整備工場再取材

### 整備工場取材録音

(2025年8月29日 白井誠 記録)


***


白井:

「前回はご協力、ありがとうございました。本日はまた他の方々からもぜひお話を伺いたく。あれから不調車両の件数など、変化はありましたか?」


サービスマネージャー:

「ここ数日で増えましたね。同じ型番のコントロールユニットを使った車両ばかりです。作業日報も毎日何件かエラー記録が出てきます。」


白井:

「今日はどんな症状が?」


整備士:

「朝イチは“エンジン警告灯が消えない”って入庫が3件。調べても原因不明で…再起動しても消えず、データ診断機が途中で固まる。まさか機械が反応しなくなるなんて……今まで経験ないですね。」


(作業場でエンジンをかけている音。スタッフが車内のモニター画面を確認しながら)


他スタッフ:

「小さい異音が止まらないって車両もありました。たしかに…今、ボンネットの下から“ピィ…”って……。」


サービスマネージャー:

「実は、担当が“車内で急に誰かの声がした”って言って、少し休ませてます。本人は『半分夢みたいだった』と言ってますが。」


白井:

「整備記録やカルテに変化は?」


整備士:

「記録、重複や消えてる部分が増えています。どこかで上書きミスかと思ったけど…他の箇所も同じで。なぜか入力も消えたり。」


(工場の鉄扉が遠くでバタンと閉まる音)


サービスマネージャー:

「正直、作業していると落ち着かない。…以前はこんなことなかったのに。シャッターの奥で“寒気”みたいなのを感じる時が増えました。」


白井:

「工場の空気に違和感がある、と?」


整備士:

「そうです。普通なら作業着が汗でビッショリ濡れるような気温なのに、車両を触っている手が寒くて震えることも…。自分だけじゃないはずです。」


サービスマネージャー:

「これ以上変なことが続くなら、部品そのものを全面交換したほうが…と思い始めています。」


(録音終了)

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