このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(291文字)
ただ、同じクラスで並んでお昼を食べて、同じ塾に通って、マクドナルドで課題を広げて、若い講師に少し憧れて、一緒に雨の中を帰っていく——そんな平凡な女子高生のように、誰かと笑い合いたかった。そのささやかな願いが、やがて星々を照らす光になる。知は雨となり、孤独を越えて花ひらく。
読んでいる間、私の指はきっと、ずっと祈るような形をしていたと思います。物語の登場人物たちは、途方もない時間の中でただひたすらに待ち続けますが、読者である私たちは、その結果をわずか先で知ることができてしまう。だからこそ、もどかしい。彼らの長い長い祈りの時間を飛び越えてしまうのがもどかしい。途方もないタイムラグの果に、心とは何かという哲学的な問いを、壮大なラブストーリーの中に溶け込ませた作品だと思いました。
AIロボットといい、大切なものは目には見えないっていう星の王子さまといい、思いっきり好みすぎるSSなんだが?