック企業だと言っていた。
今日も夕食の買い出しに2人はスーパーに行く事になったみたいだ。
後から聞いていた事なんだが、三角はスーパーに行く前に自宅に戻り作業着を脱ぎシャワーを浴びて、私服に着替えてからスーパーに来たそうだ。(俺は笑った。人間は服が脱げるが、俺の黒い毛皮は脱げないし、シャワーなんぞ、死ぬほど嫌いだぞぉ。決して不潔では無く舐めて綺麗にしているんだ。)どうやら、女の為だな、俺も探す時はいつもより身体を綺麗に舐めるからな、好きに何ったんだよな。スーパーのレジの女?あ!猫の品位に関わるいけない。言葉が悪すぎた言い直さないと女性ね。お会計の時喫茶店へ行こうと手紙で誘ったらしい文明の機器を(スマホ)を使わず良い誘い方だとクロは感心した。
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