第3話
江口は酔った勢いで過去の話しをしていた。自分は大手のIT企業の研究員でAIの感情に対する制御の研究と論文をSDカードに入れたが、それを盗まれ確かめる為に、その夜同じ研究員である家へ訪問して事情を聞いてみたが、盗んだ盗んでないの押し問答になり、あまりに腹が立ち傍にあった石の彫刻が手に触れ、それで殴って気絶でもさせて探そうと思い軽く振り上げて殴ってしまった。だがSDカードは見つからず、そこを立ち去った。次の朝、刑事が来て殺人容疑で逮捕され事情聴取で自分は殺そうとした訳では無いし2度も殴ってはいない、そんな事は嘘だと言われ。真犯人もいないので自分の愚かさを反省し償う意味があって罪状を認め、15年の懲役を経て今に至った事を話した。
そして三角も自分の生い立ちを話し始めた両親は、誰だかわからず養護施設で18歳まで過ごし、そこを立ち去った後は色々な仕事に携わったが、あまり長続きしなかったが今の建築会社に入って落ち就いたらしい。
今はまだ江口は以前、働いていた大手のIT企業の会長の息子がその会社の社長だとは知らなかったのだ。
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