ハーフ悪魔+ゴースト城と名ばかりズタボロ王女
- ★★★ Excellent!!!
真白様のカクヨム久しぶりの新作で、開けてみたらまさかのズタボロ王女とハーフ悪魔とゴーストの使用人達が織り成すストーリー…斬新でした!
冒頭の無責任な王や周囲の大人達の傍若無人ぶりは驚きましたが、やはり一番は天使のような姉の残酷極まりない二面性。
愛される事に飢えているのに愛され方を知らないヒロインには善悪の判断すらつかなくて、母親恋しさに偶然召喚したハーフ悪魔というイレギュラーなヒーローが相手じゃなければ絶望したまま亡くなっていたかもしれない。
非人道的生活から一転、非日常生活に圧倒されつつも、生まれて初めてゴースト達が人としての尊厳と優しさを与えてくれて、ハーフ悪魔ヒーローが不器用ながら執拗に愛を教えてくれて、
ヒロインの足枷となった他人のような家族達と決別できて良かったです。
本当に、、母親恋しさに会わせてもらったら夢も希望も儚く消え失せた瞬間は作品で一番衝撃的でしたが(笑)
奪われていた自我を取り戻し、本当に大切な人を間違えなくなれたヒロインに安心しました。
ところでハーフ悪魔と子供ができたらクオーターになるからどうなるんだろう??ってちょっと出歯亀隊したくなりました(笑)
いつもと違う雰囲気の真白様の作品が読めて楽しかったです\(^o^)/