この作品は、読む人を選ぶかもしれない。だけど、刺さる人には深く刺さる、特異な魅力が凝縮しています。ヒロインの魅力値が高い。カリスマですね。「小市民シリーズ」の小山内さんをダーク側に振り切った感じです。作者の文章力の高さも漂っています。テンポの良さ、描写の巧みさが際立つ。五感に訴えかける臨場感があります。物理的に痛いシーンもいっぱいあるのに読後感がさわやかなのも特筆すべきところです。