無能と追放された俺のスキルは【世界編集】。辺境に楽園を創ってたら王国が助けを乞いに来た

藤宮かすみ

レン（主人公）

ブラック企業で過労死し、異世界に転生した元システムエンジニア。神の手違い（バグ）で授かった【世界編集】スキルを、【アイテム編集】という劣化スキルだと誤認させられていた。勇者パーティーでは雑用係として虐げられていたが、追放先で本当の力に覚醒。基本的には温厚で面倒見が良いが、理不尽な仕打ちや仲間を傷つける者には、静かな怒りとともに絶対的な力を見せる。彼の創造する楽園は、前世で得られなかった「穏やかな日常」そのもの。

エリナ（ヒロイン）

呪いによって自身の強大な魔力を制御できず、一族から見放され森の奥で孤独に暮らしていたエルフの少女。レンに呪いを「編集」されて救われたことで、彼に絶対の信頼と愛情を寄せるようになる。心優しく健気だが、芯は強い。その正体は、世界の理を守護してきた古代エルフ王族の最後の末裔であり、物語の鍵を握る存在。

勇者アレク

名門貴族の生まれというだけで勇者の地位についた傲慢な男。実力は凡庸で、自分の手柄のためなら他人を犠牲にすることも厭わない。レンの地味な貢献を理解できず、自分の失敗の責任を押し付けて追放した。その判断が、自身の破滅を招くことになる。

聖女セリア / 魔導士リカード

アレクに追従する勇者パーティーのメンバー。セリアは事なかれ主義でアレクの横暴を見て見ぬふりをし、リカードは有力貴族であるアレクに逆らえずにレンの追放に賛成した。しかし、レンがいなくなったことでパーティーが機能不全に陥り、自分たちの過ちに気づくことになる。特にリカードは後に改心し、重要な役割を担う。